迫害され植物人間になった廖光慧さんが死亡
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 【明慧日本2023年3月31日】(四川省=明慧記者)四川省綿陽市の法輪功学習者・廖光慧さんは、不当に懲役3年の実刑判決を宣告された。2021年1月20日、廖さんは秘密裏に成都市の龍泉驛女子刑務所に移送された後、迫害されて植物人間の状態になった。昨年7月20日に自宅に戻されたが、今年3月23日に亡くなった。享年70歳。

 廖さんは成都女子刑務所から家に戻されたとき、手術を受けた頭部の右側の頭蓋骨が付けられていないため、頭の右側には茶碗の大きさの面積がへこんでおり、喉には痰吸引チューブ、鼻には栄養チューブ、また導尿チューブも挿入されており、全身が硬直し、命の危険に晒されている状態であった。

植物人間になった廖光慧さん

 廖さんは20年以上穀物倉庫で働いており、有害物質にさらされたことがあった。仕事のプレッシャーが多かったため、頭痛、不眠症、パニック障害などの病気を患い、あちこちで治療したが、改善が見られなかった。その後、婦人科疾患に罹ってますます深刻になり、当時の廖さんは鏡で自分の顔を見るのも怖くなったという。1999年に法輪功を学んでから、廖さんは心身ともに健康になり、身体の病気がすべて消え、テキパキと料理や買い物をして、掃除、洗濯と孫の世話など、毎日とても忙しく働いていた。

 1999年7月20日、中国共産党の江沢民集団が法輪功に対する弾圧を開始した後、廖さんは何度も不当に連行され拘禁され、家宅捜索を受けた。2002年、廖さんは法輪功を堅持し続けたとして、1年6カ月の労働教養を強いられ、四川省楠木寺女子労働教養所に拘禁された。夫の李双全さんも法輪功を放棄しないとして、2012年7月に連行された後、懲役5年の実刑判決を言い渡された。

 2019年7月20日、綿陽市涪城区公安支局および花園派出所の警官7、8人が突然、廖さんの自宅に押し入り、家宅捜索を行い、廖さんを綿陽市留置場に連行し、1年あまり拘禁した。

 2020年9月1日、綿陽市涪城区裁判所は廖さんに対して不当な裁判を行った。弁護士は法律に基づいて、廖さんのために無罪の弁護をしたが、9月25日、廖さんは懲役3年の実刑判決と3000元の罰金を言い渡された。

 2021年1月20日、廖さんは成都女子刑務所に移送された。それから1カ月あまり経った2021年3月10日午前5時頃、家族は刑務所側からの電話を受け、「10万元以上の手術費用を急いで持って来い。華西病院に行って脳手術のサインをするように」と言われた。夫の李双全さんは家の全財産5850元を取り出し、華西病院に渡してもらうため警官に手渡した。3月14日、夫は息子と一緒に華西病院に行ったとき、廖さんの頭全部が綿のガーゼで巻かれており、気管が切開され酸素チューブが挿入され、身体に他のチューブも挿入されているのを見た。

 3月30日、昏睡状態に陥った廖さんは刑務所の病院に移された。家族は刑務所に医療仮釈放の申請を郵送したが、何の反応もなく、刑務所に何回電話しても誰も出なかった。結局、刑務所は昏睡状態の廖さんを3年の刑期が満了するまで拘禁した。

 2022年7月20日、廖さんの不当な刑期が満了した。当日、綿陽市政法委の関係者、花園派出所の警官、コミュニティの関係者、夫の李双全さんと息子は一緒に行ったが、息子だけが病院に入って退院の手続きをすることが許された。刑務所側が救急車とパトカーで廖さんを家まで送ってから、家族は初めて廖さんの実際の状況を知った。

 家族は硬直して横たわっている廖さんを見て、介護の仕方や、喉にたまった痰をどうやって取り出すのかが分からず、数時間後、綿陽市第二人民病院に入院させた。7月27日午前8時、廖さんは突然全身が痙攣を起こし、唇と上半身が紫色になった。病院が緊急措置をとって、ようやく危険な状態を乗り越えられた。

 廖さんの家庭の経済状況はすでに困窮しており、医療費も払えなくなるため、しばらく入院した後、廖さんはまた自宅に戻された。今年3月23日の未明、廖さんは亡くなった。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/3/29/458247.html)
 
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