11月、法輪功学習者26人に不当判決(一)
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 【明慧日本2022年12月22日】2022年11月、中国本土の31の省、自治区、直轄市でコロナが爆発し、あちこちが封鎖となった。中国共産党(以下、中共)の政法委員会(治安・司法などを統括する機関)、610弁公室、法曹機関の関係者はコロナ禍でも中共の虚言を暴露する法輪功学習者(以下、学習者)を迫害し、絶えず冤罪を着せ、不当な判決を宣告して投獄した。明慧ネットの報道によると、11月において26人の学習者は不当な判決を言い渡され、そのうち9人は60代以上の学習者である。

图2:2022年11月获知中国各地法轮功学员26人遭非法判刑

2022年11月、中国各地の26人の学習者に不当判決

 迫害の最もひどい地域は広東省6人、遼寧省5人、山東省5人、黒竜江省2人である。ハルビン市の身体の不自由な学習者・牛小娜さんは懲役15年、広州市中山大学の女性教師・李健さんは懲役3年6カ月、上海建築の弱電専門家・徐永清さんは再び懲役4年、深圳市の童素清さん(70代)、劉韶珍さんも不当な判決を宣告された。

 11月、中共の裁判所は学習者に合計69万5千元(約1400万円)の罰金を科した。広東省恵州市の趙天華さんは懲役7年、罰金50万元(約100万円)の重刑を宣告された。

 情報収集期間は2022年11月1日から11月30日まで、そのうち、以前に未発表のデータを含む。

图1:2022年1~11月份大陆法轮功学员遭中共非法判刑人数统计

2022年1~11月の間、不当な判決を宣告された学習者の統計人数

 一、11月、26人に不当判決

 明慧ネットの報道によると、2022年11月において26人の学習者は不当な判決を宣告された。そのうち、遼寧省5人、山東省5人、黒竜江省2人である。

 迫害の実例:

 1.ハルビン市の身体の不自由な牛小娜さんは懲役15年の不当な判決

 最近の情報によると、ハルビン市の身体の不自由な学習者・牛小娜さん(47)は懲役15年、罰金1000元(約2万円)の不当な判決を宣告された。牛さんはすでに上訴した。

 牛さんは大学2年生の時、関節リウマチを患い、両足が変形してしまい、車椅子にしか乗れず、やむをえず学業を中断した。家族は牛さんの病気を治療するために、西洋医、漢方医、民間療法、呪医まで試したが、牛さんの病状はかえって悪化した。また、長期にわたって薬を服用し副作用で、心臓、肝臓、脾臓、胃に全て病変が生じ、食事ができず、漢方を飲んでも吐いてしまう始末となった。牛さんは毎晩、痛みに苦しめられて眠られず、痩せこけて髪の毛も全部抜けた。両膝は子供の頭の大きさほど腫れ、膝の関節は80度の角度になり、両腕が曲がって胸の前に置き、寝たきりになってしまった。

 1998年10月、牛さんが重体に陥った時、母の佗文霞さんと法輪功を学び始めた。当時の牛さんはベッドに座ることしかできず、動作もきれいにできなかったが、すぐに効果を感じた。まず痛みが消え、関節の腫れもなくなり、病状が好転した。関節の滑膜がすでになくなり、骨と骨がつながっているため、正常人のように関節を伸ばすことはできず、外出できなかったが、煉功して徐々に回復し、2008年の夏、椅子で支えられながら、両膝が曲がっていても一定の距離を歩けるようになった。

 1999年の7.20以降、佗文霞さんは何度も公安に身柄を拘束され、家財を押収され、拘禁された。長期にわたる迫害で、身体は大きなダメージを受け、胸水、子宮内膜ガンを患った。

 2021年4月19日、牛さんは警官に身柄を拘束され、昼から夜中まで取り調べられ、翌日留置場に送られた。牛さんの右足首が変形し、歩けないため、臀部を使って移動するしか出来なかった。数日後、臀部の皮が剥がれ始め、少し動くだけでも痛くなった。6月10日、牛さんに対する逮捕状が発布された。

 牛さんは重度の身障者で、自宅でも親の助けが必要なのに、留置場に3カ月も拘禁され、2021年7月9日にやっと保釈された。2022年9月末、ハルビン鉄路運輸裁判所で裁判が開かれた。

 牛さんはかつて2004年に牡丹江市愛民区裁判所に懲役14年の不当な判決を宣告されたことがある。健康状態が原因で刑務所外の服役となった。しかし、ハルビン鉄路運輸裁判所はいわゆる刑務所外の服役の書類がないとして、併合罪として懲役15年の重刑を宣告した。

