控訴した遼寧省の張貴生さん 不当に棄却
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 【明慧日本2023年3月16日】遼寧省本渓市の法輪功学習者・張貴生さん(72)は昨年7月13日、明山派出所の警官により自宅から連行され、拘禁された。12月8日、本渓市南芬区裁判所は張さんに対して不当裁判を行い、懲役3年の判決を宣告した。判決を不服とした張さんは控訴したが、今年2月21日に本渓市中級裁判所に原判決維持という結果を下された。

 昨年12月8日、裁判所は張さんに対してオンラインで裁判を行った。法廷で弁護人は法律に基づき、張さんの無罪弁護をし、裁判官たちは黙々と聞いていた。弁護人は押収した「証拠」を法廷に出すようにと要求したとき、公訴人2人は頭を下げたまま何も答えなかった。

 裁判後、弁護人は裁判長に、「当事者は国のどの法律や行政法規の実施を破壊したのか」と聞くと、「本案件は刑法の四要素に満たしていないし、具体的にどの法律を破壊したかよくわからない。ただ、法輪功の案件に対しては、このように裁判を行ってきた。根拠は『最高裁判所、最高検察庁による邪教組織の組織・利用による法律執行の破壊等の刑事事件における法律適用についての若干問題に関する解釈』だ」と答えた。

 2022年12月12日、張さんは裁判所に懲役3年、罰金1万元の判決を言い渡された。

 判決に対して、張さん本人も家族も判決を不服として控訴した。裁判官は弁護人に、「新たな証拠があれば、再審する」と言って、「書面弁護」を要求した。そして、家族は「書面弁護」や「変更の強制措置申請書」、公通字【2000】39号、「新聞出版総署令第50号」を提出した。その後、「法律意見書」「面会・通信申請書」を追加した。裁判官は、張さんが心身ともに健康だという理由で「変更の強制措置」に適していないと言った。家族との面会も拒否した。

 2023年2月21日、本渓市中級裁判所は、「控訴棄却、原判決維持」との結果を出した。

酷刑演示:抻床

拷問の再現:ベッドで体を宙吊りに引っ張り枷をつける

 張さんは本渓市明山区に在住で、法輪功を学んでいるとして、2002年12月、本渓市平山区裁判所に懲役12年の重刑を言い渡された。遼寧省錦州刑務所に拘禁された張さんは睡眠の剥奪やベッドの上で体を伸ばさせたまま枷をつけるなどの残酷な迫害を受けた。2007年5月9日、独房に入れられた張さんはひどい迫害を加えられて、一時命が危険な状態に陥った。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/3/1/457276.html)
 
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