不当に拘禁された十数人の学習者が再び迫害を受ける(一)
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 【明慧日本2023年3月13日】(明慧記者・金弘怡)中国共産党(以下、中共)による法輪功への迫害は今も続いている。明慧ネットは最近の1月から2月までに、中国各地で長年不当に拘禁されていた法輪功学習者(以下、学習者)が、再び迫害を受けているという新たな情報を入手した。情報が封鎖されているため、報道されたこれらの実例は、実際に起きていることの氷山の一角に過ぎない。

 以下は、今年1月から2月までに入手した再び迫害を受けている実例である。

 1)夫と息子が迫害により死亡 黒龍江省の教師が14年間の冤罪を経て再び迫害される

 黒龍江省牡丹江師範学院の元外国語講師の姜春梅さんは、当時、明るい性格の若手の人材であった。姜さんはかつて、法輪功牡丹江補導站のボランティア責任者を務めていた。しかし、1999年に中共が法輪功への迫害を開始して以来、姜さんの家族は中共の迫害の対象となり、夫の金宥峰さんと息子の金路宜さんは迫害により死亡した。

 姜さんは14年間の冤罪を終えた後も、中共の関係者から頻繁に嫌がらせを受け、連行された。2022年12月、姜さんはまた警官に連行され、家宅捜索を受けた。現在、「保証人を立てて尋問を待つ」条件で保釈されたが、常に地元の法曹部門の迫害に直面している。

 2) 15年の冤罪で何度も危篤 遼寧省の劉梅さんに再度2年懲役

 遼寧省東港市の劉梅さん(56)は、法輪功を堅持し続けたとして2年の労働教養と13年の実刑判決を言い渡されたことがある。そして劉さんは長年拘禁されて、心臓病、肺結核、小脳萎縮症などの病気になり、何度も命の危険に晒されていた。

 2021年11月、劉さんは再度不当に連行され、2022年12月13日、丹東振安区裁判所に懲役2年の実刑判決と罰金3千元(約6万円)を科された。

 劉さんは田舎で生まれ、田舎で育った。両親は地元の有名な教師で、父親は音楽とスポーツが得意で、兄弟姉妹もさまざまな楽器を演奏し、毎日歌をうたい楽器を弾いて一緒に過ごし、近所の人々にうらやましがられる家族であった。

 その後、劉さんの父親の転勤が決まり、一家は都会へ引っ越した。役職の昇進に伴い、父親の考え方も次第に大きく変わり、1980年代には離婚を持ち出した。これは劉さんの母親と兄弟にとって青天の霹靂のような出来事だった。劉さんは、母親が泣いて苦しむ姿を目にして、父親を恨む気持ちになった。

 1995年、劉さんは法輪大法を学んでから、真・善・忍の基準に従って行動し、うまくいかないときは自分の欠点を見つけて自分自身を改めるように努めた。そのうち段々と心から父親を許せるようになった。

 1999年7.20以降のある日、劉さんは北京へ陳情しに行ったとして連行され、何人かの警官に地面に押さえつけられて、三角帯と竹の棒で殴られて昏睡状態になった。2002年、劉さんと夫は懲役13年の実刑判決を言い渡された。

图1:没有人应该为坚持真、善、忍普世价值,做有勇气扞卫真理的好人,而遭受监禁、折磨、酷刑、虐杀。每一条无辜逝去的法轮功学员的生命,都是人类良知的巨大损失。 (明慧网)

罪のない学習者が迫害を受けている

 3) かつて12年間不当に拘禁された龐有さん 現在は不当な裁判に直面

 北京市昌平区の学習者・龐有さん(60歳前後)は、2022年7月28日、北京市公安局平西府派出所の警官らに不当に連行された。現在、北京昌平区裁判所に起訴されている。 

 龐さんは以前、北京市朝陽区洼里郷政府(オリンピック村)計画事務所の主任を務めたことがあり、その後、北京旭日不動産会社のマネージャーに就任した。1998年7月に法輪功を学び始め、心身ともに恩恵を受けた。

 1999年7月20日、中共が法輪功への残酷な迫害を開始した後、龐さんは自分の信念を貫いたとして、仕事を解雇された。また、数回不当に連行され、2回実刑判決を宣告されて計12年間拘禁されたことがある。

图2:庞有和儿子

龐有さんと息子

 4) 甘粛省の李文明さん 20年冤罪後に再び起訴

 甘粛省蘭州市七里河区の学習者・李文明さん(59歳男性)は2022年8月3日、警官に連行され、七里河西果園留置場に拘禁された。現地検察庁の人員は、李さんに懲役5年の判決を言い渡すと言いふらしている。

 李さんは蘭州機関車工場の元従業員。2002年8月、法輪功に関する真実の映像を放送するために電波ジャックしたとして、蘭州市城関区裁判所に懲役20年の実刑判決を言い渡され、2021年8月に冤罪を終えたばかりだった。現在、蘭州市七里河の法曹部門の関係者は、李さんに再び迫害を加えようとしている。

 5) 7年間冤罪を経た天津市の技術エンジニア 今も不当な裁判に直面

 天津市の学習者・黄礼喬さんは、7年間不当に拘禁されたことがある。2022年10月4日、自宅を出たところで再び警官に連行され、天津市河東区留置場に拘禁された。最近、黄さんの弁護士は、黄さんに対する裁判を行う予定だと告げられた。

 黄さんは1988年に大学を卒業後、天津市シームレス鋼管会社の技師となった。黄さんは仕事熱心で、エネルギー部所属の設備品質検査員の仕事をし、取り引き先から謝礼を贈られても一切断っていた。そのため、会社側は優秀な人材の流失を防ぐために、黄さんと無期労働契約を結んだ。

 しかし、1999年7.20以後、黄さんは中共当局からさまざまな迫害を加えられた。2010年、3度目の労働教養を終えた黄さんは、会社側から無期労働契約を破棄されたことを初めて知った。

 黄さんは法輪功を堅持し続けたとして、2回拘束され、3回労働教養を科されたことがある。天津市双口労働教養所の迫害によって2回も尿毒症になった。2012年4月7日、黄さんは再び連行され、懲役7年の実刑判決を言い渡され、相前後して天津西青刑務所と天津濱海刑務所で拘禁された。この期間中、黄さんは肺結核になっていることが判明した。

图3:共产党用各种酷刑折磨扞卫真理的好人。(明慧网)

迫害に使用された様々な拷問

 6) かつて10年間拘禁された上海市の陳琴芳さん 再度1年3カ月の判決

 上海市嘉定区の学習者・陳琴芳さん(63)は、2021年12月23日、上海市公安局嘉定分局の安亭派出所の警官に連行され、今年1月18日に上海市静安区裁判所で不当な裁判を受けた。静安裁判所は陳さんに懲役1年3カ月の実刑判決を下した。

 陳さんは上海市嘉定区安亭鎮に住んでいる。1999年7.20、中共が法輪功への迫害を始めた後、陳さんは4回洗脳班に送り込まれ、5回労働教養を強いられ、2回不当な実刑判決を言い渡されたことがある。

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/3/7/457493.html)
 
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