黒龍江省の呼蘭刑務所 学習者2人が迫害死 1人は危篤
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 【明慧日本2022年12月21日】呼蘭刑務所で不当に拘禁された法輪功学習者(以下、学習者)葛振華さんと李民さんは、長年にわたって迫害を受け続け、今年死亡した。懲役5年の刑を科せられた学習者・戴啓鴻さんは現在、呼蘭刑務所で拷問され胆嚢を殴られて負傷し、命の危機に晒されている。

 呼蘭刑務所は、死刑執行猶予2年、無期懲役、15年以上の有期懲役の犯罪者を主に収監する高警戒級刑務所だが、法輪功学習者を拘禁する迫害拠点にもなっている。一部の統計によると、1999年7月20日以来、17人の法輪功学習者が呼蘭刑務所で迫害され死亡したという。 

 虐殺された葛振華さん

 葛さん(67)は2016年6月、法輪功迫害の実態が書かれた資料を配布したとして連行され、その後、懲役7年の実刑判決を言い渡された。呼蘭刑務所に収監され、そこで拷問を受けて脳出血になり、今年10月22日に死亡した。

 家族は刑務所から通知を受けた時、葛さんはすでにハルビン医科大学病院の集中治療室で治療を受けていた。毎日の医療費は20万円以上であり、刑務所側が家族に請求した。葛さんの家庭の経済状況は厳しくてそれほどの費用を出せないため、治療を放棄した。元気であった葛さんは呼蘭刑務所で殺害された。

 2回にわたって呼蘭刑務所で迫害された李民さん 

 2005年7月20日、李民さんは法輪功迫害の実態が書かれた資料を作ったとして、ハルビン市方正県裁判所に不当に懲役5年の刑を言い渡された。2006年4月13日、李民さんは呼蘭刑務所強化訓練センターに拘禁された。

 同センターで李民さんは13日間奴隷のように働かされた。午前6時から午後6時まで、時には深夜の1時過ぎまで働いていた。ノルマを達成できなければ李さんは刑務官に酷く殴られた。10日目になると、転向を強要された。李さんはどうしても転向しなかったため、様々な拷問を受けた。例えば、受刑者4人がビニール袋を李民さんの頭にかぶせ、それから2本のタバコに火をつけて李さんの鼻の穴に突っ込み、李さんを窒息死させようとした。4人はまた李さんの手足を固定させて動かないようにし、それから拳を握って服を擦るように李さんの胸と両脇を力強く擦った。十数分後、4人は汗まみれになった。また「飛行機が飛ぶ」(腰を曲げ、両手を後方に伸ばす)姿勢で数十分間李さんを苦しめた。真夜中に、受刑者4人はまた李さんの身体を二つ折りにしてベッドの下に押し込んだ。この時、李さんは腰に激痛が走り我慢できなかった。李さんが手で背中を触ると、背骨が出ているのを明らかに感じたという。翌朝、また刑務官は数十回殴打し、「三書」 (悔過書、保証書、破裂書)に署名するよう強要した。

 2013年3月12日午前、李さんは再度不当に連行され、酷く殴打され、「上大掛」などの酷い拷問を受け、その後不当に5年6カ月の刑を宣告された。李さんはまた呼蘭刑務所に拘禁され、刑務所での生活は非常に困難で、しかも何度も殴られた。

 李さんは2018年9月11日になってようやく出所したが、体に酷く損傷を受け、2021年10月、肺結核の病状が現れて今年7月6日に死亡した。

 戴啓鴻さんは迫害されて危篤

 戴さんは2019年に当局に連行された後、懲役5年の実刑判決を言い渡され、呼蘭刑務所に拘禁された。そこで酷く殴打され、独房に閉じ込められ、無理やり灌食された。様々な形で手錠をかけられ、吊り上げられ、小さい椅子に座らされ、睡眠を剥奪され、スタンガンで電気ショックを与えるなどの拷問を受けた。痛めつけられた戴さんは全身傷だらけで、痩せこけ、口と顔が変形し潰瘍していた。戴さんは刑務所で煉功をやめることに同意しないとして、殴打されて胆嚢を殴られて負傷し、命の危機に晒されている。

酷刑演示:

拷問の再現:スタンガンでの電気ショック

酷刑演示:罚坐小凳子

拷問の再現:長い時間に小さい椅子に座らされる

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/12/4/452681.html)
 
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