【明慧日本2023年2月1日】唐山市の法輪功学習者・頼志強さんは、7年にわたって冀東刑務所に拘禁されていた。そして刑期満了する直前の今年1月3日、頼さんの妻は刑務所から頼さんの死亡を知らされた。
法輪功は法輪大法とも呼ばれ、心身を健康にする伝統的な修煉法である。しかし中国共産党は1999年7月以来、この修煉法を迫害している。
死亡を知らされた家族は慌てて刑務所に駆けつけた。そして1,000元を支払い、翌日にようやく遺体と対面することができた。1メートルもない棺に丸くなり横たわった頼さんの顔は、完全に変形していた。4、5人の刑務官が頼さんの妻を掴んで遺体に近づけず、触れることも着替えさせることも禁止した。家族は遺体を家に連れて帰ると申し出たが、拒否された。刑務官らは頼さんの娘を騙してサインさせ、早々に遺体を火葬した。
頼さんは50代のドライバーであり、善良で常に喜んで人を助けていた。2016年、唐山市で「世界園芸博覧会」が開かれる前、中国共産党は「(政権の)安定を維持する」という口実で、100人以上の警官を出動させ、リストにしたがって各地の法輪功学習者(以下、学習者)を連行したり、家宅捜索をしたりした。少なくとも36人の学習者が連行され、嫌がらせを受けた。やむを得ず放浪する人もいれば、留置場に拘禁される人もいた。2人の女性学習者は留置場に入れられると、すぐに冷たい水を1時間30分にわたってかけられた。
頼さんは2016年3月31日、ある学習者を訪問していた際に待ち伏せていた警官らに連行された。そして家族が何も知らないまま、懲役7年の実刑判決を宣告された。それ知った母は、ショックを受けて他界した。
同年10月17日、頼さんは冀東第四刑務所に移送、その後は第二刑務所に移送された。長年にわたって迫害され、2019年に脳血栓の症状が現れた。家族は何度も見舞いに行ったが、面会を禁止された。
2020年1月になって、頼さんの妻はやっと面会できた。頼さんは数人に担がれて出てきたが、ほとんど動けない状態であった。妻が泣いても頼さんは無表情で、妻の顔を認識できないようだった。消息筋によると、頼さんは刑務所の病院で寝たきりで、動くこともできず、半年にわたって毎日灌食されており、パイプがずっと胃に刺されたままで、水も提供されず、唇が非常に乾いていた。たまにタオルを絞って水が少し滴ると口が動くようになり、声は出せなかったが、涙が流れた。家族は、医療治療のために出所を求めた。刑務所側は同意したものの、「省級レベル機関の許可を待ってから」と回答した。同時に、家族は何千元かの医療費を強請られた。
2020年8月には頼さんの肺も悪化し、脳血栓の症状も悪化、植物状態のようになった。呼吸も困難になり、刑務所病院から協和病院に移送された。治療といっても、実は気管を切開するだけであった。医師は「ここまでしかできない」と言った。それでも頼さんは足枷を嵌められていた。1カ月後、頼さんは刑務所に戻され、気管は切開されたままであった。
家族は頼さんの出所をずっと求めていたが、司法局に妨害された。司法局に行ったところで門前払いだった。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)
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