武漢の楊霊富さんと妻の孫澤栄さん 長期の迫害で死亡
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 【明慧日本2023年5月8日】(湖北省=明慧記者)武漢市礄口区の法輪功学習者・楊霊富さんと妻の孫澤栄さんは、中国共産党(以下、中共)による二十数年続く法輪功への迫害の中で、何度も不当に連行され、留置場や洗脳班に拘禁された。中共による長期にわたる迫害と嫌がらせで、夫婦はそれぞれ2022年末、2021年1月21日に亡くなった。

'杨灵富'

楊霊富さん

 一、夫の楊霊富さんは4年間拘禁され、年金も差し押さえられた

 楊霊富さんは武漢市東西湖区供銷協同組合の職員であった。法輪功を学び、真・善・忍の基準に従って良い人を目指したことで、1999年に15日間不当に拘束された。

 2013年9月24日午前、武漢公安局国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官8人と礄口区コミュニティ委員会の役員が、戸籍を調べるという口実で楊さんの自宅に押し入り、家宅捜索を行い、ノートパソコン、プリンター、携帯電話などの私有物を押収した。楊さん夫婦は礄口区の額頭湾洗脳班に拘束された。妻の孫さんは高血圧だったため、当日の夜に帰宅した。

 2014年4月11日、武漢礄口区裁判所は楊さんに対して裁判を行い、楊さんの弁護士は根拠に基づいた弁護をし、直ちに無罪での釈放を要求した。しかし、礄口区裁判所は15日に、楊さんに懲役4年の実刑判決を宣告した。その後、楊さんは湖北省範家台刑務所に拘禁され、肉体的にも精神的にも残酷な迫害を受けた。

 また、武漢市人力資源社会保障局は2021年10月から、楊さんの年金を差し引いた。尋ねたところ、年金が差し引かれたのは、楊さんが4年間拘禁されたからだと分かった。楊さんは40年以上の勤続年数があり、34年間年金を払ってきたが、4年間の不当な懲役の後、17年間の勤続年数が差し引かれ、17年間の勤続年数しか残らなかった。それによって、毎月の年金は月2700元を差し引かれ、1200元しか貰えなくなった。

 一方、今まで受け取った年金について、6万1000元以上が強制的に返還を要求され、毎月の年金から差し引かれることになった。

 二、妻の孫澤栄さんは洗脳班で迫害された

 孫さんは、以前多くの持病があったが、法輪功を学んだ後、心身ともに健康になり、真・善・忍の基準に従って良い人になることを決意した。しかし、1999年7月に中共が法輪功を迫害した後、孫さんは法輪功を放棄しないとして、繰り返し連行・拘禁され、長期にわたって嫌がらせを受けた。

 2003年初め、武漢市礄口区の額頭湾洗脳班に連行された孫さんは、20人以上の警官らにより気絶するまで激しく殴られ、病院に運ばれた。意識がもどった後、また洗脳班に戻され、拷問を受け続け、ついに瀕死の状態に陥った。警官らは責任を逃れるために、孫さんを病院に放置したまま立ち去った。

 2013年6月5日、孫さんは路上で迫害の実態を人々に伝えたところ、利済派出所の警官らにより連行され、武漢市第一留置場で15日間拘束された。

 2016年5月23日午前、武漢市舵落口不動産管理会社の担当者が孫さんの家の水道管を修理した時、部品を取りに行くと言って、そこを離れた。帰って来た時、担当者は3人の警官を連れてきて、家宅捜索をした。その後、孫さんを易家墩派出所に連行した。その後、孫さんは血圧が200 mmHgを超えたため、夜の10時ごろに釈放された。

 中共による二十数年の法輪功迫害の中で、繰り返し迫害され、長期の嫌がらせを受けた孫さんは、2021年1月21日に死亡した。享年63歳。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/5/3/459462.html)
 
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