不当な居住監視中、青島市75歳の宿桂花さんが死亡
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 【明慧日本2023年3月11日】山東省青島市の法輪功学習者・宿桂花さん(75歳女性)は不当に家宅捜索を受けて連行され、2019年3月に北区裁判所に不当判決9年、罰金3万元(約60万円)を科された。年金の発給を停止され、健康状態が悪かったため収監されず、居住監視となった。今年2月7日、宿さんは自宅で死亡した。

宿桂花

宿桂花さん

 宿さんは判決を言い渡された後、北区大港派出所の警官らが数カ月ごとに宿さんの家へ行き、拘禁条件を満たしているかどうか身体状況などを確認した。2022年11月23日、大港派出所の2人がビデオカメラを持って宿さんの家へ行き嫌がらせをした。

 1997年、何種類もの病気に罹った宿さんは法輪功を学び始め、しばらくして健康が回復した。1999年7月、中国共産党は法輪功への弾圧を開始した。煉功の連絡人として宿さんは弾圧の標的対象になった。

 2017年10月、大港派出所の私服警官と制服警官ら10数人がいきなり宿さんの自宅に押し入り、家宅捜索を行い、多くの個人財産を押収した上、宿さんを含めて70代の法輪功学習者(以下、学習者)3人を連行した。さらに、警官らは宿さんの家で待ち伏せをして、訪れた他の学習者4人をも連行した。当日、青島市では20人以上の学習者が家宅捜索を受けて連行されたという。これらの学習者はほとんど60歳以上である。

 宿さんは70代の高齢で、身体が不自由だったため病院に運ばれたが、血圧は計量器の最大値に達した。それにもかかわらず、同月18日、宿さんは普東留置場に入れられて拘禁された。警官らは宿さんを拘禁するために必死に宿さんに点滴を打って血圧を下げようとした。30日間経過した後、連行された9人の学習者は皆、逮捕状が発布された。

 2018年6月28日、宿さんたち学習者3人に対して、北区裁判所の裁判官は普東第二留置場に法廷を設立し開廷した。開廷中、宿さんは血圧が220/120mmHgに上がったため、弁護士の申し出によって休廷になった。

 宿さんは健康状態がずっと悪かったため留置場から受け入れを拒否されていたが、警官らに無理やり収監された。宿さんの家族と弁護士は何度も公安局、検察庁、裁判所に医療許可を申し出たが、現地法曹界は取り合わなかった。

 北区裁判所は2018年7月18日に普東第二留置場で宿さんなどの学習者たち3人に対して再度開廷した。2019年3月19日、北区裁判所は再び宿さんなどの3人に対して開廷し、宿さんに懲役9年、罰金3万元、于さんに懲役6年、罰金2万元、呂さんに懲役4年6カ月、罰金1万元という判決を下した。

 宿さんは健康状況が悪いため収監されず、居住監視となった。北区裁判所の裁判官が数カ月ごとに大港派出所の警官らに宿さんの健康状態を確認させており、宿さんを拘禁するようにずっと企てていた。2023年2月7日、宿さんは自宅で死亡した。

 同時に不当に連行された姜さんは懲役7年6カ月、章丘女子刑務所に拘禁された。公さんも懲役7年6カ月の懲役を下され、2021年4月に済南刑務所で迫害死した。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/3/5/457409.html)
 
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