2022年、7331人の法輪功学習者が連行や嫌がらせを受ける(二)
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 【明慧日本2023年1月14日】(中国=明慧記者)(前文に続く)

 二、2022年 3843人の学習者が嫌がらせを受ける

 明慧ネットが報道した統計によると、2022年に3843人の学習者が中共の警官などから嫌がらせを受けていた。

 2022年、中共当局から嫌がらせを受けた学習者の地域別の人数分布は図3を参考。

 迫害事例

 1、山東省招遠市の段淑英さん 2年の間三十数回も嫌がらせを受ける

 山東省招遠市の斉山鎮鄒格荘の大隊委員・尹洪山は、個人的な恨みを晴らすため、過去2年間、鎮政府と鎮警察署の多くの人を率いて、同村に住む学習者・段淑英さんの家に押し入り、三十数回の嫌がらせをした。時には1日2回も行い、劉さん夫婦に肉体的、精神的に大きなダメージを与えた。

 2、成都市の王暁玲さん 警官の暴力で指を打撲

 四川省成都市に住む王暁玲さん(65歳女性)は2015年12月、营門口派出所、楊柳派出所の警官らに連行された後、地元の裁判所に懲役4年の不当判決を言い渡された。王さんは釈放された後、退職金口座が空になっていることを知った。それから、低所得者向けの補助金として月に数百元が支給され、貧困生活をしているが、王さんは毎月、コミュニティで書類にサインをしなければ支給されないという。

 2022年午後1時30分頃、王さんが事務所に行くと、政法委委員会(以下、政法委)の6人の職員が法輪功を放棄する声明書にサインするよう命じた。彼らは、この行動は第20回党大会を前に安定を確保するためであり、政府のブラックリストに載っているすべての学習者を徹底的に調査することが要求されると主張した。王さんが拒否すると、彼らは新津洗脳班と派出所の警官らを呼んできて、王さんを洗脳班か派出所に連れて行くと脅した。また、王さんの財布を取り、法輪功迫害の事実に関する資料を探した。

 午後7時、午後からずっと膠着状態が続いた後、数人の警官が調書にサインするよう王さんに強要した。王さんは彼らに強く手を掴まれたため、指にあざができた。それでも王さんは書類にサインすることを認めず、午後8時ごろやっと釈放された。

 

'图1:王晓玲右手中指淤伤'

警官の暴力により指にあざができた

'图2:王晓玲右手手指变形'

警官の暴力により右手の指が変形した

 翌日、王さんの中指は腫れ上り、あざになって、物を持つのに力が入らなくなった。

 3、四川省成都市のエンジニア 頻繁に嫌がらせをされる

 四川省成都市の劉永生さん(55歳男性)は近頃、地元の中共の関係者が頻繁に家まで来て、嫌がらせをされた。2022年9月23日、成華区政法委の張玉蓉などは劉さんの自宅に暴力的に侵入した。劉さんはすぐ、110番に通報した。

 劉さんは成都市武候区に在住で、中国航空工業成都飛行機の設計研究所の元エンジニアである。法輪功を学び続けている劉さんは、当局が法輪功に対する弾圧を開始して23年、連行・家宅捜索、拘禁、拘留、労働教養、解雇などの迫害を受けてきた。2001年に2年9カ月の労働教養処分、2013年に懲役3年の判決を受けた。拘留所や留置場、洗脳班、労働教養所、刑務所に拘禁されている間、劉さんは体罰、冷たい地面に座らされる、睡眠の剝奪、奴隷労働、虐待、手足枷、暴力、自白強要、きつく縛る、スタンガンでの電気ショックなどの拷問を加えられ、肉体的、精神的に計り知れないほどのダメージを受けた。

 2022年5月1日、9月22日夜、9月23日の13時頃、3回にわたって、成都市成華区政法委の張玉蓉と鄭雪、府清路街道事務所の譚樹賢が、劉さんの80歳の母親の家に押し入り、劉さんに「ゼロ行動」の話をし、サインと陳述書を書かせたが、劉さんは拒否した。

 彼らは、ドアを叩き続け、蹴ったりして入ってきた。劉さんは、「あなたたちは、法を犯している!」と厳しく言って、110番通報し、不動産会社にも電話をした。

 その後、110番の警官2人が来た。劉さんは警官と一緒に武候区公安分局の漿洗街派出所に行き、事件の届け出をした。しかし、派出所で、鮑小牧をリーダーとする8人の「ゼロ行動」の担当の警官が、劉さんに誓約書に拇印を強要した。劉さんはその紙を破り、拒否した。そこで、5人の男がやってきて、劉さんの体、腕、手首を押さえつけ、劉さんの拳にインクを塗り、無理やり紙の上に押しつけた。劉さんは無効だと宣言した。

