10年間迫害され失明した楊小明さん 不当な裁判に直面
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 【明慧日本2023年2月7日】(雲南省=明慧記者)昆明市の法輪功学習者・楊小明さん(53)は、中国共産党(以下、中共)の迫害により両目が失明した。今年1月25日、楊さんは昆明市西山区裁判所から「2023年2月1日の午後に裁判を行う」との内容の召喚状を受け取った。

 楊さんは小学校卒業後、目の病気を患ったが、法輪功を学んでから両目は完全に正常な状態に戻った。しかし、1999年7.20、中共による法輪功への迫害が始まって以来、楊さんは法輪功を放棄しないとの理由で、迫害が繰り返され、中絶と離婚を強要され、2度労働教養を強いられたことがある。労働教養所で楊さんは、さまざまな拷問により目に障害をもたらし、2012年末に失明した。

 2022年5月28日午後3時頃、西山区棕樹営派出所の警官と女性1人が、水道管の漏れを調べる不動産の関係者だと偽って家にやってきてドアをノックした。楊さんはドアを開けなかった。すると、棕樹営派出所の副所長と警官らはドアをこじ開けて突入し、楊さんに手錠をかけ、宝石類などの私有物と現金1万6000元(約31万円)を押収した。

 楊さんは棕樹営派出所に連行され、小部屋で不当な尋問を受けたが、楊さんは一切答えなかった。

 情報を得られなかった警官らは、諦めようとせず、楊さんを病院に連れて行って身体検査をしようとした。楊さんは自分は無罪だと説明し、警官について行かなかった。続いて、警官は楊さんが目が見えない障害者であることを知っているにもかかわらず、楊さんを後ろから地面に押し倒した。楊さんの左目尻は地面に接触し、大量に出血した。これを目にした警官は、楊さんの両手を後ろに回して手錠までかけて、楊さんが喋らないように口にテープを貼り付け、車椅子で楊さんを同市盤竜区の新華病院に運んだ後、テープを剥がした。

 病院で検査を受けた結果、楊さんは目が見えないだけでなく、全身に重い病気の症状がたくさんあることがわかった。

 楊さんの健康状態が入所の基準に達していないにもかかわらず、翌日の昼頃、警官は楊さんを昆明市の留置場に連れて行き、強制拘禁しようとした。留置場側は受け入れなかったため、仕方なく警官らは楊さんを派出所に連れ戻した。途中、警官は楊さんの頭に黒いカバーをかぶせた。

 午後6時頃、警官は「保証人を立てて尋問を待つ」という条件付きで楊さんを解放した。また押収した1万6000元から2000元(約3万8000円)を「保証金」として差し引き、他の私有物は返還されていない。

 昆明西山区裁判所は、2023年2月1日午後2時30分に楊さんに対する裁判を行う予定になっていた。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/2/1/456325.html)
 
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