四川省彭州市の卿立菊さんは迫害されて死亡
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 【明慧日本2022年12月22日】四川省彭州(ほうしゅう)市の法輪功学習者・卿立菊さん(女性)(以下、学習者)は、今年12月11日、成都市第三病院で死亡した。享年51歳。家族は主治医に卿さんの状況を聞いたが、医者は「卿さんはその日の朝、郫都区正誠病院から移送されて来たときは、すでに呼吸していない状態だった」と言った。

 法輪功は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。

 彭州市蒙陽鎮三湾村に在住の卿さんは、法輪功を学び続けていたとして、2009年10月、広漢市国内安全保衛部門の警官に連行された後、同市裁判所に懲役10年の判決を下された。簡陽女子刑務所に収容された卿さんは、残酷な迫害を受けた。「転向」を拒絶した卿さんは、立たされる体罰を6日間昼夜を問わずに続けられた。目を少し閉じるとすぐに、殴られ、蹴られた。刑務所で警官は、卿さんに「拘束衣」を着せることや、手錠をかけて窓枠につるす拷問を加えた。

中共酷刑演示图:约束衣
拷問のイメージ図:拘束衣

 2022年3月9日午前、卿さんと学習者・付順菊さん(70代女性)の2人は、蒙陽鎮物流市場で、人々に法輪功迫害の事実のUSBを配布していた際、警官に尾行されて蒙陽鎮派出所まで連行された。派出所で、警官は卿さんと付さんの身体を検査するとき、ナイフを使って靴や、衣服のボタン、ウエストベルト、ジッパーなどを切っていた。

 卿さんは翌日の夜に黒い袋を被せられ、新津洗脳班に連れて行かれた。その後、卿さんは成都市留置場に移送された。留置場で卿さんは迫害された。1年あまり、家族は卿さんの状況が分からず、着替えを2、3回送っただけだった。その後、疫病蔓延との理由で、刑務所側が衣服を送ることさえも受け入れなかった。

 彭州裁判所は、2022年6月21日、卿さんに懲役5年を言い渡し、邛崍刑務所に拘禁した。

 10月1日、家族は刑務所から「卿立菊が危篤だ」という電話を受けた。同日、家族が刑務所に行き、オンラインで卿さんと面会したところ、卿さんの健康状態は良くなかった。そして、家族は治療のための仮釈放を求めたが、刑務所側は拒否した。それから2週間後の10月14日、刑務所から卿さんが再び入院したと電話があった。16日に家族が刑務所へ行き、オンラインで卿さんと会った時、卿さんの状態はすでに非常に悪く、両下肢がひどく腫れ上がっているのが見えた。家族は何度も重病のための服役中の一時出所治療のための仮釈放を要求したが、刑務所側は許さなかった。

 その後、家族は一度だけ、オンラインでに卿さんに会ったが、卿さんの健康状態は悪化していた。11月中旬、家族は会うことを求めたが、刑務所側は「疫病蔓延のため、閉鎖されたから、面会ができない」と言った。

 12月11日、家族は再び刑務所から電話を受け、卿さんが成都市第三病院で救急手当を受けていると告げられた。家族が病院に駆け付けた時、卿さんはすでにこの世を去っていた。

 卿さんは連行される前は健康であったが、1年あまり迫害されて死亡した、関連の公安局、派出所、留置場、検察庁、裁判所、刑務所などの機関はその責任から免れることはできないでしょう。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/12/18/453262.html)
 
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