2022年9~10月、2054人の学習者 連行、嫌がらせを受ける(一)
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 【明慧日本2022年11月27日】(明慧記者)中国各地の政法委員会、公安局、国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)、派出所の警官と、コミュニティの職員は2022年9月と10月、「中国共産党第二十回全国代表大会」(以下、第20回党大会)を口実に、法輪功学習者(以下、学習者)に嫌がらせや連行を行った。彼らはさらに、学習者の写真、映像、指紋などの個人情報を収集し、一層善良な学習者を監視すると同時に、学習者の信念を放棄させるために、威嚇や脅迫を行った。

 10月1日の前、北京の各区の警官と居民委員会の職員は区内の学習者に対して嫌がらせをし始め、中には高齢の学習者を騙して「第20回党大会期間中、家から出ない」という誓約書にサインさせた。息子や孫の将来に影響を及ぼすと脅した警官もいた。上海では、9月30日、各区の610弁公室が警官を送り込み、「第20回党大会」が終わるまで、警官は学習者の家の前や付近で待ち伏せし、学習者を監視した。大連市の警官は学習者の自宅に行き、嫌がらせをした時、「これは第20回党大会を守るためだ、家にいることを確認する。第20回党大会までの期間、週に1回必ず顔を見ないといけない」と言った。

 中国共産党(以下、中共)は一貫して善良な人々を恐れ、権力を失うことを恐れている。学習者は常に真・善・忍に従って行動し、良知と寛容をもって、平然として、中共の各部門の人員による嫌がらせに立ち向かってきた。一部の学習者とその家族は、彼らを侵入させないようにドアを開けないことで抵抗し、善を持って彼らに法輪功の真実を伝える学習者もいた。それを聞いた良心のある警官は、この嫌がらせを止めたいと話した。

 明慧ネットの報道によると、9~10月、少なくとも2054人の学習者が中共の警官に連行され、嫌がらせを受けた。うち65人が不当に連行され、1395人が嫌がらせを受けた。また、389人が家宅捜索を受け、50人が強制的に洗脳班に送られ、7人の年配学習者が年金の支給を停止され、9人が迫害されてやむを得ず家を離れ、20人が強制的に血液を採取された。

图1:2022年9~10月中国法轮功学员遭中共迫害人次统计

9~10月、連行、嫌がらせ、判決、洗脳された学習者の延べ人数

 迫害された学習者の中には公務員、教授、教師、陳情局の副局長、地税局の主任、警官、上級エンジニア、デザイナー、マネージャーなど各業種のエリートが含まれている。

 9~10月には、60歳以上の年配の学習者211人が連行され、嫌がらせを受けた。そのうち100人が連行され、111人が嫌がらせを受けた。90歳以上4人、80~90歳44人、70~80歳101人、60~70歳62人が含まれている。

 9~10月、警官は家宅捜索を行った際、学習者から34万1750元と6400米ドルを不当に押収した。

图2:2022年1~10月中国法轮功学员遭中共迫害人次统计

1~10月、迫害を受けた中国国内の学習者の延べ人数統計表

  一、9~10月、659人の学習者が連行される

 明慧ネットの報道によると、9~10月、中国国内の学習者659人が連行された。連行が最も深刻な地域は、山東省98人、黒龍江省79人、河北省59人、四川省59人、吉林省55人であった。

图3:2022年9~10月中国各地区法轮功学员遭绑架骚扰迫害人次统计

9~10月に連行、嫌がらせを受けた中国各地の学習者の延べ人数統計

 ◎迫害事例

 1、遼寧省丹東市の楊慶雲さんは留置場に拘禁される

 10月13日、丹東市寛甸の国保の警官は学習者・楊慶雲さんの自宅に押し入った。楊さんは法輪功の小冊子を配ったとして通報された。警官は楊さんの家を家宅捜索し、法輪功の関連書籍二十数冊を押収した。楊さんは寛甸国保に連行され、翌日、丹東市留置場に送られた。

 中国新聞出版総署は2011年3月1日、第50号令を発布し、1999年に発令した「新聞出版総署の規範性文書に関する第五次の決定」についての撤廃を発表した。政令第50号の付属目録によると、今回廃止された99項と100項は、江沢民が法輪功を不法に弾圧した1999年7月と8月にそれぞれ行われた図書禁止令であることがわかる。法律的に言えば、法輪功の書籍を所有することは合法であり、民衆が法輪功の書籍を所有することや閲覧、配布することも合法だということである。

