【明慧日本2022年12月5日】(広東省=明慧記者)広東省高州市の法輪功学習者・呉祖強さんは、法輪大法の「真・善・忍」を堅持し続けたとして、中国共産党(以下、中共)から何度も迫害され、二度にわたって計11年の懲役を不当に言い渡された。帰宅後も中共の関係者による嫌がらせを受け続け、身体がなかなか回復せず、2019年7月に亡くなった。享年70歳。
法輪大法は法輪功とも呼ばれ、心身を健康にする伝統的な修煉法である。呉祖強さんは、1997年に法輪功を学び始めた。そして喫煙や飲酒をやめて健康になると共に、法輪功のすばらしさを実感した。
しかし1999年7月20日、中共の江沢民らが集団で法輪功への迫害を開始して以来、呉祖強さんと息子の呉先金さんは数え切れないほどの迫害を受けた。以下は、呉祖強さんが長年来受けた迫害の事実である。
2000年の元旦直後、呉祖強さんと息子、娘は法輪功の無実を訴えるために北京に行き、迫害を停止するよう当局に陳情した。その結果、呉祖強さんは地元に連れ戻され、15日間拘束された。息子の呉先金さんは汕頭大学によって汕頭に連れ戻され、15日間拘束された後、強制的に退学させられた。
2000年の元宵節後、呉祖強さん親子は再び北京に行き、政府に法輪大法の素晴らしさを知ってもらい、法輪功を迫害するという間違った決定を撤回することを望んだ。しかし呉祖強さんと息子は天安門広場で法輪功の横断幕を広げたとして、警官により天安門公安局まで連行された。その後、呉祖強さんと息子は地元に戻され、それぞれ懲役3年の実刑判決を宣告された。四会刑務所で労働や洗脳迫害を強いられ、睡眠も許されず、4人の受刑者により監視されていた。そして2002年9月18日、呉祖強さんと息子の呉先金さんは帰宅した。
2004年2月のある日、高州市公安局国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の大隊長は数人の警官を連れて、呉祖強さんの借家で息子の呉先金さんを連行し、パソコンなどの家財を押収した。その後、呉先金さんは3年間の労働教養を強いられ、広東省の三水労働教養所に送られた。
2005年5月、呉祖強さんは勤務先で法輪功迫害の実態を他の人に伝えたことが原因で、勤務先の責任者に高州市610弁公室に通報された。結局、呉祖強さんは茂名市の洗脳班に不当に連行された。
2010年10月25日、呉祖強さんは街で3人の警官に強制連行されたのち、自宅を多くの車によって囲まれ、家宅捜索を受けた。高州市国保の警官は、呉祖強さんの家に押し入り、パソコン、プリンター、オートバイ、法輪功の資料、および2万6000元あまりの現金を押収した。同時に、家にいた息子の呉先金さんも連行され、1年の労働教養を強いられた。呉祖強さんは、高州市裁判所に懲役8年の実刑判決を言い渡された。
2011年10月、呉祖強さんは広東省の陽江刑務所に移送された。陽江刑務所で、呉祖強さんは睡眠を剥奪され、法輪功を中傷する本やDVDを強制的に見せられた。刑務所の関係者は、「迫害の情報を拡散するな」と家族を脅かした。2017年10月21日、呉祖強さんは刑務所から帰宅した。
迫害を受ける前の呉祖強さんは、顔がつやつやして赤みがさしていて、病気もなく健康だった。しかし、不当に拘禁された後、非人道的な拷問により心身に大きなダメージを受け、高血圧、衰弱、めまい、胃腸の不快感、息切れ、老眼などの症状が現れ、かなり老けていた。地元の警官らによる嫌がらせが絶えなかったため、呉祖強さんは常に恐怖の中に陥り、身体はずっと回復しなかった。
2019年7月1日の朝、息子の呉先金さんが「お父さん、起きて煉功しましょう」と声かけても返事がなく、父親が亡くなったことに気づいた。