吉林省の陳慶蘭さん さらに2年の刑を宣告される
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 【明慧日本2023年4月17日】(吉林省=明慧記者)吉林省舒蘭市の法輪功学習者・陳慶蘭さん(70)は、2022年8月23日に同市公安局の警官により不当に連行され、拘禁された。夫の孟祥富さんは一連の打撃に耐えられなくなり、事件の2カ月後に他界した。今年4月の上旬、陳さんが中国共産党(以下、中共)の裁判所に懲役2年の実刑判決を言い渡され、3000元の罰金を科されたことがわかった。

 陳さんは20年以上法輪功を学び、心身ともに恩恵を受けた。法輪功を学ぶ前、陳さんは職場でガラスを掃除しているときに転落してしまい、ひどい脳震盪を起こし、脳の反応が鈍くなった。多方面の治療を受けたが、改善されておらず、不運にもまたバイクにはねられ、病状はさらに悪化した。陳さんは法輪功を学んだ後、徐々に回復し、妻の奇跡的な変化を目の当たりした夫の孟さんも、法輪功を学び始めた。

 しかし、中共による法輪功への迫害の中で、陳さんは二度にわたって労働教養を強いられ、夫の孟さんは懲役8年の実刑判決を言い渡された。

 以下は、陳さんと孟さんが受けた迫害の一部の事実である。

 一、陳慶蘭さんは二度にわたって労働教養を強いられる

 2003年11月下旬、陳さんは不当に1年間の労働教養を科され、長春黑嘴子労働教養所に拘禁された。黑嘴子労働教養所で、陳さんは1カ月間洗脳による迫害を受けた後、強制労働をさせられた。毎日午前4時に起床し、食事とトイレ以外は午後10時過ぎまで作業が続き、1回の食事は食堂で列に並ぶので、作業現場に戻るまで20分もかからないという。ある日、陳さんはトイレで、労働教養の期間が満了した法輪功学習者に別れの言葉をかけたところ、警官らにひどく殴られ、顔を叩かれたり、革靴で足を蹴られたりして、暴力は長時間に及んだ。

'中共酷刑示意图:殴打'

拷問のイメージ図:殴打される

 2006年7月18日、陳さんは市610弁公室、国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)など部門の警官により連行され、吉舒鎮響水水庫洗脳班に送られた。

 2007年7月16日、3人の警官が陳さんの自宅に押し入り嫌がらせを働き、サインをさせようとした。

 二、夫婦が同日に連行され、夫の孟祥富さんに懲役8年

 2007年11月19日、陳さん夫婦は市公安局の警官らに連行され、拘禁された。その後、孟さんは懲役8年の実刑判決を言い渡された。

 2019年12月16日、孟さんは朝陽派出所の警官に連行され、舒蘭南山留置場に送られたが、健康診断で入所の基準に達していないため、夜10時頃に解放された。

 2020年末、孟さんは年金を受け取ると、合計7万元(約140万円)以上が不正に差し引かれたことがわかった。尋ねたところ、刑務所に拘禁されている間に支給された給料をすべて差し戻さなければならず、合計7万元以上にもなるという。

 心身と経済による迫害の結果、孟さんは脳血栓症を発症し、歩くのも話すのも鈍くなったにもかかわらず、中共の人員から嫌がらせや脅迫を度々受けていた。

 三、孟祥富さんは迫害により死亡 陳慶蘭さんは再び懲役2年を宣告される

 2022年5月12日、市公安局の警官6、7人が陳さんの自宅に押し入り、陳さんの90歳の母親の前で家宅捜索を行った。5月13日、2人の警官が陳さんの家にやって来てドアを壊そうとしたので、陳さんがドアを開けると、サインをするように強制された。7月26日、警官らは陳さんの家に侵入して再び家宅捜索を行い、陳さんを1日拘束した。

 2022年8月23日午前7時頃、陳さんが朝食を買いに出かけている間、舒蘭市国保の警官らが家にやって来た。90歳の母親がドアを開けた。陳さんが帰ってきた時、ちょうど家宅捜索が行われているところだった。そして警官は陳さんを不当に連行した。

 孟さんは留置場に拘禁されている妻に面会に行ったとき、留置場の人員から陳さんは吉林留置場に移送されたことを告げられた。孟さんは妻の人権を守るために弁護士を雇いたいと思ったが、「吉林では新しい規則があり、法輪功学習者であれば弁護士と面会することは禁じられている。陳慶蘭に実刑判決を下す」と脅された。孟さんは一連の打撃に耐えられなくなり、体が弱り、同年10月24日に亡くなった。享年70歳。

 孟さんが亡くなった時、警官は陳さんに夫との最後の面会を許さなかった。

 今年4月の上旬、陳さんが中共の裁判所に懲役2年の実刑判決を言い渡され、3000元の罰金を科されたことがわかった。

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2023/4/11/458678.html
 
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