山東省の学習者・張静さん 迫害により死亡
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 【明慧日本2023年2月27日】(山東省=明慧記者)山東省菏澤市巨野県の法輪功学習者(以下、学習者)・張静さんは、長年にわたって中国共産党(以下、中共)による迫害を受けていた。2019年9月に不当に懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡されたが、今月2日に亡くなった。享年66歳。

 法輪功は法輪大法とも呼ばれ、心身を健康にする伝統的な修煉法である。しかし中共は、1999年7月以来、この修煉法を迫害している。

 張さんは、1998年から法輪功を学び始めた。法輪功を学ぶ前の張さんは、時々原因不明のショック症状を起こし、心筋炎や関節炎、ひどい扁桃腺炎など、様々な健康問題を抱えていた。また、家庭では姑との関係が悪く、喧嘩することもあったという。張さんは法輪大法を学んで病気が治っただけでなく、性格も優しくなり、最後まで姑の世話をしていた。張さんは「もし大法を修煉していなかったら、一生、姑と和解することはなかったと思います」と語ったことがある。

 1999年7月20日、江沢民らは法輪功への残酷な迫害を開始した。張さんは法輪功の無実を訴えるために3回北京に行ったが、3回連行され、警官に殴られて身体があざだらけの状態で自宅に帰った。

 それ以来、張さんは「真・善・忍」の信念を貫いたとして、何度も労働教養を強いられ、不当な判決を言い渡された。

 2000年、張さんは他の学習者と共に法輪功迫害の実態を伝え、迫害に反対する署名を集めたとして、18日間拘束された。

 2001年6月21日、張さんは菏澤市で開かれた法輪大法修煉体験交流会に参加した際に連行され、3年間の労働教養を科された。しかし張さんの健康状態が入所の基準に達していなかったため、労働教養所は受け入れなかった。

 2017年11月9日、張さんは体調不良の学習者を助けたため、警官に連行され15日間拘束されることになったが、期間中に張さんは断食して迫害に抗議し、3日後に帰宅した。

 2018年10月11日、警官らが張さんの自宅にやってきて、前回の拘束が完了していないことを理由に張さんを連行しようとした。張さんは外出中で連行されなかったが、放浪生活を余儀なくされた。

 1カ月後の11月27日、麒麟鎮派出所の警官らが張さんの実家に押し入り、ドアの鍵を壊して張さんを連行した。20日後、張さんに対する逮捕状が巨野県検察庁により発付された。その時、菏澤市留置場に拘束されていた張さんは重度の心不全症状を発症し、全身が腫れ上がり、病院から重度の心不全と診断された。家族と弁護士は何度も関連部門に事情を説明し、2019年1月19日に張さんは「保証人を立てて尋問を待つ」条件で釈放された。

 2019年9月27日、曹県裁判所は張さんに懲役3年6カ月の実刑判決を宣告し、1万元を強要した。張さんは控訴したが、菏澤市高等裁判所は不当な判決を維持した。

 2020年の旧正月後、張さんは自宅付近で人々に法輪功への迫害の実態を伝えたことで、法輪功を誤解した住民に通報された。以来、南城派出所の警官らが何度も張さんの自宅にやって来て、嫌がらせと家宅捜索を行った。

 2020年4月、張さんは健康状態が悪化し病院で治療を受けたが、良くならず寝たきりになった。その時、巨野県国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の指示を受けた人事社会保障局は、張さんの年金と医療保険を差し止めた。張さんの過去3年間の医療費15万元(約300万円)は、すべて子供たちが捻出したものである。

 張さんが寝たきりになったにもかかわらず、南城派出所および章縫鎮派出所の警官らが度々自宅にやって来て嫌がらせを働いた。張さんの家族は、強い憤りを感じた。

 2023年2月2日午後9時30分、張さんはこの世を去った。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/2/21/457000.html)
 
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