【明慧日本2023年2月13日】(明慧記者)2023年の新年を迎え、中国共産党(以下、中共)は継続的に法輪功を迫害している。元旦の後、遼寧省瀋陽市の法輪功学習者・李紅紅さんは懲役6年の不当判決を言い渡された。山東省冠県の裁判所は法輪功学習者8人に3~7年6カ月の判決を下した。旧正月の大晦日に、警官に省を越えて連行された山東省平度市の李仕海さんは懲役4年の判決を宣告された。
明慧ネットの報道によると、2023年1月、117人の法輪功学習者(以下、学習者)は不当判決を受けた。不当な判決は中国の15の省、自治区、直轄市に及んでいる。その中で、山東省24人、遼寧省20人、吉林省18人、広東省14人、北京市10人となっている。35人の60歳以上の学習者が不当な判決を宣告された。そのうち、80~90歳は2人、70~80歳は14人、60~70歳は19人である。中共の法曹部門の関係者が学習者から強制的に取った現金の総額は64万元に上った。そのうち、裁判所が科した罰金は42万元で、警官が不当に押収した金額は22万元であった。
2023年1月、実刑判決を受けた学習者の刑期における人数の分布 |
2023年1月1日から2023年1月31日までの情報を収集し、前月に公表されなかった迫害の事例も含んでいる。
一、2023年1月、117人の学習者が不当な判決を受ける
明慧ネットの統計によると、2023年1月、117人の学習者が不当な判決を受けた。
2023年1月、実刑判決を受けた学習者の地域別人数分布表 |
迫害の実例
1、冠県裁判所は法律を無視し 8人の学習者に判決
山東省冠県裁判所は2023年1月4日、法輪功の宣伝、法輪功の資料を作成したとして、張玉香さん、許恒奎さん、孔徳全さんなど8人の学習者に懲役3年から7年6カ月の判決を宣告した。現在、一部の学習者は判決を不服として控訴している。張玉香さんは聊城留置場に、周春宝さんは冠県留置場に収容されており、残りの6人は自宅にいる。
冠県裁判所は2022年12月21日、学習者8人に、オンラインで午前10時から夕方にかけて、不当な開廷をした。
裁判所は、法律を根拠とせず、学習者たちに「社会秩序を乱す」という罪を被せた。
法廷で張玉香さんは「法輪功を学ぶのは無罪です。法輪功は人に良い人になることを教えています。法輪功を学んで健康になり、国の医療資源を節約することができます」と述べ、裁判官は反論することができなかった。許恒奎さんは「法輪功を修煉して、元気になりました。私は罪を犯していません」と話した。
学習者の判決書にそれぞれ、押収した春聯(しゅんれん・中華圏における春節の風習の一つ。赤い紙に各種縁起の良い対句を書いたもの)、「福」の字、ペンダント、心からの九文字の物語の本などの数が書かれていた。裁判官は、これらのものを社会秩序を乱す証拠とした。
以下、学習者8人が受けた判決の状況である。
張玉香さん(51歳女性、農民)に懲役7年6カ月、罰金1万8.000元。冠県公安局の警官は張さんの自宅から現金2万元を押収した。
許恒奎さん(60歳男性、農民)に懲役7年6カ月、罰金1万8.000元。
孔徳全さん(61歳男性、農民)に懲役7年4カ月、罰金1万6.000元。
周春宝さん(48歳男性、冠県国税局の副局長)に懲役4年、1万元。
高淑貞さん(47歳女性、農民)に懲役4年、罰金1万元。
韓振林さん(71歳男性、農民)に懲役4年、罰金1万元。
張丙亮さん(68歳男性、農民)に懲役4年、罰金1万元。2022年8月19日、冠県公安局の警官は張さんが化学肥料を買うための20数万元を押収した。
王瑞祥さん(55歳男性、職員)に懲役3年、罰金8.000元。
2、山東省平度市の李仕海さんに懲役4年の判決
山東省平度市の学習者・李仕海さん(57歳男性)は、2022年6月14日に連行され、河南省洛陽留置場に拘禁された。2023年1月10日、テン河回族区裁判所は李さんの不正裁判を行った。そして、2023年1月21日、弁護士は李さんの家族に李さんが懲役4年の判決を下されたことを伝えた。現在、李さんは控訴中である。
兆鎮李家曲堤村に在住で、1998年から法輪功を学び始めたの李さんは、真・善・忍に従ってより良い人になるよう努力し、心身ともに恩恵を受けた。以前、深刻なB型肝炎を患っていたが、法輪功を学んで完治した。李さんの妻も法輪功の恩恵を受け、腰痛が治った。
しかし、中共は法輪功を迫害しているので、李さんは繰り返し迫害され、2回も精神病院に入れられた。
3、遼寧省瀋陽市の学習者・李紅紅さんに6年の判決
瀋陽市の学習者・李紅紅さん(53歳女性)は、お客さんに「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と書かれたカレンダーを贈ったため、警官に連行され、瀋陽市第一留置場に1年近く拘禁された。2022年11月24日、遼中区裁判所はオンラインで李さんの不当な裁判をした。そして、2023年の元旦の後、李さんは懲役6年、罰金2万元の判決を宣告された。
李さんは小さい商売をして、生活を維持している。遼寧省工業展覧館2階の寝具売り場に出店し、寝具を販売していた。2021年10月29日、李さんは来店のお客さんに法輪功の真実が書かれた卓上カレンダーを渡したが、中共による法輪功への誹謗中傷の宣伝を信じているその客に通報され、和平区南湖科学技術モール派出所の警官に連行された。
2022年11月24日、遼中区裁判所は李さんの裁判を行った。法廷で裁判所が指定した弁護士は李さんの弁護をし、李さんも自己弁護をして、無罪を主張し釈放を要求した。裁判所は家族の傍聴を許さなかった。
李さんは1年ほど拘禁され、体重が15キロ減り、白髪頭になった。高血圧の症状も現れた。夫は病気のため、商売ができないので、経済的な困難に陥った。
4、13年間拘禁された雲南文山州の李群さんに再び懲役6年の判決
雲南省文山州硯山(げんさん)県の学習者・李群さんは2021年に文山州文山市の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官らに不当に連行された。最近の情報によると、李さんは不当に懲役6年の実刑判決を言い渡され、引き続き拘禁されている。
李さんは元硯山県電信局の職員であり、法輪大法の真・善・忍に基づいてより良い人を目指し、心身ともに恩恵を受けた。1999年7月20日、中国共産党による法輪功への迫害が始まって以来、李さんは何度も実刑判決を下され、拘禁された年数は累積して13年を超えたという。
5、かつて10年間拘禁された教師の高洪傑さんに再度5年の判決
山東省濰坊学院放送教学部の元教師・高洪傑さん(57歳男性)は、「真・善・忍」を信奉しているため、2021年10月の初め、山東省安丘市公安局の警官によって連行された。 安丘市裁判所は2022年11月、高さんに懲役5年、罰金2万元の判決を下した。控訴期間中の2023年1月10日頃、高さんの行方がわからなくなった。
1995年11月3日から法輪功を学び始めた高さんは、法輪功の教えに従い、心身ともに恩恵を受けた。しかし、当局は信仰を堅持している高さんに迫害を加え、懲役10年の重刑を下したことがある。
(続く)