 元中国本土の人権弁護士・呉紹平さんは「法輪功を信仰する人はいかなる法律責任を追求されるべきではない。中国のいかなる法律文書でも法輪功が邪教と認定していない。これは汚い政治迫害である」と指摘した。

 2、広州中山大学の女性講師・李健さんは懲役3年6カ月の不当な判決に

 広州市中山大学を定年退職した元講師の李健さん(62歳女性)は2020年11月、自宅で海珠区公安支局および新港街派出所の警官に身柄を拘束され、罪に陥れられた。2021年末、李さんは海珠区裁判所に懲役3年6カ月、罰金5000元(約10万円)の不当な判決を宣告された。李さんは上訴したが、2022年4月25日、市中級裁判所に原審維持と宣告された。

 李さんは広西省横県の出身で、大学を卒業し、中山大学南キャンパスに在住。2001年12月28日、李さんは法輪功の無実を伝えるため北京へ陳情に行ったとして、1年の労働教養処分を科され、市槎頭女子労働教養所で拘禁された。

 李さんは中山大学の講師や学生に法輪功の無実を伝えるため、2020年、中山大学の南キャンパスの西北区、西区、蒲園区の住民に法輪功の素晴らしさが書かれた資料を配布した。

 2020年11月5日、李さんは自宅で海珠区公安支局国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)、新港街派出所の警官に身柄を拘束され、自宅にあった法輪功の関連書籍、資料、パソコン、DVD、USBなどの私物も押収された。李さんは海珠区留置場に拘禁された。

  2021年2月25日、李さんの案件は海珠区検察庁に起訴され、その後海珠区裁判所に提出された。

 3、上海建筑弱電専門家の徐永清さんは再び懲役4年の不当な判決に

 上海建築弱電専門家・徐永清さん(58)は法輪功を学んでいるとして2021年10月、実家の浙江省から上海市に戻っている途中、龍泉駅で警官らに不当に連行され、罪に陥れられた。2022年7月11日に浙江省麗水市蓮都区裁判所に裁判を開かれた。11月2日、懲役4年の実刑判決を言い渡され、罰金1万元(約20万円)を科された。徐さんはこの判決を不服として、裁判所に控訴した。

'徐永清'

徐永清さん

 2022年7月11日午前10時から、徐さんは龍泉市留置場で麗水市蓮都区裁判所により裁判を開かれた。裁判は5時間続いた。その過程において、徐さんと弁護士は冤罪と主張し、賢く法輪功の無実を伝えた。検察庁の関係者は「併合罪」を口実に徐さんに不当な判決を宣告しようとした。裁判官・叶露は当日、結果を宣告しなかった。11月2日、徐さんは併合罪として懲役4年の実刑判決を言い渡され、罰金1万元(約20万円)を科された。

 徐さんは高級エンジニア、建築弱電の専門家で、上海長寧区に在住。徐さんを知っている友人、同僚、隣人たちも皆知っているが、徐さんはずっと真・善・忍にしたがって自分を厳しく律し、他人を助け、ビジネスに堪能であるため、社内の同僚や顧客からも高い評価を受けている。

 中国共産党による法輪功への迫害の中で、徐さんは2回にわたって迫害された。2016年8月22日、上海漕宝路地下鉄駅で法輪功を誹謗中傷する宣伝板があった。徐さんと楊しょうさんは宣伝板を撤去するように市役所陳情事務所に求めた。現地公安の警官は「G20が開かれようとしており、タイミングが非常に悪い。悪質だ」という口実で徐さんと楊さんを連行し、家宅捜索をし、2人を拘禁した。

 2017年11月29日、徐さんは江蘇省揚州市公安局カン江支局の国保大隊(法輪功迫害の実行機関)の警官らに連行された。2018年1月5日、市カン江区検察庁に逮捕状を発布された。同年7月の始め、案件はカン江区裁判所に起訴され、9月18日にカン江区裁判所で裁判が開かれた。 

 弁護士は公安の行動は国民の通信権利を侵害し、先に郵便物を差し押さえてから立件という流れも違法であると指摘した。徐さんも起訴者側のでたらめを指摘した。

 徐さんは懲役2年、罰金5千元(約10万円)の不当な判決を宣告された。

 2019年11月28日、徐さんは2年の冤罪を終えて、江蘇洪澤湖刑務所を出所して上海に戻った。刑務所で殴られて負傷していたため、ずっと失業の状態だった。しかし、どこに住んでいても、必ず現地の警官に監視されたり、追い払われたりして、計4回にわたって引っ越しを余儀なくされた。徐さんは居住権を剥奪され、上海では居場所がなくなった。

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/12/8/452650.html)
 
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