【明慧日本2022年11月16日】(前文に続く)
二、年配学習者が不当判決を下される
明慧ネットの統計によると、2022年10月、60歳以上の年配学習者8人が不当な判決を受けたことが分かった。
10月、不当判決を受けた60歳以上の学習者の統計表
名前 | 省 | 市 | 区県 | 刑期 | 裁判所罰金 | 年齢 |
周淑貞 | 四川省 | 自貢市 | 大安区 | 3年、執行猶予5年 | 5000 | 86 |
周婷 | 河南省 | 平頂山市 | 2年6カ月 | 75 | ||
鄧芳英 | 広東省 | 梅州市 | 梅県 | 10年 | 75 | |
劉嗣祖 | 寧夏 | 銀川市 | 隆徳県 | 3年 | 70 | |
張運坤 | 遼寧省 | 鞍山市 | 3年カ月 | 69 | ||
李金蘭 | 広東省 | 肇慶市 | 端州区 | 6年 | 1万 | 67 |
劉素芝 | 遼寧省 | 鞍山市 | 3年6カ月 | 65 | ||
董怡然 | 遼寧省 | 瀋陽市 | 皇姑区 | 3年 | 61 |
迫害の実例
1、四川省自貢市の周淑貞さんに不当判決
明慧ネット10月9日の報道によると、四川省自貢市大安区裁判所は9月15日、周淑貞さん(86歳女性)に対して、不当に懲役3年、執行猶予5年、罰金5000元の判決を言い渡したことが分かった。
周さんは多くの病気を患い、西洋医、漢方、気功などの治療を受けたが、効果があまりなかった。また周さんは、病気治療のためお寺へ行って拝んだり、お経を唱えたりしたが効果が現れなかった。1998年、法輪功を学び始めた周さんは数週間で病気が完治し、二十数年来、ずっと健康で薬も注射も要らなくなった。
2021年11月10日、周さんは自宅で、ほかの学習者5人と一緒に法輪功の書籍を読んでいたとき、突然、自貢市大安公安分局の警官に押し入られ、警官は周さんを含む学習者6人を一斉に連行した。
警官は周さんの家を家宅捜索し、法輪功の書籍、法輪功創始者の写真、法輪功の文言が書かれた紙幣、mp3、パソコン、プリンターなどの私財を押収した。その後、警官は周さんを尋問し、押収したものがどこから来たのかと聞いた。周さんは自分で印刷したと答えた。警官は、高齢の周さんがプリンターを使えるはずがないと思い、周さんの話を疑ったが、周さんはその場で、資料を印刷して見せた。
5人の学習者のうち、3人が当日の夜に帰宅したが、夫婦である2人は7日間拘留された。周さんは3日間拘束された後、「保釈」されたが居住監視(自宅監禁の一種)となった。
その後、コミュニティの人員や公安支局の警官は、帰宅した周さんに絶えず嫌がらせをした。彼らが家に来るたび、周さんは法輪功の素晴らしさ、学ぶことの合法性を話した。
大安区裁判所から開廷の知らせを受けた周さんは9月15日、懲役3年、執行猶予5年、罰金5000元の判決を下された。年金生活の周さんは、この罰金を支払うため、出稼ぎの息子から3000元を送金してもらったという。
三、経済的な迫害
中共の裁判所は学習者に不当な判決を下すと同時に、さらに罰金を科し、学習者と家族に金銭を強要している。明慧ネットの統計によると、10月、中共の裁判所は裁判を行った際に3万5000元の罰金を科した。
10月、裁判所が学習者から強要した現金の明細統計表
名前 | 省 | 市 | 区県 | 刑期 | 裁判所罰金 |
胡吉秀 | 広東省 | 広州市 | 海珠区 | 5年 | 1万 |
楊運春 | 山東省 | 臨沂市 | 蘭山区廟上村 | 3年 | 1万 |
李金蘭 | 広東省 | 肇慶市 | 端州区 | 6年 | 1万 |
周淑貞 | 四川省 | 自貢市 | 大安区 | 3年、執行猶予5年 | 5000 |
迫害の実例
1、広州の胡吉秀さんに懲役5年の不当判決 罰金1万元
広州市海珠区の胡吉秀さんは2020年2月1日、海珠区公安支局の警官に連行され、海珠区留置場に拘禁された。最近、胡吉秀さんは海珠区裁判所から不当に懲役5年の実刑判決を言い渡され、1万元の罰金を科されたことが分かった。
2、山東省臨沂市の楊運春さんに懲役3年の不当判決 罰金1万元
山東省臨沂市の楊運春さんは法輪功の資料を配布したとして、2018年5月に市公安局蘭山支局の国保および大嶺派出所の警官らに身柄を拘束され、罪に陥れられた。2022年7月、市蘭山区裁判所に不当に懲役3年の実刑判決を宣告され、罰金1万元(約20万円)を科された。
結び
中国の古い言葉に、「善にも悪にも必ず報いがある」というものがある。2022年9月22日、中共の前法務大臣、公安部常務副部長、中央「610弁公室」責任者の傅政華は、死刑、執行猶予2年、さらに全財産没収、終身禁錮、減刑や仮釈放は認めないと判決を受けた。9月23日、元中共公安部副部長、国保トップの孫力軍も、死刑、執行猶予2年、全個人資産没収、終身禁錮、減刑や仮釈放は認めないと判決を受けた。
昔から「千の川の水をかきまぜても、修道者の心をかき乱すな」と言われ、修煉者を迫害する罪は非常に大きく、一生かかっても償いきれないという意味である。江沢民が発動したこの残酷な迫害の中で、中央、省、市レベルから末端組織まで、迫害に加担したことがある人、あるいは加担している人は、学習者が善良で良い人たちだと知りながら、自分の地位、仕事、自身を守るために良心に反して罪を犯した。今、報いがないのは、過ちを改める可能性がある人たちに、神は希望とチャンスを残しているのだ。世間での報いは人間への警告に過ぎないが、地獄での報いこそが悪業を償う過程であり、子孫に及ぶこともある。
(完)
付録:2022-panxing-tongji.xlsx (67KB)
* 2022年中国国内不当判決状況統計表
* 2022年10月不当判決された27人の学習者の地域別統計表
* 2022年10月不当判決された学習者の刑期における分布表