【明慧日本2023年4月22日】(前文に続く)
白馬壠労働教養所で拷問される
1999年11月10日頃、雷さんは不当に連行され、郴州第一留置場に拘禁された。それから3カ月以上経った2000年3月、雷さんは2年の労働教養を強いられ、湖南省珠洲市白馬壠労働教養所に拘禁された。同所は、雷さんが法輪功を放棄せず、刑務官に従わなかったとして、雷さんに6カ月の刑期の追加をした。
白馬壠労働教養所で雷さんが受けた非人道的な拷問
1、「打禾(稲遊び)」
白馬壠労働教養所では、雷さんは数人の背の高い男たちに持ち上げられ、地面に叩きつけられた。落ちた瞬間、頭が炸裂した感覚に襲われ、目から火花がでた。この拷問が長時間繰り返されたため、雷さんは下半身から出血し、内臓を痛め、肋骨も高く膨らんでしまった。警官らはこの種の拷問を「打禾」と呼んでいる。
2、「虎の皮を剥ぐ」
雷さんをもっと痛めつけるために、警官らは雷さんの両側の肋骨を強く叩き、雷さんの肝臓を痛めようとした。また、手で雷さんの体を引っ掻いたり、抓んだり、肩の上をつねったりした。彼らはさらに雷さんの頭から始めて、強く引っ張り、掴んだり、叩いたり、空手チョップで叩いたりした。頭を内側にえぐるようにして頭の筋肉を麻痺させた。彼らはこれを「虎の皮を剥ぐ」と呼んでいる。
また、彼らは手で雷さんの首、後頭部、頭の上をチョップで叩き、何度も平手打ちをした。 ある邪に悟った者は、手が痛くてもやめず、疲れ果てるまで雷さんの顔を殴り、「明日も殴るから、壁に向かって立つように」と言ったという。
3、まぶたを巻き上げる、耳を引っ張る、首を切る
労働教養所では、毎日まずテレビ室に入り、洗脳の映像「馬三家講演」を聞くことから始まる。雷さんは一切聞かず何も見ず、心の中で法輪功書籍の「論語」を暗唱した。すると彼らがやってきて、雷さんの瞼を巻き上げたり、耳を引っ張ったりして、洗脳の感想文を書くように強要した。雷さんは命令に従わないとして、後頭部や首をチョップで叩かれ、耳を殴られ、轟々とする音以外何も聞こえなくなった。
時には、彼らは雷さんのツボをつまみ、脇の下、鎖骨、耳、その他多くの敏感な部分を長時間つまんだ。引き裂かれた服はボタンが落ち、体は正常なところがなく、すべて紫色になった。
4、監視と殴打
雷さんは寝るときも24時間体制で監視された。当時、人に見られないように、雷さんのベッドは布を被され、ドアも布で遮られた。
拷問のイメージ図:殴打される |
夜、雷さんは眠れず、煉功で傷められた体を回復させようとした。1分もしないうちに、雷さんの足は監視役に引っ張られて、煉功できなくなった。そして夜も、雷さんに対する包囲と迫害が行われた。
5、山腹にある独房に閉じ込められる
2001年1月、雷さんは真・善・忍の信念を堅持し続けたとして、山の中腹にある小さな独房に28日間監禁された。独房の中には、ベッドとして使われるコンクリートの板とボロボロになった布団しかなかった。土の穴が便器になっていて、糞便の山で埋め尽くされていた。迫害専用の扉もあり、人が入るとまっすぐに立つことができず、しゃがむこともできない。
6、禁閉室で吊し上げられる
独房から出た後、雷さんは17人の学習者と一緒に禁閉室に閉じ込められた。ドアの前には、一箱のスタンガンと一箱の手錠が置かれていた。
2001年3月8日、雷さんと他の学習者は断食して迫害に抗議した。警官は学習者の両手を限界まで伸ばして、ベッドの一番上の段に全員が繋がれた状態で手錠をかけ、固定した。少しも動く余地がないため、一人でも動けば、全員に激痛が走る。地面が狭いので、学習者は縄を通されるように繋がって吊るされていた。
7、薬物迫害
2001年3月18日、数人の特別警察官が無理やりに雷さんを車に引きずり込み、病院まで連れて行った。医師は雷さんの指先から血液を採取して肝機能を検査した。雷さんは手術台に押さえつけられ、内臓検査、CT検査のあと、不明の薬物を数本注射された。
その時、雷さんは身体の異常を感じなかったが、病院から戻された後、毎日注射を受けることを強要された。しばらくして、雷さんは、膝が弱くなり、力がなく、歩くことができず、脳との連携がとれないことに気づいた。
8、迫害され半身不随になった
2002年1月頃、雷さんは半身不随になり、人に手伝ってもらわないとベッドに上がることができず、茶碗を持つこともできず、歩けなくなった。また、膝は腫れて膿がたまり、全身がかゆく、全身の至る所にぶつぶつができた。皮膚は、最初赤くなっていたが、腐って黒、青、黄色に変化していった。
螺螄嶺留置場で受けた迫害
2002年8月、雷さんは再び不当に連行された。数カ月後、懲役1年6カ月の実刑判決を言い渡され、螺螄嶺留置場に拘禁された。
留置場で、雷さんは強制労働に参加しないとして、警官が部屋の雨戸を開けてくれず、テレビを取り上げた。ある日、雷さんが外で坐禅をしていた寒い日に、ある受刑者は冷水の入ったバケツを雷さんの顔にかけた。雷さんは水に落ちたように窒息し、全身が濡れ、服も髪もすべて濡れてしまった。
ある日、隊長が雷さんの手書きの法輪功書籍を奪ったため、雷さんは断食して抗議した。すると、数人の男は雷さんを廊下に引きずり出し、地面に押し倒し、髪を踏みつけ、鉄の道具を鼻に挿し込んで灌食を行った。
雷さんは中共の迫害により生命を失ったが、雷さんの真理を堅持し続ける精神、寛容さと優しさは、生命の永遠に残されるものになる。
(完)