迫害で重篤の邵淑文さん「仮釈放」許されず
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 【明慧日本2023年4月23日】天津市北辰区の法輪功学習者・邵淑文さん(60代女性)は、法輪功迫害の実態が書かれた資料を配布したため、2019年4月25日に警官に連行され、拘禁された。その後、北辰区裁判所は邵さんに懲役6年を言い渡し、天津市女子刑務所に送った。刑務所で邵さんは真・善・忍の教えを放棄しないため、迫害を加えられた。邵さんは乳癌になって重篤になっているにもかかわらず、治療のための「仮釈放」が許されなかった。

 邵さんは天津市にある工場の技術者だった。邵さんの夫は娘が5歳のときに病気で亡くなった。それからは邵さんは1人で娘を育てた。苦労のあまり、邵さんはうつ病、心臓病などの病気を患い、仕事ができなくなるほどだった。しかし、法輪功に出会って学んでからは、邵さんの道徳が向上し、患っていた病気のすべてが治った。

 しかし、1999年7.20、江沢民グループは法輪功への迫害を引き起こし、法輪功学習者に弾圧を始めた。邵さんもさまざまな迫害を加えられた。

 労働教養所で受けた迫害 

 2001年初頭のある日、食事を作っていた邵さんは、警官に騙されて派出所に行ったところ、法的手続きもなく直接拘束された。その後、邵さんは板橋女子労働教養所に送られ、1年6カ月拘禁された。

 邵さんは教養所第一中隊で、他人と話すことが許されず、家族に会う権利も与えられず、生活必需品を買う権利も奪われるなどの精神的拷問や身体的虐待を受けた。その間、教養所側が邵さんを洗脳班に入れたこともある。法輪功の教えを堅持したため、邵さんは一晩中立たされるという罰を受けたり、奴隷労働を強いられたりした。

 当時、中学生だった邵さんの娘は、世話をしてくれる母親がいなくなって、親戚や近所の人からの生活費補助だけを頼りにして、学校の寮に住み込むしかなかった。邵さんは2002年7月に帰宅した。

刑務所で奴隷労働を強要

 懲役2年の判決 刑務所で受けた迫害

 2004年4月14日、邵さんは再び連行されて家宅捜索を受け、天津市北辰区留置場に拘禁された。断食をして迫害に抗議をしたが、警官から野蛮な灌食をされたため、胃から大量出血し、生命を脅かす状態になった。2004年12月、邵さんは懲役2年の判決を言い渡され、天津女子刑務所に送り込まれた。

 邵さんが連行された時、娘は家にいなかった。帰宅した娘は、荒らされた家と母親の不在でかなりショックを受けた。それ以来、娘は1人で家にいられなくなり、近所の人や親戚の家に泊まるようになった。当時、娘は高校3年生で受験を控えていたが受験に失敗してしまった。

 2回目の判決

 2019年4月24日、邵さんは北辰区東昇里小区で、法輪功迫害の真相が書かれた資料を配布していたところ、いわゆる「ボランティア」(注:共産党当局は現在、各小区で退職した暇人を募集して、「ボランティア」を結成し、交代で巡回して市民を監視する)に自宅までつけられ、果園新村派出所に通報された。

 翌朝7時、派出所と北辰区の国内安全保衛部門の警官は邵さんの家に押し入り、家宅捜索をした。パソコン2台、プリンター、法輪功関連の書籍などの私物を押収したうえ、邵さんを連行し、北辰区留置場に拘禁した。

 同年10月末、邵さんは北辰区裁判所に起訴された。その後、裁判所から懲役6年の判決を宣告された邵さんは、2020年12月、天津女子刑務所に収容された。刑務所の迫害で、現在、邵さんは重篤な状態になっているが、仮釈放されていない。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/4/11/458696.html)
 
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