2023年5月、20人の法輪功学習者が迫害で死亡(一)
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 【明慧日本2023年6月13日】明慧ネット報道の統計によると、2023年5月に20人の法輪功学習者が中国共産党(以下、中共)当局の迫害で亡くなったことがわかった。そのうち、2023年に15件、2022年に3件、2021年に1件、2017年に1件が発生した。全国の15の省、自治区、直轄市に分布している。今年1月から5月にかけて、105人の法輪功学習者(以下、学習者)が迫害された末、亡くなったことが分かった。

 学習者たちは、長期にわたって、嫌がらせ、連行、労働教養処分、判決、洗脳班での洗脳など、中共当局から、精神的にも肉体的にも酷い迫害を受けてきた。

 内モンゴル自治区赤峰市の李永剛さんは生前、警官から自白を強要されて、手の指を後ろ向きに折られ、睾丸を抓られ、体のツボを激しく猛打されるなどの拷問を受け、李さんは悲鳴をあげた。約12時間に及んだ拷問の末、精神障害になった。武漢市の蔡常珍さんは生前、吊るし上げられ、暴行などを受け失明した。

 湖南省臨レイ県の呉伝英さんは8年間刑務所に拘禁されていた。呉さんは生前、年金をはく奪され、刑務所で足かせと手錠をかけられ、平手打ちをされ、髪の毛を引っ張られ、睡眠を剥奪され、長時間立たされ、スタンガンで殴られるなどの暴行を受け、またトイレに行くことを禁じられた。そして夜遅くまで強制労働をさせられるなどの拷問を受けた。

 そのほか、亡くなった学習者3人の配偶者は迫害ですでに他界していた。その3人の配偶者は吉林省通化市の張朝彬さんの妻・宋玉華さん、武漢市の楊霊富さんの妻・孫沢栄さん、大連市の劉新穎さんの夫・曲輝さんである。曲輝さんは、大連の労働教養所で警官から残酷な暴行を受けて半身不随になり、頸椎を折られ、13年間寝たきりの状態の後、亡くなった。劉新穎さんは生前、5回連行され、5年6カ月の判決、絶え間ない嫌がらせ、脅迫などの迫害を受けた。2023年4月22日に逝去した。 

2023年5月に中国本土の法輪功学習者が迫害で死亡した人数の分布表

地域 死亡の人数
内モンゴル 3
湖北省 2
吉林省 2
江蘇省 2
遼寧省 2
北京市 1
広東省 1
河北省 1
河南省 1
黒竜江省 1
湖南省 1
寧夏 1
青海省 1
雲南省 1
合計 20

 情報収集の期間:2023年5月1日~5月31日(死亡に至った迫害は、数カ月前または数年前に発生し、今年5月に情報を得て明慧ネットで報道された)。

 5月、迫害され死亡した一部の事例

 1、洛陽市の韓順興さんは刑務所の迫害で死亡

 河南省洛陽市の学習者・韓順興さん(78)は懲役2年の判決を受け、2020年9月20日朝、突然、家に押入ってきた者らに連行された。その後、新密刑務所に送り込まれた。2022年9月、刑期満了して、韓さんは帰宅したが、刑務所の迫害ですでに記憶を失っていて、精神的にも異常があり、体も非常に弱っていた。その後、数回の入院を経て、2023年5月13日に逝去した。

 鄭州の新密刑務所は、刑務所であるが、「冠泰実業有限会社」と名乗っている。同刑務所は、千人以上の学習者を拘禁していた。刑務所側は学習者に信仰への放棄、「転向」をさせるため、強制洗脳、拷問、奴隷労働などの残酷な手段を用いている。その結果、10数人の学習者の命を奪い、数多くの人に精神障害をもたらした。拘禁されていた学習者は、70歳以上の年配者から障がい者まで、エリートから生活に困窮した人まで、誰でも同刑務所の重点的な迫害対象になった。刑務所の警官は直接に学習者に拷問をしたり、あるいは受刑者に指示して学習者に迫害を加えている。

