【明慧日本2023年3月6日】吉林省の公主嶺刑務所9号エリアには、およそ47人の法輪功学習者(以下、学習者)が違法に収監されている。その一人である于春波さんは「真・善・忍」を信じ、いわゆる「五書(法輪功の修煉を放棄させるために強制的に書かされる書類)」に署名しなかったため、残忍な虐待を受けて足を引きずるようになり、正常な歩行ができくなった。別の一人である李華さんは、強制的な洗脳と迫害により重度の心臓病を発症し、頻繁に大量の汗をかき、胸に激しい痛みを感じている。
法輪功は法輪大法とも呼ばれ、心身を健康にする伝統的な修煉法である。しかし中国共産党は1999年7月以来、この修煉法を迫害している。
正常に歩行できなくなるほど迫害された于春波さん
于春波さんは吉林省榆樹市出身で、1997年春に法輪功の修煉を始めた。于春波さん夫婦は2020年11月12日に長春市内の自宅で警察に連行された。そして于春波さんは長春市朝陽区の裁判所によって不当に3年半の判決を宣告され、公主嶺刑務所9号エリアに収監された。
于春波さんは真・善・忍への信念を放棄せず、「五書」に署名しなかったことで、刑務所の警官らに数日間にわたって拷問を受けた。2022年2月24日、9号エリアの3階にある部屋で、当番の沈旭東、趙旭、殺人犯の馬濤、李建陽らは、于春波さんを拷問し、90回も平手打ちし、電棍で肛門を電撃し、鉄板の定規で太もも、ふくらはぎ、背中、臀部を叩いた。そして傷口に塩をこすりつけ、また叩き、塩をこすりつけ、2時間以上にわたって拷問し続けた。
電気ショックの体罰 |
于春波さんは、2022年10月下旬には刑務所における迫害で体が重度の損傷を受け、胃の3分の2が切除され、脚は正常に歩行することができない。
現在、于春波さんは9号エリアの3階で強制的に洗脳を受けており、法輪功を中傷するビデオや書籍を毎日、強制的に見せられている。
迫害で心臓病を発症し、常に発汗する李華さん
通化市の学習者である李華さん夫婦は、2021年10月27日に通化県で法輪功への迫害の真実を伝えたとして警察に拘束された。李華さんはその後、不法な判決で4年の刑に服し、2022年8月に吉林省公主嶺留置場に連行された。現在、9号エリアで迫害を受けている。
2022年9月17日午後2時ごろ、公主岭留置場の9号エリアの課長である王韧坚らが、私服で李華さんの自宅に乗り込んだ。李華さんの妻である趙桂勇さんが「何をしに来たのか」と尋ねたところ、彼らは「李華さんは自宅の電話番号が分からなかったので、訪ねてきた」と答え、李華さんが今は留置場でとても良い状態にあると嘘をついた。
情報筋によると、公主岭留置場は学習者を「転化」するため、学習者の家族を訪ね、家族を支援する内容の動画を撮影して学習者に見せるのだという。李華さんへの動画は、王韌堅が赵桂勇の家で撮影したもので、李華さんの娘に精神障害があり自立できないこと、李華さんの病気の妻が娘の世話をしなければならないこと、家族に2,000元(約3万9千円)の慰問金を届けたことなどが収録された。
李華さんは9号エリアで「五書」への署名を強要された。そして記憶力が悪いために1か月以上にわたって留置場の規則を大声で朗読させられた。4時50分から22時まで、食事やトイレ以外は長さが1尺(約30.3cm)の小さなプラスチック製のスツールに座っていなければならず、姿勢が少しでも悪ければ、殺人犯の馬涛により押さえつけられた。
体罰のイメージ |
李華さんは現在、9号エリアの3階にある洗脳班に移され、劉達鵬によって毎日洗脳を受けている。毎日、法輪功と法輪功の師父を中傷するビデオを見せられ、仏教の教えをいくつか唱えさせられ、八段錦(気功の一種)を練習させられ、9号エリアの大隊長である付雪鋒が赤面し(善人の役)、課長である王韌堅が白面(かたき役)を務めている。こうした厳しい環境で、李華さんは重度の心臓病を患い、高血圧だけでなく、視力と聴力が深刻に低下し、胸が激しく痛んでいる。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)