2023年3~4月、1320人の学習者 連行、嫌がらせを受ける(一)
■ 印刷版
 

 【明慧日本2023年5月28日】(明慧記者)明慧ネットの統計によると、2023年3月と4月、1320人の法輪功学習者(以下、学習者)が中国共産党(以下、中共)の警官に不当に連行され、嫌がらせを受けた。これらの事件は中国の27の省、自治区、直轄市に及んでいることが分かった。うち、連行されたのは689人、嫌がらせを受けたのは631人である。

 最も深刻な連行が発生している地域は、山東省113人、吉林省99人、遼寧省81人、河北省56人、湖北省50人、黒龍江省48人、四川省32人である。嫌がらせが最も深刻な地域は、吉林省169人、山東省101人、四川省55人、湖北省52人、黒龍江省36人、陝西省30人、河北省29人、北京市27人、遼寧省25人である。60歳以上の学習者217人が連行され、嫌がらせを受けた。うち、60~70歳が55人、70~80歳が112人、80~90歳が41人、90歳以上が9人で、最高齢は94歳であった。

 また、明慧ネットの報道によると、3月と4月、中共の関係者が学習者から不当に押収した現金の総金額は33万8310元に上った。5人の学習者が年金を差し引かれ、394人が捜索され、20人が強制採血され、59人が唾液を採取され、8人が放浪生活を余儀なくされ、18人が洗脳班に強制連行された。

图1:2023年3~4月中国法轮功学员遭中共迫害人次统计

2023年3~4月、迫害を受けた中国国内の学習者の延べ人数

 上記のデータは、2023年3月1日から4月30日まで収集されたものである。

 一、3~4月、689人の学習者が連行される

图2:2023年3~4月明慧网报道中国各地区法轮功学员遭绑架骚扰迫害人次统计

2023年3~4月、連行、嫌がらせをされた中国各地の学習者の延べ人数統計

 迫害の実例

 1、アイルランドの中国領事館前で娘が母親の救援を呼びかけ 議員が支持

 アイルランドの学習者は2023年4月17日、中国領事館前で記者会見を開き、学習者の李松原さんは中共当局に対して、母親の岑華さんを直ちに解放するよう要求した。

 記者会見で李松原さんは、「4月14日、私の母・岑華教授は中国警察に連行されました。母は現在、中国で不当に拘禁されていますが、すべては母が法輪功学習者であるという理由だけです」と語った。

 アイルランドのバレット下院議員は会見で、「中共が法輪功のような平和的な修煉団体を迫害していることは、まさに自らの残虐性を浮き彫りにしていると言えます。中国当局は直ちに岑華教授を解放し、数百万人の学習者への残酷な迫害を停止しなければなりません」と述べた。

'二零二三年四月十七日,爱尔兰法轮功学员在中领馆前举行新闻发布会,呼吁营救北京法轮功学员岑华,爱尔兰议员到场声援。'

記者会見で母親の救出を求める娘の李松原さんと、記者会見に出席し声援するバレット国会議員

'李松原在新闻发布会讲述母亲在中国遭受的迫害。'

中共による母親への迫害について語る李松原さん

 真善忍を信じるがゆえに、突然連行された岑華教授

 北京対外経済貿易大学准教授、修士課程指導教員を務めていた岑華さんは、2023年2月に定年退職を迎えた。1990年代、外国語の人材が不足していた時代、岑華さんは流暢な英語で話すことができ、その優れた仕事ぶりから25歳で准教授に就任した。1998年、オーストラリアで訪問研究員をしていた岑華さんは、初めて法輪功のことを知った。帰国後、岑華さんは法輪功の主著『轉法輪』を読み、簡潔で深遠な教えに魅了され、法輪功を学び始めた。

 岑華さんは修煉後、真・善・忍の原則に基づいて自らに要求し、良心的かつ責任を持って仕事に取り組んでいた。大法は岑華さんの知恵を開き、研究と教育に霊感を与えたことで、岑華さんの授業は学生に人気があり、多くの学生が卒業後も訪ねている。李松原さんは、ある学生が自分の母親について、このように話していたことを思い出した。「岑華教授は私が出会った最高の先生でした。岑華先生は私に知識を授けるだけでなく、物事について考える方法を教えてくれました」

 しかし、今年4月14日、岑華教授は法輪功を学んでいるという理由で、中共当局に連行され、李さんの88歳の祖母も一緒に連行された。その後、李さんの祖母は認知症と記憶喪失のため、解放されたが、岑華教授は北京の朝陽区留置場に拘禁された。

 2、北京の丁之銓さん 内モンゴル自治区で不当に連行、拘禁される

 学習者・丁之銓さん(男性)は北京農業科学院の農学博士で、農学の専門家である。 2023年3月10日頃、丁さんは内モンゴル自治区ウランチャブ市の農場に行き、顧客に農業栽培を指導した。ウランチャブ市では身分証をチェックされ、現地の公安人員に連行され、今なお現地の留置場に拘禁されている。

 3、湖北省の周洪亮さんは私服警官に連行され、暴行を受けた

 湖北省随州市の学習者・周洪亮さんは2023年3月10日午後4時、勤務先のショッピングモールから、4人の私服警官に強制的に家に連れて行かれ、家宅捜索を受け、連行されそうになった。周さんは「自力で生活ができない80代の母の面倒を見なければならない」と抵抗した。すると4人は皮のベルトで周さんを殴り、周さんは外に走り出した。4人は必死で周さんを追いかけ、ひどく打ちのめした。目撃した住民たちは、「周さんはいい人だから、あんなに殴られる筋合いはない」と言い、私服警官らの悪行に対して怒りを感じた。5時過ぎ、随州市西城派出所の警官が集まってきて、周さんを連行した。現在、周さんは同市の第一留置場に拘禁されている。

 4、河北省唐山市の李麗農さん 不当に連行される

 学習者・李麗農さんは2023年4月22日の朝、唐山市高新区で法輪功迫害の実態を人々に伝えていたところ、火炬派出所の警官4人に連行された。4人の体格のいい若い警官は、李さんを殴り、ねじり、引きずり、平手打ちし、写真撮影や身体検査を強要し、暴力的に指紋を採取し、拘束しようとした。李さんは彼らに一切協力せず、不法に拘留するという取り決めを否定し、当日の夜9時に正念を持って帰宅した。

 (続く)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/5/11/460129.html)
 
関連文章