中国法会|思い通りに情報を収集し衆生を救い済度する(2/2)
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2023年5月19日】(前文に続く)

 四、協力して司法および政府関係者に真相を伝える

 2013年、私たちの地域の同修の1人がA省の刑務所で迫害を受け、亡くなりました。家族は弁護士を頼んで、同修の死因を追及しました。私たちは、同修の家族が同修の死因を追及し始めたことは地元の刑務所システム、司法システム、政法システムの関係者に真相を伝える機会だと考えました。私と同修は、もし刑務所システムの電話帳があればいいのにと思いました。その後、私たちは意外にも全省の刑務所の電話帳を手に入れました。公式サイトで調べたところ、省庁所在地の都市やその他の都市の多くが、政府部門の課長以上の職員の電話番号(オフィスの電話や携帯電話など)、および詳細なオフィスの住所を公開していました。

 A省にいる同修はあまり多くなく、ちょうど電話番号を利用したこの方法を使って他の省の同修や海外の同修が真相の手紙や電話を利用して政府部門の課長以上の職員に真相を伝えることができました。私はA省の省級政府部門(訳注:省の政府部門の中で最上位に位置する部門)、司法政法部門(訳注:法律や法制度を担当する政府部門)の関係者、および省庁所在地の都市、管轄地域(県と市)の公式ウェブサイトで公開されているすべての部署の課長以上の情報、2年以内のすべての役員の任命および解任に関する情報をダウンロードし、更新を行い、約2〜3週間の時間をかけて(必要な業務以外の時間を利用して)整理をしました。

 整理された数千の人名と電話番号をいくつかの地域の同修に分配し、みんなに情報を郵送して真相電話をかけてもらいました。また、明慧ネットにも送信し、海外の同修にも真相電話をかけるようお願いしました。地元で起こった出来事は人々の関心を引きやすいため、私たちは同修が迫害によって死亡した真相資料を、数千の人名の載った人々に選択的に送信しました。私たちは、明慧ネットが制作した真相音声も、数千の人名の載った人々に聞かせました。同修からのフィードバックによると、聴取の効果は比較的良好だということでした。数千の人名と電話番号の情報は、明慧ネットで悪人を告発するための備蓄資料となりました。

 五、天上から落ちてきたネットワークカード

 師父は「ご存知のように、法を実証する中で確かに情勢の変化があり、これは必然的なことです。師父が法を正しているときと、法を正す前とは情勢が違っており、如何なることも、行われたときと行われる前、そして行っている過程の中で、徐々に変化するのです。広範に及ぶ出来事なら、情勢の変化を引き起こすのです」[1]と説かれました。

 2019年に、私は明慧ネットから悪人の情報を収集するための通知を受け取りました。私が普段から収集している地元の悪人の情報がちょうど役に立ちました。さらに多くの情報を収集する必要がありました。私は同修数人と小規模な交流をし、できるだけ早くネット上の情報を収集することに決めました。中国共産党(以下、中共)もこれらの情報に注目している可能性が高いため、中共が気付いた場合、関連する情報はネット上から消去される可能性がありました。このように大規模な収集を行う場合は、匿名のネットワークを使用し、一般人が使用しているパソコンで作業することが最善でした。

 同修が使わなくなったパソコンを用意してくれ、一般人が使っているシステムを専門にインストールしました。ある日、電話で真相を伝えている同修が偶然、捨てようと思っていた通信会社のSIMカードを見つけました。その同修の携帯電話ではその捨てようと思っていたSIMカードは使用できなかったためでした。私は「ネットワークカードに挿して試してみると、インターネットに接続できるかもしれませんよ」と言いました。結果、実際に使えることがわかりました。私たちはとても喜び、ちょうど匿名でインターネットに接続する必要があったので、そのSIMカードはうってつけでした! 師父は私たちに必要なものをすべて按排してくださいました。私はそのSIMカードを使ってインターネットに接続し、専用のパソコンで機密情報を検索しました。そのパソコンは安全のため私の家のネットワークには接続されていませんでした。

 機密情報を収集することについて、私は特に他に何か特別な考えがあるわけではありませんでした。機密情報を収集することは非常に普通のことだと思いました。機密情報といってもそれらはすべて公開情報であり、多くは政府のウェブサイトの人事情報で公表されているものでした。ただそれらの公開情報をダウンロードして、まとめて整理するだけでした。

