河北省の王建さんは、冀東刑務所の迫害により死亡
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 【明慧日本2023年4月13日】河北省唐山市の遵化市の法輪功学習者(以下、学習者)王建さんは連行された後、懲役7年の判決を下され冀東刑務所に収容された。今年4月3日、王さんの家族は突然刑務所から電話を受け、王さんが死亡したことを告げられた。王さんの家族は「王建は1カ月前に健康診断を受け、その時は健康だった」と話し悲しんでいる。現在家族は、冀東刑務所を訴える準備をしているという。

 王さん(72歳)は、遵化市興旺寨郷の興旺寨村の農民で、1997年から法輪功の修煉を始めた。修煉する前は、重い冠状動脈性心臓病を患っており、何年も薬に頼って症状を緩和し、重労働はできなかった。しかし、法輪功を学んだ後、短期間ですべての病気が消え、それ以来、薬を飲まなくなった。新たな人生を手に入れた王さんは、法輪功の真、善、忍の基準に従って自分を律し、周りの人に正直で良い人だと認められた。

 しかし、1999年7.20、中国共産党当局が法輪功迫害を開始して以来、王さんのような中国の学習者たちは、嫌がらせ、家宅捜索、連行、判決、労働教養所などの迫害を加えられた。

 2019年7月6日、遵化市の複数の村や町の学習者は、午前3時過ぎにほぼ同時に警官に連行され、家宅捜索された。警官は2カ月前から携帯電話で学習者を追跡していたという。遵化の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の大隊長によると、その日、300人以上の警官を出動させた。その日、19人の学習者が連行された。警官らは壁をよじ登り、王さんの家に入って王さんを連行し、2回の家宅捜索を行った。

 2019年12月17日、19日、23日、王さん、王瑞玲さん、張玉明さん、馬闊さん、林秀珍さん、張勤さん、盛金玲さん、高敬如さん、郭書環さん、盧翠華さん、王坤さん、田淑学さんの12人の法輪功学習者が遵化市裁判所に不当な裁判をかけられた。二審は2020年1月13日に行われた。2020年11月27日、12人の学習者は懲役2~8年の判決を言い渡され、そのうち王さんは懲役7年、罰金5千元の判決を宣告された。

 王さんは冀東刑務所に送られ、そのまま帰らぬ人となった。亡くなる前、王さんは冀東刑務所第二支隊第五監区に収容されていた。家族によると、3月2日に刑務所で身体検査を受けた時、王さんは健康で、すべての項目が正常だった。3月19日に家族が面会した際も、王さんは精神状態もよく健康だった。4月3日、家族は刑務所から電話を受け、王さんが死亡したことを告げられ、死亡後の手続きをするために刑務所に行くよう通知された。

 王さんの死に、疑問を持った家族は真実を知るために刑務所を訴えるつもりである。

 以下、王さんは以前、受けた迫害事実の一部である。

 1999年8月(旧暦)のある日、王さんは自宅から興旺寨郷政府の職員と興旺寨郷派出所の警官に連行され、石人溝派出所に送られ、板一枚で作ったようなベッドが置いてある鉄の籠に閉じ込められた。警官は食事も提供しないため、家族や友人から送るしかできなかった。 3日後、王さんは遵化市大二里の拘留所に移送された。拘留所は学習者に信仰を放棄させるために、24時間大音量のスピーカーで法輪功への誹謗中傷の記事を流していた。王さんは20日後に遵化市留置場に移され、奴隷のような労働を強いられた。20日後に2500元を強請され帰宅できた。

 1999年末、王さんは再び興旺寨鎮政府の職員と興旺寨鎮派出所の警官に連行された。15日間拘束されている間、警官などから暴言を受けた。当時は大雪で寒く、王さんは24時間会議室の椅子に座らされ、夜はテーブルで横になるしかなかった。

 2004年秋のある日、遵化市国保と興旺寨郷派出所の警官は、王さんを遵化市の洗脳班に連行し、20日間拘束した。断食して迫害に抗議した王さんは、心臓病の症状が現れ、同市病院に送られた。その後、警官は責任を負うことに恐れ、王さんを帰宅させた。

 2007年10月17日の午前、王さんは自宅で農作作業をしている時、興旺寨郷派出所の警官に自宅に押し入られ、家宅捜索して連行された。王さんは遵化市拘留所で、国保の警官から暴言、殴打、蹴るなどの迫害を受け、胸の痛み、呼吸困難、咳、食欲不振の症状を引き起こした。王さんの妻と娘は、当時の遵化市国保の大隊長を訪ね、王さんの解放を求めた。そして、3000元を強請されて、84日間拘束された王さんは解放された。

 2009年2月24日夜10時頃、王さんは再び遵化国保と興旺寨郷派出所の20数人の警官に連行され、洗脳班に送られた。

 2010年6月22日午後6時頃、王さんと家族は家の前の小麦を植えている畑で農作業をしていたところ、遵化国保、610弁公室、派出所の警官がやってきて、まるで強盗のように王さんの家を家宅捜索をした。パソコンや法輪功の関連書籍などの私物を押収した後、警官は王さんと息子を遵化市拘留所に連行した。拘束されている間、王さんの息子・王玉宝さんは、警官から平手打ち、蹴るなど、激しい暴行を受けた。その結果、息子は胸痛を起こし、健康状態が悪くなった。その後、王さん親子は遵化市留置場に移送され、継続拘禁された。20数日後、王さんは警官により密かに、唐山市の開平労働教養所に送り込まれた。

 2014年4月25日午前9時頃、興旺寨郷政府の職員と石人溝派出所の警官が王さんの自宅に押し入り、家宅捜索を行った。

 2015年5月13日、王さんを含む遵化市の学習者5人は、興隆県で警官に連行され、15日間拘束された。

 2015年7月29日午前、興旺寨郷派出所の警官数人が王さんの家に押し入り、理由も告げず、何の証明も提示しないまま、家宅捜索を行った。その日、王さんは家にいなかった。同年8月9日、王さんは派出所に行き、押収された私物の返還を求め、警官に法輪功迫害の事実を伝えたが、脅迫された。8月13日昼11時頃、派出所と遵化国保の警官はまた、王さんの家を家宅捜索し、王さんが書いた法輪功迫害を引き起こした江沢民に対する告訴状を押収し、王さんを遵化留置場に連行し、13日間拘束したという。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/4/8/458597.html)
 
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