伝説の老婆が残した警告の言葉
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2023年6月23日】「真瘋」には普通、前提条件が一つあります。それは根基がきわめて良く、しかもかなり年を取った人でなければならないということです。年を取っていると、修煉しようと思っても、もう間に合いません。根基のきわめて良い人は、多くの場合何かの使命を持って高い次元からやってきた者です。(『轉法輪』の217ページより)

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 西北部のある貧しい村に、還暦間近の老婆が住んでいました。謙虚で優しく、勤勉で善悪の区別がはっきりしている彼女は、周囲の人々に愛されていました。老婆は若い頃、突発的に気が触れてしまうような病に罹り、大雪が降ったある夜、家を抜け出して山に入り、数日帰ってきませんでした。発見されたとき、彼女は雪の中で熟睡していて、足の傷口から流れ出た血が凍っていました。村民たちはみな驚き、「不思議です! どうして凍死しなかったのだろう?」と呟きました。帰宅後、彼女の病状はさらに悪化しました。一日中笑って、誰に会っても笑い、手にしたものは何でも食べる状況でした。家族は心を痛めて涙を流し、ずっと悩んでいました。数年経たないうちに老婆は急に快方に向かい、正常な人とまったく同じようになりました。家族は大喜びで手を合わせ、神に感謝しました。(貧しくてお金がなかったため、治療を受けませんでした)

 ある日、老婆はよく世話をしてくれていた人たちに、「あなたは足に病がある。彼はお腹に病気が潜んでいる。私が治してあげましょう」と言いました。老婆の病気が再発したと思った村民たちは、深く考えずに彼女の意のままにさせました。すると、こちらは足が治り、あちらもお腹が痛くなくなりました。「これはすごい! 老婆は病気を治せる!」という噂が瞬く間に広がっていき、病気を治してもらおうとする人々が、ひっきりなしに訪ねてきました。診察代として、彼女は一碗の麺しか受け取りませんでした。そして時々、老婆は自家用のトウモロコシの粉を貧しい村民たちに与えることさえしていました。

 1999年になってから、老婆は急に寡黙になり、「どうしたらいいのでしょう?」とよく口にし、門を閉ざし人にも会いたがらなくなりました。その後、老婆の家族と仲が良い私の同級生が、老婆から、「悲しい。人間はもうすぐ大きな災いを招きます」という話を耳にしたそうです。同級生はさっぱり訳が分からないと言っていました。その数日後の1999年7月20日、邪悪による「法輪功」に対する迫害が始まりました。1999年の後半、老婆は家族や友人、村民たちを呼んで、厳しい口調で、「テレビで見たことを信じてはいけません。それは出鱈目です。『法輪功』は佛家の正法であり、李先生はとても高い次元から来られており、天と地のすべてを正す真の佛なのです。『法輪功』を修める者を尊重しなければなりません」と言いました。

 老婆は心性が高く、功能も強いので、老婆の家から川を挟んで山を越えたところにある大きな寺院の女性住職は老婆のことを非常に羨ましく思っていました。2000年以降、邪悪による迫害に拍車がかかったとき、この女性住職は壁新聞やスローガンを書き、悪意を持って大法と大法弟子を攻撃しました。それを知った老婆は非常に怒りました。ある日、住職は全弟子を率いて、老婆を寺院での会合に招きましたが、老婆はきっぱりと断りました。後日、理由を尋ねられた老婆は「彼女は佛を修める者ではなく、罪人なのです」と言いました。

 また、法輪功修煉者を迫害することを担当していた警官がいて、その妻は大出血で苦しんでいました。病院での治療期間中に、彼女がレントゲン検査を受けに行くと、肺にしこりがあると医師から告げられました。パニックに陥った警官はあちこちの医者を訪ね、病院でもなす術がないと言われた挙句、老婆のところへ行きました。彼が玄関に入るや否や、老婆は彼に「早く帰って自分の過ちを認めなさい。そうすれば、佛はあなたを許して下さいます。二度と『法輪功』を修める人々を迫害してはいけません」と言いました。その警官は帰ってから線香や果物を買い、山に行って跪いて、偉大なる師父に自分の罪を認め、大泣きしました。数日後、彼は妻を連れて再検査をしに行ったところ、しこりが消えていることが分かりました。医師も驚いていました。あまりの嬉しさに、彼はお礼の品を買って再び老婆を訪ねました。老婆は「自分の過ちに気づくことができてよかったです。佛家は慈悲を重んじるので、主佛があなたを許して下さったのです。『法輪功』に感謝すべきです」と言いました。その後、警官は法輪功への迫害に加担することなく、大法弟子にとても礼儀正しくなりました。

 どんな仕事に携わっている人でも、老婆のところへ行くと、必ず「『法輪功』は佛家の正法です。私はもう病気を治すことをしません。私が行なってきた人を助けるやり方は上から許されないのです。皆さんは心を正しく持ちましょう」と言いました。

 2002年のある日、老婆は突然、家族や親友、村民たちに「もう去る時期になりました。使命を全うしたのです」と告げました。皆はそれが冗談だと思い、気に留めませんでした。そして2002年12月のある日、彼女は衝撃的な話を口にしました。「今日の『皇帝』は妖怪です。それは3本の足を持つ赤いヒキガエルの邪霊で、中国人を苦しめるためにやってきましたが、もう長くは続きません。そのとき(今からあまり遠くない時期)になったら、中国では大きな出来事が起こります。あなたたちが自分の力で最善を尽くすことを願います」と言い終えたあと、老婆は笑みを浮かべながら世を去りました。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2002/12/18/41218.html)