【明慧日本2023年6月29日】(ドイツ=明慧記者)中共の李強首相は6月20日の午前と夕方、ベルリンとミュンヘンを訪問した。現地の一部の法輪功学習者(以下、学習者)は2カ所で平和的な抗議活動を行い、中国共産党(以下、中共)による法輪功への迫害の停止を呼びかけた。学習者たちはまた、ドイツ政府に対して、経済的利益のために、中共による国民への迫害および世界の安全保障への脅威を無視しないよう、この迫害を共に終わらせるよう呼びかけた。
ドイツのオラフ・ショルツ首相は午前中、首都ベルリンの首相官邸で李強氏と会談し、夕方にはバイエルン州のマルクス・セーダー知事が、州都ミュンヘンにあるミュンヘン王宮で李強氏と会談した。会談の間、学習者たちはドイツ首相官邸とミュンヘン王宮前のマックスヨーゼフ広場で平和的に抗議活動を行った。往来する人々は、法輪功とは何か、なぜ中共は法輪功を迫害するのか、および中共による学習者の生体から臓器摘出した犯罪を知った後、次から次へと署名簿に署名し、学習者の迫害に反対する活動を支持した。
法輪功は真・善・忍の原則に基づき、人々の身体の健康と道徳の向上をもたらす心身修養法で、世界各地の人々に愛され、1億人もの人たちが学んで恩恵を受けた。しかし、江沢民は嫉妬から、中共と手中にある権力を利用して、1999年7月以来、あらゆる国家機構を駆使して法輪功を迫害し、今日に至り24年も続いている。迫害の当初から、国内外の学習者は平和的な抗議を一度も停止したことなく、国際社会に中共による迫害を制止し、一刻も早く迫害を終わらせるよう呼びかけ続けている。
ベルリンの首相官邸前で平和的な抗議活動を行う学習者たち |
6月20日夕方、ミュンヘン王宮前のマックスヨーゼフ広場で平和的な抗議活動を行う学習者たち |
ドイツ国会議員「深く頭を下げてあなた達にお礼を言わなければならない」
ミヒャエル・ブランド議員 |
ドイツCDUの国会議員で人権派の政治家であるミヒャエル・ブランド氏は、午前中に首相官邸前の抗議行動に参加し、スピーチを行った。
ブランド氏は「チベットの皆さん、ウイグルの皆さん、香港の方々、法輪功学習者、そして私たちの周りの友人たち、私たちがここで共に立ち上がることがとても重要です。中国では、中共の要求に従わない者は誰でも標的にされ、残酷な迫害を受けています」と、活動に参加した各界の人士に感謝の意を表した。
同氏は、「ドイツ政府と中共との協議と人権対話が同時に行われなかったことは恥です。中共はジェノサイドの罪を犯したにもかかわらず、ドイツ政府が今、中共と人権について話しておらず、人権問題が議題に上がっていないという事実は、時代の変わり目に適合していないと思います」
「だからこそ、皆さんが怯えることなく、来てくれたことに感謝しています。ここに集まった人たちは決して弱い人ではなく、最も素晴らしい人たちなのです。私は深々く頭を下げてあなた達にお礼を言わなければなりません」と、スピーチの最後にブランド氏は述べた。
元ドイツ国会議員、法輪功ブースに立ち寄る
ドイツの元国会議員でトランスペアレンシー・インターナショナル・ドイツ副会長のマルガレーテ・バウゼ氏も法輪功のブースに立ち寄り、学習者と会話した。
学習者と会話する元ドイツ国会議員のバウゼ氏(ボーダー柄の上着の女性) |
在任中、バウゼ氏は学習者による反迫害活動に関心を持ち、声援してきた。法輪功に関する最新の情報を知った後、これらのことを後任の同僚に伝えたいと語った。
法輪功学習者、不当に連行された父親の即時釈放を求める
学習者の丁楽斌さんの両親は、今年5月12日に中共の関係者により不当に連行された。丁さんは1カ月前から走り回り、国際社会が両親のことに注目し、救援するよう積極的に活動している。
ベルリンのドイツ首相官邸前でロイターの取材を受ける丁楽斌さん(右から二人目) |
丁さんの話によると、母親の馬瑞梅さんは現在家に戻ったが、まだ監視される状況に置かれている。父親の丁元徳さんは未だ日照市留置場に拘禁されているという。
丁さんは「バイエルン州の市民たちに、山東省が依然として学習者を迫害していることを知ってもらい、バイエルン州知事が中共による法輪功への迫害に注目し、中共の指導者に法輪功の迫害を停止させ、父親を解放するよう要求することを願っています」と呼びかけた。
退職教師「中国がここまで来てしまったことは悲しいことである」
教師を退職したモニカさんは、ミュンヘンの王宮前で行われた活動を見て、すぐに中共による学習者から臓器収奪を制止させる署名簿に署名した。
モニカさんは、中共が24年もの間、国民に真・善・忍を実践することを禁じていたことを知り、「本当に信じられません。これらは非常にポジティブなものなのに、中国がここまで来てしまったのは悲しいことです」と語った。
「強大なエネルギーが遠くから感じられる」
パン職人のリチャード・ステインドルさんは、迫害に反対する署名用紙に署名した後、広場の向こう側を指しながら、「遠くからでも、この場所の力強いエネルギーを感じることができました。そうでなければ、私はここに来なかったと思います。とてもポジティブな雰囲気を、はっきりと感じています」と話した。