四川省のラジオのパーソナリティ 迫害により死亡
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 【明慧日本2023年2月17日】四川省人民ラジオ放送局のパーソナリティの龐勲(ホウクン)さんは、法輪功学習者(以下、学習者)であり、迫害の実態を伝えたため2020年7月に連行された。そして懲役5年の実刑判決を受けて四川省の楽山嘉州刑務所に拘禁されていたが、刑務所の迫害によって、2022年12月2日に30歳の若さで死亡した。現在、龐さんの母親は、息子の死についての真実を調べている。  

 情報提供者の話によると、龐さんは刑務所で殴打されて死亡したという。遺体には様々な傷が残り、電気ショックの跡や縛られた跡、全身を殴られた跡、失禁の跡もあった。刑務所側は龐さんが死亡した理由について、甲状腺機能亢進症だと説明していた。しかし龐さんのことをよく知る者は、龐さんが健康で、死に至るような病気は患っていなかったと語った。

 龐さんの友人は、こうコメントしている。「私の友人は、共産党の刑務所で生きたまま殴殺されました。その友人は、龐勳という30歳の男性です。とても明るくてハンサムで、ラジオのパーソナリティをしていました。私が出会った中で、最も純粋で優しい人でした。彼は、法輪功を学んでいるとの理由で連行されたのです。私自身は法輪功を学んでいませんが、そんな理由で中国共産党が彼を殺すとは、決して許されることではありません」

 2020年7月26日朝、龐さんが四川省成都市の自宅にいたところ、ドアをノックする音が聞こえた。しかし知らない人だったので、ドアを開けなかった。暫くして、龐さんの勤め先の上司から電話がかかってきて、「どこにいる? 会社に来てください」と呼ばれた。異変を感じた龐さんは行かなかったが、その後、「上階から水が漏れている」との話が聞こえて、ドアがノックされた。その直後、家の電気を切られ、廊下で誰かが見張っている音が聞こえた。

 翌27日の月曜日、龐さんが仕事に行こうと家を出たところ、警官に連行された。また、前日の26日に警官は成都市の学習者・王幼萍さん(50代女性)の家を捜索し、王さんを拘束した。 

 王さんは成都市民族・宗教事務局に勤め、所長クラスの幹部であった。

 龐さんは以前、王さんと偶然に公園で出会った。当時、王さんが公園で休んでいるときに、龐さんは法輪功について龐さんに紹介したことで、2人は知り合いになった。その後、2人は一緒に迫害に関する資料を配った。

 龐さんは警官に監視・尾行されていた模様である。連行されて判決を受けた龐さんは、刑務所に送られて拷問を受けた末、死亡した。

 嘉州刑務所は、四川省楽山市全福鎮にある。四川省元五馬坪労働改造農場と楽山沙湾刑務所が合併してできた刑務所で、学習者を迫害する巣窟である。正門の外には「晨馬集団有限公司」という看板を掲げている。刑務所の警官は、立たせる、スタンガンによる電気ショック、殴打、秒単位の食事時間などの手段で学習者を苦しめている。刑務所側が利益のために受刑者に長時間労働を強要し、学習者に対してはさらに特別に厳しく管理し、お互いに話すことも許されない。 

 綿陽市の学習者・孫仁智さんは2018年8月9日、嘉州刑務所に送られた。9月5日、警官・邵はグランドで孫さんを列から呼び出し、刑務所の規則を復唱させたが、孫さんは複唱しなかった。警官・邵は、監視カメラのない場所に孫さんを連れて行き、孫さんの顔に唐辛子スプレーを噴射した。そして「お前を苦しめる方法はいくらでもある」と脅した。2020年、極度に痩せていた孫さんは出所したものの、2022年6月25日に逝去した。 

 成都市天府新区の学習者・程懐根さんは、法輪功を学んで九死に一生を得た。しかし、2015年5月13日に「世界に真・善・忍が必要です」という横断幕を掲げたために連行され、懲役4年の判決を言い渡された。楽山嘉州刑務所に拘禁された程さんは、刑務所による迫害で、2017年5月29日に54歳で死亡したという。 

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/2/15/456808.html)
 
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