 2、長春市の王桂琴さんは繰り返される迫害により死亡

 吉林省長春市の学習者・王桂琴さん(53)は、当局による法輪功迫害の24年の間に、公職を解雇され、拘留所や留置場、労働教養所(3回)、刑務所、洗脳班、公安病院に拘禁されていた。合計2896日(明慧ネットの報道によると8年間)だった。さらに、居民委員会、コミュニティ、派出所からの嫌がらせや、監視される迫害も受けた。繰り返しされた迫害で王さんは2023年5月8日の午後に他界した。

 王さんは元長春市の洗濯機製造会社の職員だった。かつて、法輪功の煉功点の輔導員だった王さんは、当局が法輪功迫害を引き起こしてから、さまざまな迫害を与えられた。

“上大挂”酷刑

拷問の再現:上大掛(吊るし上げる)

 長春市経済開発区公安分局に連行された王さんは吊るし上げる拷問を受けた。労働教養所に拘禁されたとき、王さんは警官に殴打され、髪の毛を掴まれて頭を壁にぶつけられ、スタンガンで電気ショックを与える、平手打ち30回などの迫害を受けた末、顔が腫れ上げ、目の周りは青くなり、口から血が流れ、頭に傷、胸部にあざなど、体の数カ所を負傷した。

 2022年6月、王さんは長春市朝陽区裁判所に懲役2年2カ月の判決を言い渡された。拘禁されている間、健康だった王さんは、胸部の右側に腫瘍ができ、迅速に大きくなり、血が混じった膿が出てきた。

 それを知った家族は、派出所や裁判所などに足を運び、王さんの解放を求めたが、「刑期満期にならないと釈放できない」と言われた。

 2022年10月18日に帰宅した王さんは、健康状態が一層悪化し、右側の胸部は爛れ、極度に痩せ、時々意識がなくなり、寝たきりの状態になった。2023年5月8日午後に永眠した。

 3、本渓市の田キョウ飛さんは迫害され死亡

 遼寧省本渓市の学習者・田キョウ飛さんは2002年2月、連行され、秘密裏に懲役10年の重刑を下された。遼陽鏵子刑務所と大連市の南関嶺刑務所で迫害を受けた。

 2022年7月13日の午前、田さんは本渓市明山区公安局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)と本渓市渓湖区彩北派出所、本渓市明山区牛心台派出所の警官らによって連行された。同日、田さんの家の家宅捜索で警官はパソコンや携帯電話などの私物を押収した。連行されたとき、田さんは頭に黒いものをかぶせられ、知られていない場所に送られた。そこで自白強要、脅迫され、罵られた。しかし、田さんは屈せず、警官に「私は、真・善・忍に従って良い人になろうとしているのですが、警官は悪を罰し、善を促進するべきではないのですか? どうして良い人を迫害するのですか!」と言った。ある警官は、「俺たちは善を罰し、悪を推進するのだ」と怒鳴った。

中共酷刑演示:关铁笼子

拷問の再現:鉄の籠に閉じ込める

 その後、警官は田さんに健康診断を受けさせるため病院へ連れて行った。そこで数人の警官が田さんを押さえつけ、「ワクチン」の注射を無理やり打った。その後、健康診断の結果が基準に満たなかったため、田さんは入所しなかった。

酷刑演示:打毒针

拷問の再現:無理やり不明薬物を注射させる

 2022年7月15日夜8時、田さんは本渓市渓湖区彩北派出所に帰宅させられた。しかし、帰宅後、田さんは食事が食べられなくなり、発熱、咳をして痰を吐くなどの症状が現れ、極度に痩せた。そして、10カ月後の今年5月5日に他界したという。

 4、石家庄市の郭新現さんは長期的に迫害を受け死亡

 河北省石家庄市高邑県の学習者・の郭新現さん(80)は、法輪功への信仰を堅持し続けたとして、労働教養処分2回、連行3回、家宅捜索2回、殴打、体罰、強制労働など、中共から長期的に迫害を加えられた。その後、郭さんは2023年4月29日に亡くなった。

 (続く)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/6/2/461542.html)
 
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