広東省珠海市の李志聯さん 迫害されて死亡
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 【明慧日本2022年12月20日】広東省珠海市の法輪功学習者・李志聯さん(女性)は、2021年9月25日、家に押し入ってきた警官に連行された。珠海市第一留置場に拘禁された李さんは、その後、懲役8年の判決を下された。そして、68歳の李さんは今年6月8日に死亡した。その2日前まで、李さんは足枷をかけられていた。

 原籍河北省武強県の李さんは、珠海市香洲区梅華東路に住んでいた。李さんは18歳の頃から、両足の骨に骨棘(こつきょく)ができたが、治療しても治らなかった。ひどい鼻炎も患っていたが、1994年に法輪功を学び始めた李さんは、完治した。

 法輪功は世界の人々に親しまれる伝統修煉法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。

 数回も拘禁の迫害を受けた

 法輪功を学び続けていた李さんは、1999年12月末、北京で警官に連行された。その後、武強県の警官は李さんを原籍に送還し、饒陽県女子刑務所に送り、15日間拘束した。

 2001年末、珠海市610弁公室と公安局の警官は李さんを連行し、家宅捜索を行った。その後、梅渓留置場に1カ月余り拘禁された李さんは、毎日、少量の食事を2回しか与えられず、12時間の労働を強いられ、ノルマを達成しなければ、労働時間を延長された。その後、警官は李さんを珠海市送還ステーションに連れて行き「臨時住民登録証明書を持っていない」との理由で、送還ステーションに1カ月間拘禁した。500元(約1万円)を強制的に取られた李さん、江門送還ステーションに移送され、また、500元を取られてから、帰宅できた。

 2019年7月12日午後3時、闘門公安支局の警官は、李さんを自宅に拘束し、家宅捜索を行った。警官はパソコン、プリンター、法輪功の書籍、コピー用紙、携帯電話、ホッチキスなどの私財を押収した。翌日、家族が「保釈」の手続きをして、3000元(約5万8000円)の保釈金を払った李さんは、夜10時に帰宅した。

 同日、李さんの地元の学習者20人も連行された。当時、警官は李さんに、連行予定の学習者30人分のリストを写真付きで見せた。

 2019年、珠海政法委と610弁公室は、司法関係者を操り、珠海市の学習者を迫害した。 不完全な統計によると、珠海市の学習者30人が連行され、家宅捜索を受けた。そのうち21人が帰宅し、9人が拘禁され、8人が起訴され、少なくとも2人が不当な裁判にかけられ、2人が判決を下された。

 懲役8年の判決を下され、迫害されて死亡

 2021年9月25日午後2時過ぎ、珠海市の法輪功学習者・李秀蓮さん(69歳女性)は、もう1人の女性学習者と一緒に李さんの家へ行った。李さんの家に入った途端、警官15、16人が侵入してきた。警官は3人を連行し、家宅捜索を行った。情報筋によると、李秀蓮さんは法輪功迫害の実態が書かれた資料を配布したとき、通報されたため、警官に尾行されていたという。その後、女性学習者が解放されたが、李さんと李秀蓮さんの2人は珠海市第一留置場に拘禁された。

 李さんは留置場で冬でも冷たい椅子に座らされ続けていたため、健康状態が悪化した。

 今年3月下旬、珠海市香洲区裁判所は李さんと、李秀蓮さんに対してオンライン裁判を行い、李さんに懲役8年、李秀蓮さんに懲役4年の判決を言い渡した。

 裁判を受けた後、李さんは健康状態がますます悪化し、病院から危篤通知が出された。それで、家族は李さんとの面会を要求したが、警官に「面会するなら、家に連れて帰れ! 俺たちは責任を負わない。サインして、1万元(約19万円)の罰金を払え」などと言われた。

 家族は仕方なく、出されたいろいろな書類にサインをし、罰金は払わなかったが、やっと珠海人民病院で李さんに会えた。当時の李さんは体がチューブだらけで、すでに生命の危機状態になっているにもかかわらず、重い足枷がつけられていた。

 今年6月6日午後、家族は今にも死にそうな様子の李さんを、家に連れて帰った。2日後に李さんは冤罪を晴らせないまま死亡したという。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/12/8/452865.html)
 
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