 鄰省の同修は、同修たちの地域の検察庁・政法委員会などの情報は検索が難しく検察庁・政法委員会のウェブサイトを開くことができずすべてがブロックされている、と言いました。そして、このようなプロジェクトを実行する能力を持つ同修は、中共によって非常に厳しく監視されていました。私は自分の方法を試し、とても使いやすいと感じました。私は気づいたのですが、すべてのパソコンを外部と完全に隔離する方法で行うと、VPNを使用して政府のウェブサイトにアクセスする時にブロックされる場合がありましたが、常人のシステムを使うと、アクセスすることができました。

 鄰省にある機密情報は実際には多数あり、公安部門のものも含まれており、多くはオンラインで公開されていました。私は同修のために情報を収集することに決めました。このことは急がなければなりませんでした。鄰省の同修が、機密情報を収集することが中共によって厳密に監視され干渉されている、ということを言っているのを聞いて、私は少し恐ろしく感じました。私は自分に注意するように言い聞かせ、収集した機密情報をすぐに安全な場所に保存して国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)に発見されないようにしました。

 私が少し恐ろしいと考えた途端、複製中のUSBメモリーのスピードが急激に低下し、ほとんど動かなくなりました。私は急いで自分の心を探しました。少し恐ろしいというこの考えは間違っていました。私は人を救うために行動しており、迫害されることはありませんでした。私の心が軽くなったと同時に、USBメモリーの複製速度が不思議なことに加速しました。USBメモリーの複製速度が低下した出来事以降、情報を収集する時には、自分が善行をしていること、人を救うために行動していることを常に思い出し、順調かつ楽に進めることができました。

 ある時、私はまさに三昼夜を費やしました。最後の晩、私は徹夜して行いましたが、全く疲れや眠気を感じませんでした。朝、私のところの窓に2羽の小鳥がやってきて、私に向かってチュンチュンと鳴きながらしばらくいました。何か良い知らせを伝えたいかのような様子で、私は本当に嬉しかったのでした。

 私はインターネットで検索できる近隣の省の省庁所在地の都市や、省レベルの機密部門の情報を全てダウンロードし、数十の小さなファイルに分けて関係する同修に配布しました。私はネットワーク環境が最も良い朝の時間帯に送信しました。アップロードがうまくいかなかった場合、私は正念を発し、功能を使用してネットワークを改善しました。その結果、数十のファイルをスムーズに送信することができました。

 近隣の省の同修から何度も注意されましたが、フォーラムで推薦されている完全分離システム(訳注:パソコンやスマートフォンなどのデバイスを仮想環境を使用して外部のネットワークから隔離することによって、外部からの攻撃を防止するシステム)を使用すると、情報収集がより安全になるとのことでした。私は技術担当の同修と話し合い、以前よりもセキュリティにさらに注意を払う必要があると感じました。明慧ネットの通知が公表された後、悪人は恐怖に震え、狂気のあがきをしていました。私たちは邪悪が隙をつくことを許してはなりませんでした。その後、私は完全分離システムを使って情報を収集し始め、無制限のネット封鎖突破ソフトを使用して、政府の特定のウェブサイトにアクセスすることがより簡単になり、ブロックされなくなりました。

 私たち数人の同修は、地元情報を収集することについて話し合う必要があったため、週末に同修の甲さんの家に集まって法を学ぶ予定を急遽変更しました。予想外に、この変更により私と別の同修は警察による連行を免れることができました。ちょうどその日の午後、同修の甲さんとその他10人以上の同修が国保に連行されました。同修の家が家宅捜索に遭い、国保は午後から夜遅くまで不当に家宅捜索を続け、その間に1人の同修が偶然甲さんの家に行ったために巻き添えになって連行されました。

 明慧ネットが通知した後、省庁所在地の都市と他の地域でも大量に同修が連行される事件が発生しました。中共は自分たちが追及され報いを受けることを恐れ、必死に邪魔をしているのだということを私たちは悟りました。元々、私たちは地元の悪人のリストを作成し、情報を共同で収集することを話し合っていましたが、この大規模な連行事件が私たちに暗雲が立ち込めるようなプレッシャーをかけ、安全かつ控えめに行動するように私たちは注意しました。同修が、私が主に情報収集を担当し他の同修が協力するように、ということを提案しました。

 同修が連行されたので、私はまず地元で最も弾圧的な「610弁公室」の指導者、国保、検察庁、そして裁判所が行う迫害の中でも特に目立った人物を公表することを選びました。迫害の中でも特に目立った人物を公表することが同修の救出につながることを期待しました。以前に迫害の中でも特に目立った人物の関連情報を整理していたため、具体的に迫害に参加した人物をリストアップするだけで済みました。私たちの案件がどの段階まで進んでいるのか、および、私たちが暴露した段階での悪人の行為は、明慧ネット上に掲載されました。

