二度冤罪を着せられ刑務所で拷問を受けた蒋平田さん 迫害により死亡
■ 印刷版
 

 【明慧日本2023年3月30日】(湖南省=明慧記者)湖南省祁東県の法輪功学習者・蒋平田さん(女性)は、2020年8月に不当に連行された後、懲役1年6カ月の実刑判決を宣告され長沙女子刑務所で様々な拷問を受けた。2022年2月4日に解放され帰宅したが、身体はずっと回復することができず、2022年12月10日に亡くなった。享年70歳。法輪功は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが1999年以来中国共産党(以下、中共)によって迫害されている。

 蒋さんは「真善忍」への信念を堅持し続けたとして、中共の関係者から二度の不当な判決を宣告され、計10年間拘禁されたことがある。

 蒋平田さんが受けた迫害

 蒋さんは湖南省祁東県官家嘴鎮の出身で、かつて重病を患い、あちこちで治療を受けたが効果がなく、死を待つことしかできず、棺まで用意した。1998年、法輪功を学んだ後、蒋さんの病気はすべて消え、健康になった。1999年、中共が法輪功への迫害を開始した後、蒋さんは法輪功の無実を訴えるために北京に行ったが、警官らに不当に連行され拘禁された。

 法輪功迫害の実態を暴露し人々に伝えるために、蒋さんは2001年に率先して資料拠点を設立し、現地の学習者および近隣の県に多くの資料を提供した。間もなく、資料拠点は祁東県公安局の警官に発見され、パソコン、プリンター、携帯電話などの所有物および現金を押収され、総額10万元以上の損害を受けた。蒋さんは広東省東莞市に住む息子の家に行ったが、追い駆けてきた祁東県の警官に連行され、蒋さんの息子も婿も巻き添えにされて拘束され、1万元以上の現金をゆすり取られた。

酷刑演示:吊铐

拷問の再現:吊るし上げられる

 2001年10月、自宅で迫害を暴露する資料を作ったとして連行された蒋さんは、祁東県610弁公室の関係者らにより、手錠をかけて吊るし上げられ、9日間昼夜にわたって自白を強いられた。数人の背の高い警官に殴られ蹴られたため、蒋さんの顔や手、身体があざと傷だらけになった。11月中旬の風が強く寒い日で、薄着の蒋さんはひどく殴られた後、しばらく手錠を外され地面に下ろされたが、寒さで身体は震えながら冷たいコンクリートの床に座ることしかできず、少し間を置いてから、また拷問が始まった。このように、昼夜9日間何度も殴られ続け、蒋さんは骨と皮になり、まったく別人のように変わった。

 その後、蒋さんは祁東県裁判所に懲役8年の実刑判決を言い渡され、湖南省の長沙女子刑務所に収監された。蒋さんは刑務所で警官の指示に従わなかったため、さらに6カ月の刑期を加えられた。

 蒋さんは刑務所で虐待と拷問を受け、7年目になった時、多くの病気を患い食事もできず、危篤状態に陥った。責任を恐れた刑務所は、彼女を引き取るよう家族に通達した。蒋さんの夫が刑務所に行ったとき、瀕死の妻を見て、悲しみと怒りでショックを受け、スムーズに妻を連れて帰ることができれば、一筋の希望があるかもしれないと思ったが、刑務所は突然約束を反故にして、蒋さんがまだ法輪功を放棄する署名をしていないため、釈放しないと告げた。

 蒋さんは2010年11月に刑務所から家に帰ってから、迫害されている間、地元の政府部門と派出所の関係者が何度も自宅にやって来て嫌がらせを働いたことを知った。夫の管興中さんも拘束され、隣の白地市派出所で3日間尋問を受けた。他県で働いていた息子は祁東県に連行され暴力を振るわれた。娘は迫害を避けるため家を離れざるを得なくなり、婿は資料作りを手伝ったことで懲役5年の実刑判決を宣告された。

 2020年8月7日、蒋さんは他の2人の法輪功学習者と一緒に資料を配布したとして、祁東県歩雲橋派出所の警官により連行された後、懲役1年6カ月の実刑判決を宣告され、再び長沙女子刑務所に拘禁された。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/3/21/457973.html)
 
関連文章