ハーバード大学の学生の探求と収穫
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文/中国の大法弟子 穆清

 【明慧日本2023年3月1日】「人はどこからやって来たのか? どこへ行こうとしているのか?」は、多くの人を悩ませてきた命題です。ハーバード大学の大学院生、任占青さんもその一人でした。探求の中で、任さんは多くの学説に出会いましたが、一冊の書籍からその答えを見出しました。以下は、任占青さんの物語です。

 「人はどこからやって来たのか? どこへ行こうとしているのか? なぜここにいるのか?」これは人類を常に悩ませてきた究極の命題であり、任さんにとっても、ずっと考え続けてきた問題でした。

 中国の名門校出身である任さんは、1991年に渡米し、カリフォルニア工科大学で数学と自動制御、1994年にはハーバード大学で応用科学の修士課程を修了しました。1995年の暮れ、ようやく任さんの疑問の答えを得るチャンスが訪れました。

 1995年12月、任さんはハーバード大学の大学院生でした。「ハーバード大学で物理学を専攻していた同じ大学院生の同級生と一度、気功の話をしたことがありました。その同級生は、とても素晴らしい本があるから『貸してあげるよ』と言いました。私は『はい』と答え、受け取ってみると『轉法輪』の複製本でした」

 任さんはすぐに『轉法輪』の内容に引き込まれました。「その場で読んでみましたが、とても魅力的な内容で、読めば読むほど面白いと思い、一晩で読み終えました。あまりにも素晴らしい内容で、またその内容が豊富だったため、その時は一晩で読み切りました。しかし、なかなかやめられず、もう一度読みたくなりました。これは素晴らしい、他にどんなことが書かれているのか、また何が説かれているのか見たくなって、どんどんページをめくっていました」

 間もなくして、任さんはその『轉法輪』の根底にあるものは、求道の道であるということを知りました。

 その本を貸してくれた同級生は、当時、米国東部の中国人芸術協会の会長に師事していました。同会長は当時68歳で、幼い頃から中国内外の武術を学んでいました。道場を開設し、中国武術を教え、医者をしていたため、地元では非常に人望がありました。ある日、同会長は友人から『轉法輪』の複製本と李洪志先生の説法ビデオをプレゼントされました。その複製本が後日、任さんに渡されたのです。

 任さんは次のように語りました。「この老先生(会長)の天目は開いていて、功能を持っていました。彼がその本を見ると、光っていて、金色の光を放っていると感じたそうです。その後、彼は道場の地下室で師父の説法ビデオを見ましたが、テレビの中で師父が手を振ると、地下室の壁全体が金色の光で照らされることに気がつきました。それから彼は、再び師父の説法を聞きました。老先生は

 『私の人生はカンフーと太極拳を学んできて、もっと高いレベルのものを見つけようと思っていたが、ついにそれを見つけた』と言いました。そこで彼は、学生たち全員に法輪功を学ばせ、『一緒に学ぼう、もう授業料はもらわない』と言ったのです」

 その後、任さんも道場で開かれた9日間の法輪功セミナーに参加し、法輪功を修煉しはじめました。そして、任さんが苦労して探していた「人はどこからやってきたのか?」「人間と自然および宇宙の関係」に対する疑問は、次第に解き明かされていきました。

 『轉法輪』を学び続けるうちに、彼女は次第に思考を広げ、自分を向上させ、中国共産党の教育が人々の心を閉じ込めていることに気付きました。例えば、中国大陸で勉強していた時、任さんが先生に、いわゆる進化論はまだ仮説に過ぎず、実証科学では証明することができないと質問したら、先生から「二度とこの問題を提起してはならない」と厳しく注意されました。それは、進化論がいわゆる「歴史的唯物論」の科学的根拠とされていたからだと、後になってから気がつきました。

 任さんは次のように語りました。「進化論は政治的な命題であり、学問的な問題ではないし、議論することも許されない。科学を学んでいる我々は、考えがそれほど多く制限されてはならず、自由であるべきで、独立した人格を持ち、独立した思想を持つべきです。政治的イデオロギーのために、真理、人生、宇宙の秘密を追及することや独立した思考が制限されていること(発言)があってはなりません」

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/2/26/457149.html)
 
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