【明慧日本2023年1月11日】(中国=明慧記者)明慧ネット報道の統計によると、2022年において、172人の法輪功学習者(以下、学習者)が中国共産党(以下、中共)の迫害により死亡した。その中には、国家公務員、エンジニア、労働組合副会長、准教授、法制日報記者、教師、会計士、警官、宝石商、財務総監、副郷長など各界のエリートが含まれている。中国本土の23の省、自治区、直轄市に分布している。
明慧ネットによると、ハルビン市の崔金実さん(88歳)は、連行されたその日に迫害され死亡したが、気管切開をされていた。河南省周口市の李国勛さんは、一晩拘束され、亡くなった。山西省大同市の牛蘭雲さんは、警官に連行され14時間後に死亡した。成都市郫都区の黄素蘭さんは、彭州市の警官に連行され3日後に死亡した。成都市の王学明さんは、懲役4年の判決を受け、フフホト第一刑務所に収容されてわずか6日で死亡した。大連市の69歳の張思琴さんは大連留置場で拘束され8日目に亡くなった。内モンゴル自治区バイリン左旗の季雲芝さんは、留置場に拘禁され拷問を受け、48日目に死亡した。河北省遷安市の宋耐文さんは残酷な拷問を受けて亡くなった。宋さんは生前、殴打、タバコによる火傷、スタンガンで性器に30分電気ショックを当てられるなどの拷問を繰り返された。10数年間の残酷な迫害の中で宋さんの家庭は崩壊された。岳陽市の趙群蘭さんは薬物迫害を受け、亡くなったという。
2022年、中共の迫害により死亡した一部の学習者の写真
韓俊徳さん |
姜桂玲さん |
李佩賢さん |
高秀蘭さん |
張麗艶さん |
季雲芝さん |
張国宇さん |
左秀文さん |
季桂珍さん |
陳礼清さん |
呉乃英さん |
劉清飛さん |
崔金実さん |
劉希永さん |
雍芳さん |
楊智雄さん |
呉広城さん |
季英梅さん |
王蓮双さん |
孟祥柏さん |
劉峰さん |
牛蘭雲さん |
張思琴さん |
王書美さん |
張玉蘭さん |
王桂蘭さん |
王学明さん |
学習者に対する江沢民の「殺しても責任を問わず、身元の確認をせず、直接火葬をする」「名誉を汚し、経済力を断ち、肉体を消滅させる」という滅絶の政策の下、中共当局は2022年、「ゼロ行動」と「中国共産党第二十次全国代表大会のための治安の維持」という口実で、学習者の迫害に加担した。刑務所、留置場、派出所、洗脳班などの拘禁施設で、学習者は電気ショック、手足枷、坐刑、飢餓刑、伸刑(体を四方に引っぱる)、殴打、性的虐待、薬物迫害など、100種類以上の拷問で法輪功を放棄するよう強要された。2022年、27人の学習者は刑務所、留置場、派出所、精神病院などで迫害により死亡した。
刑務所で迫害され死亡したのは、劉希永さん、王学明さん、葛振華さん、王慶文さん、楊智雄さん、羅保俊さん、賈春臻さん、仲淑娟さん、尹国志さん、滕玉国さん、卿立菊さん、鐘国全さん、韓俊徳さん、牛学東さん、石建偉さん、白興国さん(唐山刑務所から出て20数日後に死亡)、唐常俊さん(漢口刑務所から出て66日で死亡)の17人である。
留置場で迫害され死亡したのは、李吉慧さん、劉紅霞さん、張思琴さん、劉運祥さん、趙林さん、季雲芝さん、楊興葉さん、李志聯さん(珠海市第一留置場から帰宅して2日で死亡)の8人である。
派出所で迫害され死亡したのは、黄素蘭さんである。
精神病院で迫害され死亡したのは、胡艶波さんである。
2022年、中国各地において172人の学習者は迫害により死亡 |
情報収集期間:2022年1月1日から2022年12月31日まで、そのうち、過去に発表されなかったデータを含む。
法輪功学習者が迫害により死亡した事例の一部
1、刑務所で残酷な迫害を受けた唐常俊さん 解放後66日で死亡
武漢市の学習者・唐常俊さん(女性)は、刑務所で3年6カ月拘禁された。2022年10月12日、漢口刑務所から出た唐さんは、刑務所での迫害により、両足に障害を負って歩行困難になり、言葉もはっきり喋れず、極度に痩せた状態だった。それにもかかわらず、帰宅した唐さんは、居民委員会の人から2回も嫌がらせをされた。そして、解放されて66日目の12月17日、唐さんはこの世を去った。享年74歳。
2、成都市の王学明さん 刑務所に移送されて6日目死亡
四川省成都市の学習者・王学明さんは2020年11月20日、内モンゴル自治区の包頭市で講演中に青山区公安局の警官らに不当に連行され、懲役4年の実刑判決を言い渡された。2022年9月15日、王さんはフフホト第一刑務所に移送された。9月21日、王さんの家族は、「王学明が刑務所で急死した」との通知を受け取った。
