刑務所で過酷な労働を強制された周改清さん 迫害により死亡
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 【明慧日本2023年4月7日】(遼寧省=明慧記者)遼寧省鞍山市の法輪功学習者(以下、学習者)・周改清さんは、2014年7月に待ち伏せていた警官に不当に連行された後、懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡された。そして、遼寧省女子刑務所2監区で過酷な労働を強制され、肉体的、精神的にひどい損傷を受けた周さんは、2022年12月16日に亡くなった。享年80歳。

周改清

周改清さん

 2014年7月21日午後2時30分頃、永楽派出所の警官を名乗る数人が周さんの家に押し入り、周さんの現金2万元余り、息子の孟祥君さんの5万元余りと他の家財を押収し、周さんと息子、娘の孟艶麗さん、用事で訪れた女性学習者の孫進軍さんを連行した。

 4人の学習者は永楽派出所に連行された。警官・常永春は娘の孟さんの首をつねり、髪を掴んで頭を椅子にぶつけた後、鉄の椅子に手錠をかけ、手で強く右手をつまんだり、足で左手と足を踏みつけて自白を強要した。孟さんの手と足は腫れ上がった。また、別な警官は靴底で顔を殴ったため、孟さんの耳は直ちに聞こえなくなった。孫進軍さんも靴底で殴られ、手の指を踏みつけられた。

 7月22日、4人の学習者は留置場に拘束された。8月2日、娘の孟艶麗さんは解放されたが、自宅が鉄西区国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)により家宅捜索されたことを、警官から告げられた。警官によると、周さんの自宅も家宅捜索を受けたという。

 2015年1月22日午前9時、鞍山市鉄西区裁判所は周さんと息子の孟さんに対する不当な裁判を行った。二人の弁護士は、「公安局の人員は、周さんと息子の孟さんが学習者であることを理由に、公権力を利用して国民の家に侵入した。現在の中国の法律によると、法輪功を学ぶことは合法的であり、信仰の自由は国民が享受すべき権利であり、国民のプライバシー権でもあり、保護されるべきである。法執行者の行為は、刑法第251条に違反し宗教の信仰を破壊する罪、第245条に違反し不法捜索罪、第239条に違反し家宅侵入罪、連行罪となる」と指摘した。

 弁護士はさらに、「遼寧省鉄西永楽派出所の警官らが、周さんの自宅から約8万元の現金を押収したことは、警察による国民の合法的な私有財産を占有することであり、裁判所は調査すべきである」と述べた。

 しかし、周さんと息子の孟祥君さんは、鞍山鉄西裁判所に懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡された。 周さんは遼寧女子刑務所2監区に移送され、毎日10時間以上の過酷な労働を強制され、過労で体にひどい損傷を受けた。特に背中の変形がひどく、歩行や生活に支障をきたした。

示意图:中共监狱中的奴工迫害

中国刑務所内の強制労働現場の様子

 中国共産党の関係者は、周さんの年金の支給を停止し、差し押さえ、既に支給された年金の返還を強要した。周さんは屈辱と心身ともに被害を受け、2022年12月16日に死亡した。

 孫進軍さんは留置場で非常に強い刺激を受けたため、精神異常になった。2015年8月14日、鞍山鉄西区裁判所は同市の610弁公室の命令により、精神障害の孫さんを強制的に法廷に引きずり出し、裁判を行った。同年12月26日、孫さんは不当に懲役3年の実刑判決を言い渡された。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/4/1/458349.html)
 
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