【明慧日本2023年6月22日】上海の法輪功学習者・何氷鋼さん、張軼博さんは2021年10月9日、長寧区の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官らに不当に連行された。その後、何さんは拷問されて両手と両足に障害が残り、張さんは胸部に腫瘤ができた。今月12日、何さんに懲役6年、張さんに懲役5年の不当な判決が言い渡された。何さんに対する判決が下されたのはこれで三度目だった。
何氷鋼さん |
張軼博さん |
何氷鋼さんは、ソフト開発技術者で天賦の才能があり、人助けを喜びとして、余計なことには関わらない優しい人である。何さんは1991年に「盲人用パソコン音声ソフト」を開発し、「第六回上海市億利達青少年発明賞」を受賞し、「第六回全国発明賞」の銀メダルも受賞した。当時、何さんはまだ15歳の天才だった。1994年に復旦大学への進学も推薦され、試験が免除された。
法輪功を学んでいたとして、2000年に大学院で勉強中だった何さんは復旦大学を強制休学され、拘禁された。何さんは2007年に解放された後、会社を設立した。2010年4月、何さんは再度不当に連行され、拘禁期間中に酷く迫害を受け、脊椎圧迫により四肢に障害を引き起こした。2011年、上海長寧地方裁判所は何さんが障害を引き起こしているのを無視して、何さんに懲役5年の実刑判決を宣告した。
張軼博さんは女性で、上海黄浦区に在住。以前は数種類もの病気に罹っていたが、法輪功を修煉してから初めて健康になった。張さんは外資企業でビジネス・マネージャーを務めたことがあり、聡明で仕事の能力が非常に高く、会社の上司からも高く評価されていた。2009年、張さんは当局により懲役1年6カ月の不当な判決を言い渡された。
何さんと張さんは2021年10月9日に、自宅に押し入ってきた仙霞路派出所、長寧国保の警官らに連行され、家宅捜索をされた。当日午後9時、何さんは宅急便を受け取るためにドアを開けた瞬間、一斉に押し入ってきた警官らに連行され、パソコンとスマホを押収された。同時に、ほかの警官らは張さんの家にも駆けつけ、ドアをこじ開けて室内に押し入って張さんを連行し、家宅捜索を行った。パソコン二台、スマホなどを押収した。
何さんは長寧区留置場に不当に拘禁されており、関連警察は皆国家安全を口実に弁護士との面会を妨害した。2022年2月、警官らは模造されたいわゆる事件ファイルを検察庁に提出し、同年3月、裁判所に提出した。2022年6月、2人の書類は奉賢区裁判所に届いた。
何さんは留置場に拘禁されていた時、古傷が再発し、病状が悪化している。弁護士によると、何さんは横になったままで歩行できなくなった。椎骨の損傷で何さんは眩暈がし、頭痛、夜間の睡眠障害、さらに失禁も引き起こしているという。張さんも非常に良くない状態で、胸に腫瘤ができたという。