 また、成華区政法委の職員は、劉さんの新たに就職先に行って騒ぎ立てた。それで、劉さんは再度、仕事を失ったという。

 三、971人の60歳以上の学習者が受けた迫害

 明慧ネットの統計した報道によると、2022年に60歳以上の学習者971人が連行され、嫌がらせを受けた。この内訳は90歳から100歳が9人、80歳から90歳が197人、70歳から80歳が438人、60歳から70歳が327人となっている。最高齢者は98歳である。

图4:2022年971名60岁以上法轮功学员遭绑架骚扰

2022年、971人の60歳以上の学習者が受けた迫害

 迫害事例

 1、北京政法職業学院元准教授・許鯤さん 街道事務所の職員に嫌がらせをされる

 北京市海淀区甘家口街道事務所の金麗春(女性)、張涵、花園村コミュニティ居委会の書記・王艶霞(女性)、周建の4人は2022年8月5日午前10時、北京市の許鯤さん(72歳女性)の家に行き、嫌がらせをした。許さんは紙とペンを取り出し、4人にそれぞれに自分の名前と勤め先を書くように言った。許さんは「ここは私の家で法律に守られています。気軽に立ち寄れる店ではないので、あなたたちの基本情報を書いてほしいです」と言った。

 張涵は地区の政法委で主に法輪功に関する仕事を担当していると自己紹介し、許さんに法輪功を学ぶ理由を尋ねた。

 許さんは、「病気治療のために、何種類もの気功を学びましたが、どれも効果がありませんでした。法輪功だけが病気を治すことができました」と話した。張涵の「邪教」の発言に対して、許さんは法輪功は正しい修煉法であることを強調した。「法輪功は世界100カ国以上に広がり、真・善・忍を説き、道徳を高める功法で、百利あって一害なしです」と言った。

 しかし、最後に張涵は法律で法輪功は邪教だと決められていると言った。許さんは「どの法律の何条ですか」と聞くと、張涵は答えられなかった。

 許さんは「事実と法律に基づいて言うべきです。法律は全国人民代表大会で可決され、国家主席が署名して初めて成立しますが、省庁が発行するものは法律とは呼べず、規則や規定と呼ばれるだけです。最高検察庁と最高裁判所による内部通達や規則には法的なものになりません。共産党総書記の言葉さえも法律ではなく、国民は従う必要がありません。党員にしか機能しないのです。江沢民は2000年、外国人記者に対して、法輪功は邪教だと言ったことは違法です。なぜかというと、江沢民は憲法に違反したからです。江沢民は封建社会の皇帝ではないので、法律に従わなければならないのです」と話した。

 11時40分、許さんは彼らに「もう帰っていいですよ」と言った。張涵は「法輪功が邪教という法律を見つけてくる」と言った。許さんは、「法律とは何か、誰が作ることができるのか調べてください」と、勧めると、彼らは立ち去った。

 許さんは中国人民大学法学部を卒業し、北京政法職業学院の准教授になった。1996年から法輪功を学び始め、心身ともに恩恵を受けた。

 2、江蘇省淮安市の学習者数人が連行・嫌がらせを受ける

 2022年9月下旬から10月中旬にかけて、江蘇省淮安市の政法委、派出所、コミュニティは、第20回党大会を前に安定を確保するためとの理由で、尹蘭英さん(83)、張士蘭さん(68)、張翠芳さん(67)、王華芬さん(60)、沙さん(84)、劉征服さん(82)、魏善栄さん(67)、鄭明さん(70)、馬洪軍さんなどに対して、「法的な検査」(嫌がらせ)を行った。彼らは3人で一つのチームを作り、いくつかのチームに分けて、身分証明証も出さず、検査の令状も持たないまま、学習者に対して、「法輪功のチラシを配布しないよう、法輪功のことを宣伝しないように」など言い放った。学習者から法輪功の書籍を奪い、学習者の写真を撮ったりし、脅迫も行った。

 学習者は彼らに「法輪功の修煉は合法であり、国の法律に違反していません。14の邪教の中に法輪功が含まれていません。2011年3月1日、国家新聞出版総署の法令第50号は、「法輪功出版物の取り扱いに関する意見の通知」と「法輪功の違法出版物の印刷の禁止」の二つの文書を廃止しました」と話した。「これは仕事だから」と彼らは言った。

 魏善栄さん、王華芬さんの家の前に監視カメラが設置され、監視、尾行、撮影を行い、学習者ほぼ全員が、尾行されている。周囲の人は「これは人身の自由の制限で、違法行為です。訴えてください」と声を上げているという。

 (続く)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/1/6/454572.html)
 
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