四川省の女性法輪功学習者 収監のため連行されるも行方不明に
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 【明慧日本2022年11月28日】四川省閬中市の法輪功学習者・鄭素華さん(65歳女性)は、過去2度にわたって冤罪の迫害に遭った。また江蘇省南京市裁判所は2022年1月上旬に「鄭素華を収監する」と告げ、彼女を家から強制的に連行したが、彼女は現在もなお行方不明のままだ。家族も消息をつかんでいない。法輪功は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党(以下、中共)によって迫害されている。

若い頃の鄭素華さん

 鄭素華さんは、閬中市の旧泰豊絹織物工場傘下部門から定年退職した従業員。自宅は同市の白果樹街冬来當巷五号薬材会社の寮の1階にある。 2007年に法輪功を学び始め、心身ともに恩恵を受けた。

 鄭さんは「法輪大法はすばらしい」と人々に伝えたという理由で、2010年から9回にわたって、閬中市と南京市棲霞区の派出所、国家安全部、裁判所、警察に拘禁、逮捕された。そのうち1回は南充市の洗脳班に連行され、3回は冤罪を受けひどい迫害を受けた。

何度も不当に拘禁され迫害を受ける

 鄭素華さんと他の法輪功学習者は2010年2月6日、市民に法輪功を紹介し、『共産党についての九つの論評』を配った際、悪意ある通報をされ、七里派出所の警察官に七里拘置所で不当に数日拘束された。

 また鄭さんは2010年10月中旬、数名の学生に法輪功を説明していたところ、中共の嘘に騙された学生から告発されたため、開発区拘置所で不当に10日間拘束された。彼女は正念で、8日目に拘置所を出た。その帰り道、何人かの若者に法輪功の実態を話した時、また悪意ある通報をされ、再び拘留所に連行されたが、正念で抜け出した。帰宅した翌日には、中共の職員が家までやってきて、嫌がらせをした。

 警察は2010年11月1日、彼女の妹に、鄭素華に拘留所まで携帯電話を取りに行ってと言わせて騙したが、実際は彼女を拘束し、南充市の洗脳班に連行し迫害した。

2回の不当な判決

 鄭素華さんは2014年2月18日午前、閬中市張飛大道中段向路で通行人に法輪功迫害について説明し『共産党についての九つの論評』を配った時、悪者に襟元をつかまれ放してもらえず、その後警察に東城派出所まで連行された。彼女の自転車、ハンドバッグ、法輪功に関する資料は奪われた。その日の午後3時30分、国家安全部の警察は、東城派出所の警察と共に鄭さんに手錠をかけ、彼女の家まで行き不当に家宅捜索し、数冊の法輪功の書籍や資料、CD、携帯電話などの私物を没収した。

 鄭さんは、外地の南充市拘置所で不当に8ヶ月間刑事拘留された後、2014年10月21日に3年の冤罪判決を受け、年金は不当に取り消された。

 鄭さんは2018年に家に帰った後、夫が癌を患い、嫁も出産で面倒を見る必要があったため、南京に行った。南京のバスで乗客に法輪功を紹介していたところを悪者に撮影され通報された。棲霞区派出所の警察に不当に拘束されたが、その後、家族の助けで保釈された。

 鄭さんは2019年7月5日、兄の家に向かう途中、ある同修の家のドアが半開きになっているのを見かけたために挨拶しようと近づいたところ、なんと国家安全部の職員が同修を不当に連行し、家財を没収していたところだった。警官は、この時の来訪者は必ず法輪功学習者であるとして彼女を捕まえろと狂ったように叫び、鄭さんは数人の警察に袋叩きにされた。その後、この同修と共に閬中市の国家安全部門に不当に連行され自供を迫られた。午後には、彼女の自宅が不当に捜索された。

 翌日、鄭さんは外地の南充市の拘置所で6ヶ月間、不当に拘禁された後、2019年12月7日、同市の中共裁判所から強制的に罪名をつけられ、1年6ヶ月の冤罪判決を言い渡された。さらに年金も再度、不当に取り消された。

再度、南京市棲霞区裁判所で冤罪判決を受け、不当に罰金を請求される

 鄭素華さんは、2021年1月に冤罪の刑期が満了し帰宅した。しかし数ヶ月後、彼女に対する迫害を強化しようとする裁判所側の目的のために、彼女の家族は南京市棲霞区裁判所から「彼女は2018年に南京裁判所に行って裁判を受けなければならなかった」という連絡を何度も受け取った。彼女は命令や指示に従わなかったが、同裁判所はその後、司法警察を閬中市に派遣し、鄭さんを南京市まで不当に連行し拘禁した。

 彼女は2021年8月、再び同裁判所に呼び出されたが、拒否したため、棲霞区法廷は閬中市裁判所保寧鎮法廷と合同で不当に判決を執行し、鄭素華さんに懲役1年と1万元の罰金を科した。鄭さんはこの迫害を認めず、断固として拒否した。これに対し南京司法警察は罰金を払わなければ収監すると何度も脅迫し、夫は彼女を守るため、12月に借金をして罰金を支払うしかなかった。結果、1万6千元を不当に支払わされた。

 棲霞区裁判所は2022年1月初め、鄭さんがまだ懲役8ヶ月の刑期を満了してないことを理由に、彼女を四川省閬中市の自宅から不当に連行した。しかし現在、家族は彼女に関する情報を持っておらず、どこにいるのかも分かっていない。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/2/25/439365.html)
 
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