 2、山東省聊城市区18人の学習者が連行される

 10月6日、山東省聊城市区の学習者18人が地元の公安局の警官に連行された。詳しい状況はまだわかっていない。

 3、江蘇省南京市の学習者14人が連行される

 10月15日、江蘇省南京市江北新区公安分局と泰山派出所の警官は14人の学習者を連行し、家宅捜索をした。

 今年4月、学習者・葉明雲さんは人々に法輪功の実態を伝える際、私服警官に伝えた。葉さんは私服警官に法輪功の真実が書かれた小冊子を渡したが、私服警官は葉さんを尾行し、学法グループの場所を知った。

 その後、私服警官は泰山派出所の警官と一緒に、誰もいないその学法グループの場所へ行き、ドアをこじ開け、エアコン内に監視カメラを取り付けた。それにより、学法グループに来た学習者全員が録画された。その後、警官は学習者たちを尾行し、他の学法グループ2カ所も発見した。今年10月15日、三つの学法グループで14人の学習者が連行された。今現在、11人が解放されたが、葉さんを含む3人は留置場に拘禁された。

 4、中共第20回党大会前後、遼寧省阜新地区の一部の学習者が迫害を受けた状況

 中共第20回党大会が開催された頃、遼寧省阜新地区の複数の公安派出所の警官は、コミュニティの職員とともに、上の迫害政策を実行し、安定維持の名の下に、管轄区の学習者及び家族の迫害に加担した。電話や戸別訪問による嫌がらせ、法輪功を放棄するようにという強迫、写真やビデオを違法に撮るなど様々な不正手段で行った。また、ある派出所の警官は学習者の家に行き、乱暴に鍵を壊して家に侵入し、学習者を連行した。以下は、一部の迫害の例である。

 ◇10月23日午後、阜新市四合に住む王宝亮さん、劉桂萍夫婦を含む6人の学習者は、阜新市四合派出所の警官に連行された。その後、王さんと劉さんは阜新市留置場に拘禁され、他の学習者は解放された。警官は学習者たちの家から法輪功の書籍や資料を押収した。詳細はわかっていない。

 ◇9月26日午後、阜新市四合派出所の警官は学習者・石君さんの家に行き、侵入しようとしたが、石さんがドアを開けなかったため入れなかった。しかし、警官は鍵を壊し、石さんの家に侵入し、石さんを連行し、家宅捜索をした。警官は石さんを強制的にパトカーに乗せた後、石さんの家のドアに封印紙を貼った。石さんは当日の夜11時に解放された。

 5、山東省済南市の許文龍さんは連行され、強制採血される

 山東省済南市の学習者・許文龍さん(36)は今年10月4日、歴下区智遠派出所の警官に自宅から連行され、数回も尋問を受けた。許さんは手、足かせをつけられ、強制的に採血をされた。済南歴下区公安局の命令で、許さんは老司里街派出所に送られ、「半年拘禁する」と言われ、誰とも面会を許されない状態である。

 許さんは黒竜江省牡丹江穆棱市の出身で、2010年7月、北京中央美術学院を卒業した。学生時代、許さんは非常に優秀で性格も良く、多くの奨学金を受け様々な賞を受賞し、先生やクラスメイトから賞賛された。2011年6月17日、許さん(当時25歳)は警官による電話盗聴の結果、北京の警官に連行され、濡れ衣を着せられ、北京市朝陽区裁判所に懲役8年の判決を言い渡された。また、2012年12月26日にチチハル市の泰来刑務所に収容され、拷問を加えられた。

 今年4月6日夜9時、智遠派出所付近で警官は許さんの車から、法輪功の資料を見つけたとして、許さんを連行した。夜、許さんは両腕を背中に回されて手錠をかけられた。翌日の午後、「保釈」され、許さんは帰宅した。

 10月4日、警官3人は許さんの家に行き、許さんを連行しようとしたが、その場にいる友人に阻止された。しかし、警官は許さんを地面に押し倒し、許さんの体に乗り、暴力を振るった。友人も警官に地面に押し倒された。

 警官は電話で十数人の警官を呼んできて、許さんと友人を智遠派出所に連行した。

 パトカーに乗っているとき、警官は許さんを殴打し、許さんの服を破った。殴打された許さんは耳に異常をきたしたため、検査をしたいと要求したが、「殴打していない」と警官は否定し、許さんと友人を別々の小部屋に入れた。

'酷刑演示:铁椅子'

拷問の再現:鉄の椅子

 警官は許さんと友人を順番に尋問をした。友人は鉄の椅子に座らされたが、「私は罪を犯していません。この椅子には座りません」と抗議した。

 許さんも友人も強制的に採血をされた。

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/11/16/451698.html)
 
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