吉林省松原市の孟艶さん 長期にわたって迫害され死亡
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 【明慧日本2023年1月17日】吉林省松原市乾安県の法輪功学習者・孟艶さん(女性)は法輪功を学んでいるとして、中国共産党当局に数回も連行され、2回の労働教養処分を受けた。2015年8月、孟さんは法輪功迫害を引き起こした江沢民を告訴したため、県の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の大隊長、警官らに連行された後、懲役3年の判決を下された。吉林省女子刑務所に収容された孟さんは、掌大の椅子に長時間座らされるなどの拷問を受け、心身ともにダメージを与えられた。長期的にわたり繰り返し迫害を加えられ、孟さんは2022年10月8日に死亡した。享年74歳。

 孟さんは1999年3月、法輪功を学び始め、真・善・忍に従ってより良い人になるように努力していた。周りに「良い人だ」と認められ、勤め先で「信頼できる倉庫管理員」と評価された。しかし、法輪功を学び続ける孟さんは同県第二派出所の警官に繰り返し連行され、拘禁され、2回にわたって計4年の労働教養を科された。

 黒嘴子労働教養所に拘禁された孟さんは強制洗脳を行われ、高血圧を発症し、歩くことが困難になり、眩暈や、意識が朦朧とするなどの重い病状が現れた。その後、孟さんは強制的に「三書」を書かされたことが誤りであったとに気づき、自分が書いた「三書」は「無効だ」と宣言した。警官は孟さんを殴ったり蹴ったりし、起き上がれなかった孟さんに、仮病だと言った。ある時、孟さんが薬を飲まなかったのを受刑者に見られ、警官に報告され、警官に作業場から教室に引きずり込まれたことがある。孟さんは自ら思想報告書を書かなかったため、労働教養期間が10日延長された。

 2008年7月11日、孟さんは義姉の誕生日パーティーから、乾安県昆池派出所の警官4人に引きずり出され、パトカーに乗せられた。車から降りたとき、歩けない状態になった。拘禁中、拷問を受け、7月31日、家族にも知らされないまま、長春の黒嘴子労働教養所に送られた。

 2015年8月19日午後1時頃、国保の警官らは、孟さんの江沢民に対する告訴状を持って、孟さんの家に行き、ドアを叩いた。孟さんはドアを開けなかったが、警官は鍵を壊して、家に侵入した。警官らは孟さんの家にあるパソコン、携帯電話、プリンター、印刷用紙20箱、インク1箱、ビデオデッキ、mp3、法輪功の書籍などの私物を押収した。その時、中学生だった孟さんの孫は、全てを目の当たりにして、恐怖で青ざめたという。

 そして、警官は孟さんを県公安局に連行した。孟さんは、「江沢民を告訴したのは憲法による公民の権利であり、法輪功を学ぶことは合法であり、私の家の物はすべて私物です。あなたたちの行為は違法であり、法的な責任を負うべきです」と繰り返し強調した。 しかし、警官は孟さんの話を聞かず、孟さんを松原市留置場に送った。

 孟さんが11カ月半拘禁された後、国保に「邪教組織を利用して法律の実施を破壊した」という罪で裁判所に起訴された。裁判所は孟さんに3年の懲役を言い渡した。裁判所の判決を不服として、孟さんは控訴したが、控訴は却下され、2016年8月に長春女子刑務所にに送られた。

酷刑演示:码坐

拷問の再現:掌大の椅子に座らされる

 長春女子刑務所では、警官は法輪功学習者に対して、いわゆる「決裂書」を書かない限り、プラスチックの掌大の椅子に座らせるが、他の受刑者は、どんなに罪が重くても、このような拷問を受けることはないのである。孟さんは朝5時半から夜10時まで、食事の時間を除けば1日に16時間近くも座らされた。当時、痩せこけていた孟さんは息苦しいほど湿度が高い部屋で、椅子に座る拷問を受け、数カ月後には臀部が爛れ始めた。

 警官は、孟さんは高血圧だと伝え、孟さに薬を飲むように言って薬を渡したが、孟さんに拒否されたので、ご飯に薬を混ぜた。その後、孟さんは病院に連れて行かれ、強制的に注射をされた。刑務所の1階から4階へ移された孟さんは、毎日法輪功と法輪功の師父を誹謗中傷する本を読まされた。

 出所後の孟さんは、社会保障局から年金の天引きなど経済的な迫害や嫌がらせを受け続け、健康状態が悪化した。そして、2022年10月8日にこの世を去ったという。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/1/10/454716.html)
 
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