【明慧日本2023年6月29日】青島市労山区北村に住む法輪功学習者・姜純林さんは今年5月9日午前10時30分頃、車で息子の経営するレストランに向かった。午前11時ごろ、私服警官3人がレストランにやってきて、そのうちの1人が警官であることを示す身分証明書を見せた。しかし、3人は何の手続きも見せずに姜さんを連行し、携帯電話を取り上げた(この携帯電話は昨年、息子が稼いだお金で父親にプレゼントしたもの)。その後、警官は姜さんの自宅を家宅捜索し、プリンター、パソコン、法輪功関連書籍、姜さんが書いた「修煉体験」のノートを持ち去った。
姜さんの妻は6年前から半身不随になり、話す能力を失った。警官が家に押し入ったとき、妻はベッドに横たわっていたが、警官らの蛮行に恐怖を感じながら見つめた。母親の容態が悪化することを心配した息子は、家宅捜索をする警官に小さな声で話すように注意した。
翌日、警官は、姜さんに似たリュックを背負った男が映っている監視カメラの映像から、姜さんがコミュニティで法輪功の資料を配布していたと推測し、これを「証拠」として、姜さんを留置場に送った。担当の警官によると、警官は6カ月間姜さんを尾行・監視しており、姜さんは法輪功の「重要人物」だという。
姜さんの妻が病気で倒れてからは、昼夜を問わず姜さんは看病していた。姜さんが拘留されて10日目、ショックを受けた妻は、夫の帰りを待ち望んでいたが、病状が悪化し、目を開けたまま息を引き取った。
親族は、姜さんにショックを与えないように弁護士に姜さんに妻の死を言わないようと頼んだ。弁護士が面会の際、姜さんに妻の死の知らせを伝えたのは、それから1カ月近く経ってからのことだった。その知らせを聞いた姜さんは、何度も涙をこらえながら、「妻は中国共産党当局に間接的に迫害されて死んだのだ」と言った。その間、息子は、母親が亡くなった後のことをいろいろ処理するために、父親の「保釈」を警官に申請したが、拒否された。
法輪功は真・善・忍の理念に基づき、自らを修め、世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。
姜さんは1969年生まれ、頭が良く勉強熱心で、家族の愛に包まれて育った。優秀な成績で南部にある有名な大学に進学し、当時人気のIT科学を専攻した。学業以外、仏教の本に興味があり、人生の意味を探求した。社会で流行していた気功を学んでいたが、その後法輪功に出会い、『轉法輪』を読んで奥深い法理に感心し、法輪功に専念することを決意した。姜さんは法輪功の要求に従って自分を厳しく要求し、真の修煉者になるようにと努力してきた。
姜さんは大学卒業後、有名な国内自動車メーカーに就職した。善良で誠実、仕事熱心な姜さんは、10年以上連続で会社の優秀社員として表彰された。会社のリーダーの信頼を得た姜さんは重要なプロジェクトを任せられた。姜さんは自分が法輪功学習者であることを忘れず、規律を守り、賄賂を拒否した。
姜さんの家庭は円満であった。兄2人と姉2人がいて、みんな仲良く暮らしていた。兄弟姉妹や両親、親戚、友人は姜さんのことを「善良で、勤勉で、何事も他人を優先する良い人だ」とよく褒めた。結婚してから姜さんは義父母を気遣い、よく見舞いに行き、いろいろなものを買ってあげたりしていて、妻側の周りの人に良い婿だと言われた。
しかし、2017年3月、妻が脳梗塞で倒れ、身の回りのことができなくなった。 突然の変化に直面した姜さんは、義父母に迷惑をかけないように、仕事を辞めて自分で妻の面倒を見たいと考えた。家族は、「こんないい仕事を辞めるのはもったいない」「介護人を雇ったほうがいい」と言ったが、姜さんは考えた末、やはり自分で介護することにした。妻の医療費に加え、家族全員の生活費もかなりの出費となり、経済的な資源が失われ、貯蓄が少なくなっていくのを見て、妻の妹が経済的な援助をしようとした。しかし、姜さんは周りに迷惑をかけたくない、妻の世話は夫としての責任だと考え、自宅近くの会社に就職した。昼休みに帰宅して妻に食事を与えていた。妻は姜さんに強く依存しており、姜さん以外の人からの食事を与えてもらうのを拒否していた。
今年、他の地方で働いていた息子は地元に帰って、レストランを経営することにした。
姜さんはごく普通の法輪功学習者であり、職場では優秀な従業員であり、家庭では良き夫、良き父親である。しかし、善良な姜さんは現在、不当に留置場に拘禁され、迫害を受けているという。