遼寧省の張玉紅さん 迫害され自立生活不能
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 【明慧日本2022年12月25日】遼寧省阜新市の法輪功学習者・張玉紅さん(50代女性)は2018年11月、当局に連行され、懲役4年の不当判決を言い渡されたあと、遼寧省女子刑務所に拘禁された。張さんは残忍な迫害を受けた結果、脳出血を起こし、2回手術を受けたあと、身の回りのこともできなくなった。

 張さんは不当な刑期を終えたが、刑務所から釈放されて自宅に戻る代わりに、養護施設に送られた。刑務所は張さんの息子に張さんを迎えに来るように言ったと伝えられているが、息子は、母親が自分の世話をすることができないほど拷問を受けたことを知り、刑務所側に事情を説明することを求めた。その結果、当局は、張さんを養護施設に送り、張さんの息子が母親を捨てたとして訴えた。

酷刑演示:吊打

拷問のイメージ図:吊るし上げる

 張さんの妹は最初に療養施設で張さんと会ったとき、張さんは家に帰りたいと言った。張さんは刑務所で吊るされて殴打されたことがわかった。その時、張さんの妹は泣きそうになった。思いがけず、数日後に張さんの妹が再び張さんに会ったが、張さんは話すことができい状態になって入院していた。張さんの妹が3回目張さんに会ったとき、張さんは阜新市海州区病院にいて、また脳出血を起こし、医師は張さんがもう手術を受けることができず、維持の治療しかできないと言った。

 2018年11月7日夜、張さんとほかの学習者・辺春艶さん、王金鳳さんは電動自転車で外出した。阜新市幹休所の近くで張さんと辺さんは市太平支局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)と建設派出所の所長・于鵬ら警官に尾行されて身柄を拘束された。王さんは連行から逃れた。

 2019年7月、張さんは太平区裁判所に懲役4年の不当な判決を宣告され、その後、控訴したが、市中級裁判所に原判決維持と宣告された。同年9月24日、張さんは遼寧省女子刑務所の第5区で拘禁された。

 2020年6月下旬、張さんは迫害で脳出血を起こして意識不明になり、瀋陽739病院のICUで治療された。家族が病院へ行った時、病室は十数人の警官に監視され、家族との面会は許されなかった。医者の話によると、張さんの腰部に外傷があるという。しかし、警官は家族に怪我の状態を確認させなかった。医師からの診断書も家族に見せず、さらに刑務所側は、責任から逃れるため家族に書類にサインを強要した。刑務所の警官は家族からの質問にすべて答えることを避けた。家族は面会が許されていなかったにもかかわらず、刑務所側に家族が面会に行っていないため脳出血に至ったと責任を転嫁された。張さんは2回脳の手術を受けたが、いまだに意識不明である。刑務所側は、家族と医者の話を阻止し、治療のタイミングを逃し、一時出所も禁じ、さらに家族に十万元以上の医療費を請求した。

 2021年2月上旬、張さんの家族は張さんとオンラインで面会した。張さんはもう人工呼吸器をつけておらず、話せるが、はっきりと話すことができない状態だった。また、右半身を動かすのも困難な状態であった。刑務所は張さんの家族に20万元を払って張さんを家に連れて行くように伝えたが、家族にお金がなかったため、張さんを連れて帰れなかった

 その後、刑務所側は、張さんは第五監区から高齢者と障害者のための第11区に移された、家族が面会できないようにし、医療費を負担するように要求した。

 11月にようやく面会が許された家族は、車椅子に乗せられ、頭の片側が大きく陥没している張さんの姿に打ちのめされた。

 看守は張さんが法輪功を放棄しないと責め、毎月200元しか日用品を使わせないようにした。

 遼寧省女子刑務所は2019年から管理制度を級に分けた。転向しない法輪功学習者は厳しい管理級になり、毎月の消費は50元(約800円)以内に制限され、そのほか、少しの自由もなくなった。また、2020年1月中旬、瀋陽市大東区合作街の小学校の元校長で、法輪功学習者・李桂栄さんは、遼寧省女子刑務所で迫害されて死亡した。享年78歳だった。阜新市の学習者・呉秀芳さんは懲役3年の不当な判決を宣告され、遼寧省女子刑務所でひどく迫害されて脳出血になった。2018年8月19日解放された時は、痩せこけていて植物人間状態になり、2020年2月8日に迫害で他界した。享年64歳。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/12/12/453007.html)
 
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