2022年11月、17人の学習者が迫害で死亡(三)
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 【明慧日本2022年12月11日】(前文に続く)

 10、労働教養処分、実刑などの迫害を受け 河南省の李愛萍さんは死亡

 河南省安陽市の学習者・李愛萍さんは長い間、嫌がらせ、監視を受け、数回にわたって留置場、洗脳班に拘禁された。また、労働教養処分と実刑判決を受けたことがあり、さまざまな迫害を加えられてきた末、2022年6月27日に死亡した。享年63歳。

 李さんは安陽市の環境衛生処の固体廃棄物処理管理室のエンジニアだった。多種の病気を患っていた李さんは、1996年から法輪功を学び始めた。その後、元気になった李さんは仕事を一層真面目にやり、事業に貢献した。

 2015年11月12日、安陽市文峰区裁判所は李さんに懲役3年の判決を下した。裁判前、裁判所は裁判のことを李さん本人にも家族にも知らせなかった。李さんは新郷女子刑務所に送り込まれた。

 刑務所に3年間拘禁された李さんは年金をもらえなかった。2020年8月から地元の社会保障局は、また李さんの年金を停止し、以前支給した年金も還すように強いた。生活費が全然ない李さんはリサイクル品を拾って生活を維持するしかなかった。それに、警官やコミュニティの人員から監視、嫌がらせ、家宅捜索などが絶えず行われた。

 11、太原市の羅保俊さん 晋中刑務所で迫害され死亡

 山西省太原市の学習者・羅保俊さん(60代男性)は、2018年6月、警官に連行された。その後、起訴された羅さんは、裁判所に懲役5年の実刑判決を宣告された。そして、2019年6月、山西省晋中刑務所に送り込まれた。その後、刑務所で迫害を受けた末、羅さんは2021年4月、晋中刑務所で死亡した。

 羅さんは太原市濱河東路に在住。妻が亡くなったため、一人暮らしだった。

 2018年6月25日、午後4時過ぎ、羅さん、孫志芬さん、王英さん、胡蘭英さんの4人は、杏花嶺(きょうかれい)区解放北路機車の宿舎(孫志芬さんの息子の住所)で一緒に法輪功の書籍を読んでいたとき、ドアを蹴って押し入った警官に連行された。

 羅さんが連行された後、羅さんの家のドアに穴が開き、その穴から鍵を開けられる状態になっていた。公安局の警官が家宅捜索のときに穴を開け、ドアにシールが貼られ、長風東派出所の落款印(らっかんいん)があった。

 2019年4月2日午前、太原市迎沢区裁判所は、羅さん、王蘭梅さん、王素平さん、孫志志芬さん、張清香さん、張潤英さん、郭潤鮮さん、田玉琴さん、胡蘭英さんに不当な裁判を行った。出廷した学習者たちはみな、手錠と足枷をかけられていた。弁護士は法廷で「警官が嘘の証人を立て、捜査令状も逮捕状もないまま、家宅捜索や連行を行ったことで『証拠』もすべて後から補ったものです。その過程の行為はすべて違法であり、事件はすべてでっち上げられたものです」と指摘した。

 しかし、裁判所は法律を無視し、羅さんなどの学習者にそれぞれ、懲役1~10年の判決と罰金を科した。羅さんは懲役5年、罰金2万元(約38万円)の判決を言い渡され、山西省晋中刑務所に収容された。

 2021年4月、羅さんは刑務所で亡くなった。健康だった羅さんは、刑務所側に「脳出血」による死亡だと言われた。

 12、二十数年の迫害を受け 上海市の李文娟さんは死亡

 上海市の学習者・李文娟さん(女性)は20年以上、中共から数え切れないほどの迫害を受けた。洗脳班に拘禁されたり、不当な判決や拷問を受けた末、障がいを負った李さんは、家族が崩壊するまで迫害を受け、2021年12月10日に死亡、享年71歳。

 李さんは上海計器局所属101工場に勤めていた。

 1999年、中共が法輪功への迫害を開始して以来、李さんは信念を貫いたため、2001年から2002年にかけて上海青浦洗脳班で繰り返し拘禁され迫害を受けた。2009年11月、李さんは普陀区裁判所に懲役4年6カ月の判決を言い渡され、上海松江女子刑務所に収容された。刑務所の迫害で李さんは障がいを負った。

 2016年1月20日朝、繰り返し迫害を受けた李さんの夫・厲玉欽さんが死亡した。享年68歳。

 李さんの娘・厲莉さん、婿の侯亜剛さんは法輪功への信念を堅持したため、連行、家宅捜索、拘禁の迫害を受けた。2002年2月、侯さんは労働教養処分2年を科され、上海第三労働教養所に拘禁された。教養所で侯さんはスタンガンで電気ショックを与えられ、独房に拘禁されるなどの迫害を受けた。

 2020年の旧暦大晦日、侯さんはある学習者の家に車で出かけた。その日、厲莉さんのもとに警官から、侯さんが運転中に突然急病で倒れ、病院に運ばれて救助されたという電話があった。。しかし、家族が病院に到着した時には、侯さんはすでに亡くなっていた。生きていた人が、わずか数時間で家族と永遠に別れることになった。その時、何が起こったのかは、いまだに謎である。

 13、3人の家族を失った劉凱欣さんは刑務所に入れられる

 学習者・劉凱欣さんは黒竜江省大興安嶺市松嶺区に住んでいる。劉さんはもともと、愛する両親、祖母と祖父がいて、幸せな家庭だった。祖母も祖父も劉さんも父も法輪功を学んでいた。しかし、1999年7.20以降、劉さんと父の劉峰さんは、法輪功を学んでいるとの理由で、嫌がらせ、連行、労働教養処分などを受けた。祖母、祖父、父もこれらのひどい迫害を受け、前後に亡くなった。

 度重なる迫害は、劉さん、母、親族に多大な精神的ダメージを与えた。現在、劉さんは懲役3年の判決を宣告され、黒龍江省女子刑務所に拘禁されている。劉さんの母は、この数年の迫害で大きなダメージを受け、しばしば泣き叫び、パニックに陥っている。母は毎日恐怖を感じながら、娘のことを心配し、娘に会えない辛い日々を過ごしているという。

刘凯欣的爸爸刘峰

劉凱欣さんの父・劉峰さん

刘凯欣的姥爷孟祥柏

劉凱欣さんの祖父・孟祥柏さん

刘凯欣的奶奶刘凤芹

劉凱欣さんの祖母・劉鳳芹さん

 (完)

 付録:2022年迫害より死亡した法輪功学習者の統計(XLSXダウンロード 29KB

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/12/2/452629.html)
 
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