河北省の鄭宝英さんに不当判決 要介護の夫が死亡
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 【明慧日本2023年6月21日】河北省保定市在住の法輪功学習者・鄭宝英さん(68歳女性)は、法輪功を学んでいることが理由で4月6日に河北省女子刑務所に拘禁され、順平県(じゅんへいけん)裁判所に懲役2年の不当判決を言い渡された。

 法輪功は世界の人々に親しまれる心身修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。

 鄭さんの夫は数年前に脳卒中で身体障害者となり、鄭さんは当局に拘禁された後、鄭さんの夫は高齢者生活センターに送られていたが、十分な介護が受けられなかったため亡くなった。当局は鄭さんが夫の葬儀に出席することを許さなかった。

 鄭さんは法輪功について人々に話したとして、2022年10月10日に連行された。鄭さんは保定市拘置所に拘禁され、後に順平県裁判所で判決を受けた。

 鄭さんは2015年に法輪功を始めるとすぐに、心身ともに元気になった。法輪功迫害の事実を人々に伝えたのが原因で、鄭さんは何度も連行され、自宅を家宅捜索された。警察から身を隠すため、鄭さんは身動きの取れない夫とともに家を離れて暮らすことを余儀なくされた。

 鄭さんはその後、バイトでのわずかな収入で2人の生活を維持している。2019年6月25日午前9時、阜平県(ふへいけん)国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の隊長・賈暁輝率いる私服警官4人が、鄭さんの賃貸住宅に嫌がらせをし、2時間近く尋問した。

 2019年12月17日午後、警官らが再び来た。鄭さんはたまたま仕事で外出しており、夫は1人で在宅していた。警官は鄭さんが仕事から帰宅するまで待ち、法輪功を放棄する声明に署名するよう命じた。鄭さんは従うことを拒否し、警官らはさらに1時間留まり、立ち去った。

 12月27日、警官7人が鄭さんの自宅に戻った。彼らは鄭さんの息子と娘に来るよう呼び、少し話をしてほしいと頼んだ。鄭さんの娘がやって来ると、警官は娘の目の前で鄭さんに手錠をかけ、パトカーに押し込んだ。鄭さんは阜平県公安局に連行され、金属製の椅子に座らされた。3人の警官が交代で鄭さんを監視し、鄭さんが目を閉じることを許さなかった。翌日、鄭さんが順平県検察庁に連行されたことを知ると、息子や他の家族も鄭さんの釈放を求めて順平県検察庁に向かった。鄭さんは午後に釈放された。

 鄭さんは、今回の連行以前にも、パンデミック下で法輪功の健康効果について人々に話したとして、さらに徐水区(じょすいく)公安局の警官らに数回連行された。

 鄭さんが受けた迫害に加えて、地元の電力局で働く鄭さんの息子も絶えず当局からの嫌がらせを受けていた。鄭さんの娘は裁判所で働く夫の影響で、刑務所に拘禁されている母親に会いに行く勇気がなかった。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/4/21/459041.html)
 
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