ハルビン市の孝行娘・譚廣梅さん、裁判で法輪功の合法性うったえる
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 【明慧日本2023年3月3日】黒竜江省ハルビン市依蘭県裁判所は2019年5月23日、同市賓県の法輪功学習者、譚廣梅さん、孟慶蘭さん、王亜芹さん、白麗艶さんの4人を不当に裁判にかけた。譚廣梅さんの高齢の両親が、半年間不当に拘禁されている愛娘に会った際、彼女との別れを惜しんだ。廣梅さんは依然として落ち着いて、裁判の現場にいた関係者に法輪功を学ぶことは合法であると冷静にはっきりと伝えた。弁護士は無罪として弁護し、裁判所が彼女を無罪で釈放することを要求した。

谭广梅

譚廣梅さん

 2018年11月9日、黒龍江省の大慶市、ハルビン市の賓県と延寿県などの地域で、100人以上の法輪功学習者が同日、省の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)に不当に連れ去られた。その内、賓県の譚廣梅さん、孟慶蘭さん、王亜芹さん、白麗艶さんの4人は、2019年5月23日に依蘭県裁判所で不当な裁判を受けた。

 親孝行娘・譚廣梅さんが不当に連行される

 法輪功学習者の譚廣梅さんは、法輪功の教えである真・善・忍を貫いたとして、2018年11月9日、自宅にいた高齢の両親の前で、再び賓県公安警察に連行された。

 中国共産党(以下、中共)が法輪功に対する迫害の中で、譚さん一家は何度も生離を経験している。譚廣梅さんの兄・譚廣豊さんは、2003年5月2日にハルビン市で法輪功を紹介するパンフレットを配ったきり、帰ってこなかった。中共が狂ったように法輪功を弾圧していた時期に、元気はつらつとした青年がこのように世の中から蒸発した。元々幸せだった一家4人は、か弱い譚廣梅さんだけを頼って、今日まで支えられてきた。51歳になった廣梅さんは結婚もせず親孝行で、優しく、傷ついた両親をいたわった。

 しかし再び不幸が襲った。廣梅さんが不当に連行されてから半年後、廣梅さんの母親は左目が失明してしまった。その後、廣梅さんは依蘭裁判所で地域をまたいで不当な裁判にかけられ、すでに傷ついた2人の高齢者の心を再び突き刺した。

 譚廣梅さん、法輪功は合法だと語る

 譚廣梅さんの79歳の父親と75歳の盲目の母親は5月23日の午前、賓県から依蘭県の裁判所に駆けつけ、午前中から午後まで待った。高齢の2人は体力がなかったため、地面に座って待つしかなかった。実は、賓県の3人の法輪功学習者、孟慶蘭さん、王亜芹さん、白麗艶さんは、譚廣梅さんの前に不当に裁判が行われていたのである。高齢の2人が法廷に入ることを許されたのは、午後4時頃だった。

 司法警察が廣梅さんを法廷に連れてきた時、彼女は少しやつれて見えたが、ハルビン市留置場で断食をし、野蛮な灌食の迫害に遭ったにもかかわらず、修煉者の冷静さと精神が超越した整然さを保っていた。

 廣梅さんはまず、出席したすべての裁判官、職員、弁護士、親族に誠意ある挨拶をした。

 裁判の全過程で、彼女は常に冷静に自分が法輪功を学ぶことは違法でないことを述べた。また、法輪功は真・善・忍という普遍的な価値観に基づいて良い人になるよう教えており、法輪功の主旨は、「他人から殴られても殴り返さず、罵られてもやり返さない」良い人になるよう導き、誠実、善良、穏やかさ、忍耐を備えた道徳性の高い人になることを教示していると落ち着いて語った。さらに、法輪功は邪教ではない(注:中共こそ真の邪教)ことを踏み込んで述べた。法輪功を学ぶことは、国家のいかなる法律、法規にも違反しておらず、このことから、法輪功は中国の法律では完全に合法であり、むしろ事件捜査員の行った自身に対する逮捕は完全に不当で、いかなる証拠もないとした。

 検察官が仕組んだ証拠立てに対して、廣梅さんは全く恨まず、反対に、その場にいる皆が、法輪功は良いということを心に留め、仏法を破壊せず、良い未来が来るようにと心から願った。

 裁判が弁論の段階になると、弁護士の明確な陳述と法律の的を得た弁護がその場にいた人たちを感服させた。弁護士は次のように語った。「裁判長、裁判官の皆さん、今日私たちがここに座って、もし国家や国民に本当に傷害を与えた犯罪者を裁くのであれば、人々は必ず跳び上がって歓呼の声を上げるでしょう。しかし、このように善良で優しい人、罪を犯していない女性を無責任に刑務所に入れたら、世間がどう思うでしょうか? 皆さん、本当に慎重になってください。そして、皆さんは、悪を罰し、善を奨励する人になったからには、自分のために責任を負い、明るく美しい未来を選択するよう心から願っています。さらに裁判官のみなさんは国民が与えた重要な使命に背かないで、国民のための真の裁判官となることを願います。譚廣梅さんを無罪にし、廣梅さんが80近い高齢の両親の面倒をみることを奪わないであげてください......」

 裁判の終わりには、廣梅さんの高齢の両親が娘に言葉をかけることを許された。別れ際、母親が娘の手を握って離そうとしなかった光景は、その場にいた人たちの心を動かした。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/6/4/388267.html)
 
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