家族によると、王学明さんはいつも健康で、「急死」することはあり得ないという。52歳の王さんは、不当に連行されたときも健康であった。
四川省作家協会会員、龍泉作家協会理事の王さん(ペンネーム:雲䔥、唐明)は、2007年に「捜狐ネット優秀作家トップ10」の称号を授与された。
2002年8月、王さんは龍泉驛区裁判所に懲役3年の実刑判決を宣告され、雅安刑務所に移送された。その間、話すことや動くことを許されず、24時間監視され、毎日、法輪功を中傷するテレビを見せられ、洗脳する書物を読むことを強制された。
2011年10月27日、王さんは武漢市文保支局(国内安全保衛部門、法輪功迫害の実行機関)の警官らにより連行され、不当に拘禁された後、懲役1年の実刑判決を宣告されて、2012年10月26日に解放された。
2020年11月20日、王さんは内モンゴル自治区の包頭市で講演中に青山区公安局の警官らに連行され、懲役4年の実刑判決を言い渡された。2022年9月15日にフフホト第一刑務所に移送されたが、6日後の21日、突然死亡した。
3、河北省保定市の韓俊徳さんは迫害されて死亡
河北省保定市の学習者・韓俊徳さん(77)はひょうたんのに「真・善・忍は素晴らしい」という文字を彫ったとして、2020年2月に保定市高陽県裁判所に懲役8年6カ月、罰金1万元(約16万円)の不当な判決を宣告された。2022年4月14日10時35分、河北省刑務所で迫害されて死亡した。
韓俊徳さん |
唐山冀東刑務所で拘禁された韓さんは、何度も自白を強いられた。転向しないという理由で、文通も、電話も、面会の権利も奪われた。刑務所で法輪功の功法を煉ることが許されなかった韓さんは、重い貧血になり、片目は失明し、身の回りの事ができず、車椅子で移動し、常に命の危険に直前していた。韓さんの妻は韓さんの状態を知って、安否を心配し、一時出所できるように駆けずり回った。しかし、その要求は保定市競秀区司法局に拒否された。
かつて、ヤクザだった韓さんは、法輪功を学んでから悪習を止め、職場の上司、同僚、親友は法輪功の効果に感心した。
しかし、1999年7.20以降、韓さんは法輪功を諦めないとして、不当に拘禁、労働教養処分を科され、嫌がらせを受け、監視されるなどの迫害を受けた。迫害から逃れるため、韓さんは放浪生活を余儀なくされた。
今回、懲役8年6カ月の不当な判決を宣告された韓さんは、控訴したが、2020年5月に保定中級裁判所で原審維持を宣告された。しかし、一審と再審ともに韓さんがどの程度法律に違反したのか明らかにしなかった。
この案件について、海外在住の中国の元人権派弁護士の彭永峰さんは、「韓俊徳さんがひょうたんに『真・善・忍は素晴らしい』と彫ったことは表現の自由の範囲内ですが、言論や信条を理由に有罪判決を受けたことは、現在、世界的に普及している法の制度では厳しく禁じられています。中国共産党のこのような行為は、憲法や中国共産党自身が制定した法律や規則にさえ違反しています。服役者の通信や面会を行う権利について、『監獄法』の第4章第4節及び法務省による具体的な規定があります。当局が年配者に対して行ったことは重大な法律違反です」
「監獄法・第3章第1節の第17条には『治療のための仮釈放』の規定があり、第3節には『刑務所外での執行』の規定もあります。韓俊徳さんは刑務所外での執行の条件に完全に満たしており、『治療のための仮釈放』を認めるべきです」
「中共当局が行ったこととその意図から、これは完全に拷問行為と当たり、故意に傷つける(あるいは殺人)犯罪行為であり、重大な人権侵害だと結論付けることができます」
「中共自身が制定した『国家賠償法』第3章の刑事賠償によれば、韓俊徳さんの死は刑務所で起きたことで、刑務所側が賠償の責任を負うべきです」
「韓さんの相続人およびその他の扶養親族は、法的請求人として刑務所に賠償を請求することができます」
「このほか、韓俊徳さんの親族は、案件の具体的な経緯に基づいて補償義務機関の上級機関(司法局)に再審査を申請したり、法律に従って地方裁判所の人民賠償委員会に法的救済を求めたりすることもできます」とコメントした。
最後に、彭永峰さんは、「仕事の都合上、中国本土で、中共関係者が国民の人身、財産、信条などの権利を侵害し踏みにじることを多く見てきました。特に法輪功学習者に対しては、中共当局が法律の看板を掲げて、残酷な迫害を行っています」と述べた。
(続く)