【明慧日本2023年7月8日】世界中の多くの国が中国共産党(以下、中共)による生体臓器狩りの残虐行為を制止する人権活動を推進する中、台湾の立法院も「生体臓器狩りの取締りおよび防止法」の制定を推進しており、各地方の県議会や市議会も提案の形で支持を表明している。新北市議会の6人の超党派議員の提案に23人の議員が連署し、計29人の議員が立法を支持した。提案は、市政府に中共による生体臓器狩りの残虐行為を市民に知らせることを求めると同時に、国外での臓器売買を禁止する規定を提唱し、市民に違法な臓器移植に関わらないよう呼びかけた。
7月3日の記者会見で、民進党議員の李宇翔氏(右から2番目)、蘇錦雄氏、戴瑋姍氏、顔蔚慈氏、および国民党議員の呂家愷氏らが、中共による生体臓器狩りの暴行を厳しく罰する立法への支持を表明した |
「生体臓器狩りの取締りおよび防止法」の提案には、国際組織や人権団体、および各国政府が長年にわたって行ってきた調査報告と専門家の分析により、生体臓器狩りや売買は中共政権が主導した暴挙であり、最大の被害者は中国の法輪功学習者であることが確認された、との内容が書かれている。
インタビューに応じる新北市議員の李宇翔氏 |
今回の提案の発起人である新北市・民進党議員の李宇翔氏は、次のように述べた。「(生体臓器狩りは)非人道的で非常に残忍な行為です。私たちの支持表明を通して、台湾全土の人々が(中共による)生体臓器狩りの実態を深く知り、世界でこのような生体臓器狩りがまた発生することを根絶できるよう期待しています」
新北市議員の戴瑋姍氏「中共のこのような残虐行為に対し、私たちは断じて非難します」 |
新北市の民進党議員である戴瑋姍氏は、多くのメディアは中共による生体臓器狩りの暴行が長年にわたって行われてきたことを確認しており、これは決して許されるべきことではないと述べ、「中共のこのような残虐行為に対し、私たちは断じて非難します。人権という普遍価値において、私たちはすべての人の生存権とすべての人権をしっかりと守らなければなりません」と語った。今回の提案は超党派、青緑問わずの全面的な支持を得た。
国民党新北市議会の呂家愷議員「他人の命を奪うことによって不当な利益を得る行為がなくなることを望んでいる」 |
総統選挙候補者の侯友宜氏陣営のスポークスマンで、国民党議員の呂家愷氏は、次のように述べた。「我々は全世界に向けて訴えます。台湾は、生体臓器狩りに反対するという立法の精神を非常に重視し、暴力に反対し、優しさを支持します」、「何よりもこの先、台湾の人々が海外で被害を受けることがないよう、政府が積極的な行動を取ることを望んでいます」
新北市議員の林銘仁氏「生体臓器摘出は世界中のすべての人々から非難されており、国際社会は制裁を科すべきです」 |
民進党の林銘仁議員は、「人の命や身体のすべては、人間の基本的な保障範囲であり、生体臓器摘出はもはや社会が容認できるものではありません。人間を臓器移植バンクにする行為は、国際社会から制裁と非難を受けるべきです。皆が反対の声をあげ、このようなことが起きないようにすべきです」と述べた。
国民党新北市議員の周勝考氏は、「(中共による生体臓器狩りは)断固として許されない行為です」と非難したうえで、「全台湾の議会がフォローしていくことを望みます」と語った。
新北市議員の顔蔚慈氏「大多数の人が正規のルート、つまり公的なルートの利用を望むようになり、強制されたり、または不意に生体臓器摘出の共犯者にならないよう気を付けてほしい」 |
民進党の顔蔚慈議員は、「生体臓器摘出は人権を踏みにじる行為です。台湾の進んだ科学技術と医療チームが、知らず知らずのうちに不透明な臓器移植の共犯者になってほしくありません。今回、新北市議会は超党派のこの提案を可決することで、このような生体臓器摘出の事例を根絶することができ、全世界に向けて発信できることを願っています」と述べた。