5年間拘禁、何度も引っ越しを強要された梁維生さん死亡
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 【明慧日本2023年5月24日】(北京市=明慧記者)北京市順義区の法輪功学習者・梁維生さんは、2月28日、迫害により死亡した。享年76歳。梁さんは中国共産党(以下、中共)の裁判所から不当に懲役5年の実刑判決を言い渡されたことがあり、さらに年金を差し引かれ、複数の派出所の警官による嫌がらせを受け、何度も引っ越しを強制された。

 梁さんは、若い頃教師として勤務し、その後、順義科学協会に異動し、定年まで働いた。1997年、梁さんは法輪功を学び始め、足の乾癬が奇跡的に治った。

 1999年7月、中共の江沢民集団が法輪功を迫害し始めた時、梁さんは科学技術協会の事務局長だったが、解任されて門番をさせられた。協会の新しい会長が就任してから、梁さんはまた事務所に戻された。

 2011年4月26日夜10時30分、梁さんは自宅に押し入った仁和派出所の警官らに連行され、家宅捜索を受けた。午前3時30分、梁さん夫妻は仁和派出所に連行され、翌日、順義泥河留置場に拘束された。1カ月後、梁さんは北京第二留置場に移送され、8カ月後に再び河留置場に戻された。2011年12月20日、梁さんは順義区裁判所から懲役5年の実刑判決を言い渡された。梁さんは北京第二高等裁判所に控訴したが、北京第二高等裁判所は不当な判決を維持した。その後、梁さんは前進刑務所に拘禁された。

 刑務所による長期迫害の結果、梁さんは2015年末に脳血栓症を患い、有効な治療を受けられないまま、1カ月以上刑務所病院の集中治療室に入院していた。2016年4月26日に不当な刑期が終わった後、梁さんは順義病院で診察を受けたが、医師は「長く放置し過ぎて、もう治療ができない」と言った。

 2017年、梁さん夫妻は順義市濱河区の賃貸マンションに引っ越したが、仁和派出所は警官2人を派遣して大家さんに嫌がらせと脅迫を行わせ、梁さん夫妻に部屋を貸さないように命じたため、梁さん夫妻は入居して3カ月足らずで引っ越しを余儀なくされた。梁さん夫妻は順義区の前奉伯にある部屋を借りたが、入居して間もなく、年金を不当に差し止められた件で順義区の裁判所に関連部門を訴えたため、裁判所は受理を拒否しただけでなく、南彩派出所の警官に、大家さんに働きかけて強制的に引っ越しさせるよう指示した。

 梁さん夫妻はまた、順義区の張鎮永強住宅地に引っ越しをしたが、それを知った張鎮派出所の警官らは、何度もやって来て嫌がらせをした。2019年、母親(97)が重病で手術を受けたため、梁さんは母親の世話をするようになった。2019年9月5日の朝、母親に食事をさせ、自宅に帰って夕食を食べた後、梁さん夫妻は再び侵入してきた警官らに連行された。その後、夫妻は体調の原因で保釈されたが、また引っ越しを強要された。仕方がなく、梁さん夫妻は蓮花苑住宅地に引っ越しをしたが、毎月1~2回警官による嫌がらせを受けていた。

 今年2月28日、何度も引っ越しを余儀なくされ、嫌がらせや迫害を頻繁に受けていた梁さんは死亡した。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/5/15/460474.html)
 
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