薬を強制注入 寧夏省の宋来平さんが収監される
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 【明慧日本2023年1月8日】寧夏回族自治区呉忠市塩池県の法輪功学習者・宋来平さん(67)は、不当に懲役1年半を言い渡され、さらに3千元(約6万円)の罰金を科せられた。宋さんは、その場で控訴し、2019年1月28日に呉忠市の地方裁判所で二審が開かれ、3月18日に判決が下った。判決は、原審維持を宣告された。

中共酷刑示意图:捆绑灌药

拷問のイメージ図:強制的に薬を注入

 宋さんの容体が非常に危険で、拘禁条件に満たなかったため、宋さんは3月20日、寧夏受刑者入監教育センターに送られ、体を束縛され、強制的に薬を流し込まれた。二審の判決後、呉中留置場は宋さんの血圧を安定させ、スムーズに収監するために、煉功することを許可されたようだ

 入監センターは3月22日、宋さんを寧夏石嘴山監獄に送ることを決めた。しかし、23日の朝、同監獄は「宋来平という人はいない」と言った。現在、宋さんの具体的な状況についての詳細は、まだ調査されていない

 宋さんは、脳血栓や、長期にわたる高血圧、半身不随の症状が現れ、起き上がったり歩いたりする際には支えが必要になった。容体が危険だったため、呉中留置場と宋さんの家族は、同市の政法委員会防備処、地方裁判所、検察庁など多くの機関に繰り返し保釈を申請したが、拒否され続けた。

 街中を歩いていた際に連行された

 2018年4月初め、塩池県花馬池鎮派出所の郝瑞剛所長は、自家用車に法輪功を紹介する資料が置いてあるのを発見した。郝瑞剛は、監視カメラを確認し、人を派遣して疑いのある対象者を調査し監視した。2018年4月15日午前8時頃、宋さんは街中を歩いていた時に、監視をしていた塩池県国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の韓芳副隊長に、花馬池派出所まで連行された。警察は宋さんの両側から腕をつかみ同県の病院で身体検査をさせたところ、血圧は200以上に達していた。検査に不合格だったにもかかわらず、宋さんを県の拘置所に連行し、不当に拘置した。

 県の国保隊長・劉仲斌、鎮の派出所副所長・陳建鵬らは4月16日午前、市の国保、県の文化検査部門、鎮の派出所の警察・路宝栄、何雪貞、郭麗華、高紋紋、鎮居住区の警察、李寧など十数人の警察とともに、宋来平さんの家族が自宅に不在の際に、通知なしで再び不当に家宅捜索をした。

 国保隊長・劉仲斌は4月25日、宋さんの家族が5千元(9万6000円)の保釈保証金を支払ったため、保釈の手続きをしたと知らせた。帰宅後、宋さんは一日中眠り続け、約1カ月間、しゃっべり方がしどろもどろであり、体の動きも不自然であった。8月20日、宋さんはまた警察に連行され、県の国保により市の留置場に移された。脳血栓と高血圧で、拘留条件を満たさなかったため、宋さんは体を縛られて強制的に血圧を下げる薬を飲まされ、留置場に送られた。

 10月18日、呉忠市地方裁判所は第二審で、宋来平さんに対し不当に裁判を行った。弁護士は宋さんを無罪として弁護した。検察官の馬祖飛が提出した「証拠」は法的根拠がなく、宋さんが犯罪を犯したことを証明できないと指摘し、本件の捜査手続きと捜査官が得た証拠の違法性を指摘して、事実と法律に基づいて反論した。

 12月21日、劉婧裁判官は政法委員会の意を受けて、法的根拠がないなかで、故意に法律を誤用し、事件の証拠の出所が不明、事実が不明確、証拠が不十分であるにもかかわらず、宋さんに懲役1年半、罰金3千元を言い渡した。宋さんはその場で控訴した。

 宋来平さんへの迫害状況については、『寧夏省の宋来平さん(67)に不当な懲役刑』をご覧ください。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/3/25/384313.html)
 
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