薬局を営む善良な夫婦が、2度目の不当な裁判に遭う
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 【明慧日本2023年1月2日】河北省昌黎県の裁判所は2019年1月3日、同省秦皇島市青龍県の法輪功学習者・潘英順さんと翟素平さん夫妻に対して、不当な裁判を行った。

 潘英順さんは青龍県婁丈子鎮後牛山村の医師で、彼は妻の翟素平さんとともに県内で薬局を開いていた。

 夫妻は2014年春から法輪功を学び始めた後、真・善・忍という基準に従って厳しく自分を律し、薬価も全国標準より低くした。何事も患者の事を思い、他人を思いやるようになった。

 裁判は午前10時半ごろから始まり、16時半に終了した。

 前回の不当な裁判の前に、潘英順さんとその家族は裁判長の楊紅梅らに騙され、潘さんの弁護士が解任される結果となった。今回の法廷で、潘さんは裁判所の不当性をはっきり認識した上で、法輪功を断固として学び続けると表明し、法輪功の創始者・李洪志氏が執筆した『哄吟』「覚者」を朗読し、法廷にいる全員に衝撃を与えた。

 潘さんの親戚や友人20人以上は、昌黎県に行って裁判を傍聴しようとしたが、裁判所がこの裁判を「少年法庭」としたために、6人しか入れず、潘英順さん、翟素平さん、娘たち4人だけが入り、他の者は外で待たされた。

 親戚や友人の多くは遠く離れた青龍県から来ていたが、仕方なく外で待つしかなかった。裁判所は表向きは「公に審理する」と言いながらも、親戚や友人を傍聴させないためで、裁判所も善人に不当な判決を下すことに動揺していることが分かる。

 法廷に到着した弁護士は、入り口で2人の司法警察に呼び止められ、セキュリティチェックが必要であると言われた。弁護士は、弁護士に対してセキュリティチェックを行うことは違法であると述べたが、司法警察は、それは規則であると返答した。

 弁護士が法廷に入った後、裁判官は弁護士に「法輪功は×教であることを認めるか。(法輪功は人に善を成すよう勧め、中国共産党こそが真の邪教)」と裁判官が難癖をつけ、司法局が現場で圧力をかける状況下でも、弁護士は確かな根拠を基に、翟素平さんが無実だと弁護し、法輪功を実践することは合法で、信念を持つことは無罪だと主張した。

 弁護を聞いた家族は、意識が変わった。裁判所が指定し有罪にしようと弁護をしていた弁護士は何も言わなくなった。

 裁判中、潘英順さんと翟素平さんは別々に連れ出され、「少年法廷」の向かいの部屋でしばらく待機し、2名の法輪功学習者は手錠と足かせをかけられた。

 裁判は午後4時に終わり、翟さん、潘さんの順で連れ出された。翟さんは、家族や友人と言葉を交わそうとしたが、警察に引っ張られた。彼女は、皆に向かって合掌し、大きな声で「師父、ありがとうございます。みんな、ありがとうございます!」と言った後、すぐに連れて行かれた。

 親戚の一人が「早く帰って来て! 子供があなたを必要としてる!」と叫んだ。離れていく彼女の背中を見ながら、涙が止まらない人や、声を上げて泣く人もいた。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/1/5/380045.html)
 
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