瀋陽市の藤玉国さん 法輪功の実践を理由に服役中、がんで危篤状態に
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 【明慧日本2022年11月28日】遼寧省瀋陽市の法輪功学習者・藤玉国さん(70代男性)は、2020年10月13日に当局に連行された。そして懲役5年の不当判決を言い渡され、瀋陽市東陵刑務所に拘禁されている。藤さんは刑務所でひどい迫害を受け、今では大腸がんと肝臓がんを発症し、危篤状態に陥っている。

 法輪功は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。

 藤さんの家族は最近、藤さんが6カ月ほど前に大腸がんを発症し、すでに肝臓に転移していることを知った。この数週間で刑務所に面会が許され、車椅子に座り痩せこけた藤さんの姿を見た家族は打ちのめされた。藤さんの足はひどく腫れ上がり、失禁のため、おむつもはいていた。

 看守は、腸の腫瘍が腸閉塞を引き起こしていると家族に告げた。余命は数カ月と推定される。

 看守は家族に、藤さんを高齢者病棟に送って強制労働をさせないようにするか、病院に連れて行って治療させるか、しかしその医療費は家族が負担しなければならないと告げたそうである。

 面会前までの刑務所は家族との面会を拒否し、また藤さんが法輪功を放棄していないという理由で、藤さんのために預けられる現金を毎月100元までに制限していた。そのお金はほとんどオムツを買うために使われ、藤さんが他に食べ物を買うにはあまり残っていなかった。

 当局に連行される前の藤さんはとても健康で、刑務所が藤さんに何をしたのか、こんなに早く癌になってしまうとは考えられない、と家族は言っていた。

 法輪功を学ぶ前の藤さんは、酒に溺れていた。藤さんはよく喧嘩をし、暴行罪で何回も留置された。1980年代、彼は屈強な男を蹴って失明させた。藤さんの父親はその男性に3万元の賠償金を払った。藤さんの妻はそんな生活に耐えられず、離婚しそうになった。

 1990年代初め、藤さんは父親と一緒に法輪功の修煉を始めた。タバコとお酒をやめ、法輪功の「真・善・忍」を実践し、もう誰とも争わないようになった。藤さんの妻は、家庭で平穏な生活を送ることができ、離婚は思いとどまった。

 藤さんは2020年10月13日、自宅の庭で妻とカボチャを収穫しているところを連行された。警官らが藤さんの顔を強く殴り、出血させた。于洪区裁判所は2021年2月19日、藤さんの妻に翌日に審理を行う予定であり、弁護士を雇う時間もないと告げた。そして裁判官は、藤さんに懲役5年の不当判決を言い渡した。藤さんは、東陵刑務所に拘禁されている。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/11/11/451756.html)
 
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