 迫害の中でも特に目立った人物の中で、政法委員会の副書記が特に目立ち、政法委員会の副書記に関するほとんどの報道は公式ウェブサイトと明慧ネット上で検索できるものを全て読みました。政法委員会の副書記はすべての役職において正確な任期情報がありました。私は、政法委員会の副書記が過去に務めた公安局長から市政法委員会書記、そして大きな市の政法委員会副書記に至るまで、政法委員会の副書記が主導した主要な迫害行為を厳選整理しました。

 最近2年間、私たちの地域では大きな市と地元の市の司法関係者が相次いで不祥事によって失脚し、地元の市と大きな市の司法関係の主要な指導者全員が更迭されました。私たちは、報いを受けた悪人について、報いを受けた悪人たちが職務にあった期間に大法弟子に対して行われた迫害に関する資料をすぐに整理し、明慧ネット上に掲載して、中共に対して力強く牽制を行いました。また、私たちは明慧ネットに掲載された、報いを受けた悪人が行った迫害に関する資料を地元の真相資料として編集し、人々に広めるとともに、司法関係や政法委員会の関係者にも配布し、司法関係や政法委員会の関係者たちを救うことを目的としました。

 六、情報収集を行い同修と協力し、真相が書かれた手紙を郵送する

 2020年の旧正月の前、私たちの地域の同修の1人が、地域の公示選挙名簿を見つけました。名簿上には候補者や当選者の社区責任者や社区の職員の名前があり、中には携帯番号が記載されているものもありました。私たちは交流した後、この公示選挙名簿が社区や町村の基層職員(訳注:村長、町長、区長、各種職員など)の情報を収集するための良い方法だと感じました。私はオンラインで私たちがいる市が管轄する全ての街道、社区、鄉鎮の居民委員会(社区)のリストを検索し、その後、いくつかの同修に分配して情報を収集するようにしました。情報を収集して名簿を集めた後、私がまとめて、同修たちに提供して電話してもらい、電話番号がない場合は真相を伝える手紙を郵送しました。

 名簿に基づいて同修たちが電話している間、多くの同修が街道社区の職員や警察署の警察による「ゼロ行動」の嫌がらせや迫害を受けました。旧正月前後、私たちはほぼすべての社区、街道、警察署、政法委員会などに真相を伝える手紙を郵送し「ゼロ行動」に参加し法輪功学習者を妨害することをやめるように社区、街道、警察署、政法委員会に勧めました。

 「先進的教師、貧困救済の先進的な人材、優秀な警官、優秀な政法委員会幹部」などの公表を、私はしばしばウェブ上で偶然に発見しました。これらのリストには、時に私たちが通常調べることができない安定維持弁公室の職員、国保の警官、インターネットポリスの名簿が記載されていました。これらの名簿は通常前年度の人員情報であり、真相が書かれた手紙を送るのに役立ちました。

 ある時、私はある地域のほぼすべての県や市に属するほとんどすべての学校の優秀な教師の名簿を検索しました。手紙を送っている同修は、その名簿を見て喜びました。同修たちが協力して、名簿に載っている教師に真相が書かれた手紙を送りました。特に、辺鄙な山間地帯では、同修たちはほとんどその地域の人々に接触することができませんでした。ですから真相が書かれた手紙を送ることは良い方法でした。

 私は元々、静かで控えめに行動しており、また安全上の理由から、長年にわたり明慧ネット上で状況を報告する交流を避けてきました。数日前「思いのままに情報を集めて衆生を救え」という言葉が頭に浮かびました。この何年かで、いくつかの地域の同修と情報収集の具体的な方法について交流したことがありました。特に明慧ネットが各地域で悪人の情報を収集するための通知を出した後、その時期の疫病期間中は、情報収集の重要性がより高まっていました。そのため、私は自分の方法、経験、そして未熟な見解を書き出し、他の同修の参考になることを望み、私たちが一緒に、より多くの中国人を救うことができることを望みました。

 当初、私たちは大胆にも人間界にやってきて、師を固く信じ法に同化し、衆生を救い済度してきました。師父は私たちのためにすべてを按排してくださっています。現在(訳注:2022年11月)、私たちが誓約を成就実現する意志を持っているならば、師父は私たち一人ひとりに、世間で衆生を救い済度するためのすべての機会を秩序正しく与えてくださいます。私は師父の慈悲なる済度に応えるために、もっと心を勇猛にして修行に励まなければなりません!

 慈悲偉大なる師父に感謝申し上げます!

 (完)

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『各地での説法七』「米国西部国際法会での説法」

 (明慧ネット第19回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/11/14/451571.html)
 
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