河北省の燕秀紅さん 1年以上収監され家族と面会できず
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 【明慧日本2023年3月24日】河北省広宗県の法輪功学習者・燕秀紅さんが不当な判決を受け、冀東刑務所に拘禁された。既に1年以上が経過している。刑務所側は、燕さんが独身で家族は姉と兄だけと分かっているにもかかわらず、両親や配偶者としか面会できないと主張して面会を妨害した。

 燕さんは53歳の男性で、河北省邢台市広宗県葫蘆郷燕紅龍村に在住。2020年10月29日に広宗県公安局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の隊長・張孟侃によって尾行され、連行された。そして2021年9月7日に広宗県裁判所によって不当に懲役4年6か月の実刑判決を言い渡され、同年10月20日に冀東刑務所に拘禁された。

 冀東刑務所(冀東支局)には、9つの刑務所がある。燕さんはここに収監されて1年以上が経過しているが、どの刑務所のどの監獄区に拘禁されているか、どうしたら連絡が取れるのか等について、当局は家族に全く知らせていない。

 2021年10月29日、燕さんの家族はインターネットで冀東刑務所の電話番号を検索し、0315-8327511という番号に電話をかけた。刑務所側は「燕が収監中の学習をしているため、電話を受けたり、面会したりすることができない」と回答した。

 2022年1月、燕さんの家族は冀東支局のある部長に電話をかけた。その部長は「燕秀紅は第二刑務所にいる(具体的な監獄区は言わなかった)。燕秀紅は家族の電話番号を言わず、家族に電話をかけるつもりがない。今回、電話番号が分かったから、燕秀紅本人が家族に電話をかけなくても、刑務所側があなたたちに電話をかける。年末には多くの電話対応があって忙しく、もう少し待ってて(連絡を待ってて)」と言った。しかしその後、全く連絡がなかった。

 同年2月11日、燕さんの家族は再度その部長に電話を掛け、燕さんに面会したいと伝えた。部長は「燕秀紅本人が通話したくないから」と答え、燕さんの連絡先を明かさなかった。

 同年4月20日、燕さんの家族は第二刑務所に電話を掛けた。そして午後7時半ごろ、燕さんから折り返しの電話があった。第二刑務所第一監獄区第一組に拘禁されているという。

 燕さんは収監されて以来、家族との面会を当局に妨害されていた。家族は刑務所の口座を知らないため燕さんに生活費の送金もできなかった。

 今年2月、コロナ感染防止の外出制限が全国で解除された後、燕さんの家族は再度刑務所に電話を掛けて面会を求めた。担当者は「上層部に確認する」と答えた。数日後、家族が再び電話をかけたところ、「3月に面会できる」と回答した。しかしその後、家族が電話をすると「5月に面会できる。しかし面会は両親と配偶者だけ」と答え、面会を2カ月先送りにした。燕さんの家族には姉と兄しかおらず、刑務所側はこのことを把握しているにもかかわらず、両親と配偶者しか面会できないとして、実際には面会を許可しないということだ。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/3/18/457858.html)
 
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