80代の安福子さんが刑務所で死亡、妹も拷問され死亡
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 【明慧日本2023年7月14日】吉林省延吉市在住の退職教師で、法輪功学習者(以下、学習者)・安福子さんは2021年8月下旬、再び警官らに不当に連行された。1カ月後に吉林省女子刑務所に収監され、今年2月22日、刑務所で死亡した。享年82歳。

 法輪功は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来中国共産党によって迫害されている。

 情報によると、安さんの家族は誰一人として、遺体をまだ見ていなかったにもかかわらず、刑務所側は早々に安さんの遺体を火葬した。数カ月前、刑務所側は「肺水腫で、治療するのに家族の協力が必要だ」と家族に通知したが、安さんの息子と娘は韓国で勤務していたため、すぐに帰国できず、ビデオ通話や電話通話を求めたが刑務所側に拒否された。

 安さんは1941年8月に生まれ、朝鮮族で、延辺テレビ大学を定年退職した元準教授だった。

 轉法輪』を読んで連行された

 2016年3月3日午前、学習者7人が集まって呉春延さん(迫害されて死亡)の家で法輪功の著作『轉法輪』を勉強していた。午前9時半ごろ、現地の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)、610弁公室、派出所の私服警官らがいきなり室内に押し入って家宅捜索を行い、パソコンやプリンター、法輪功迫害を暴露する資料、学習者個人のバッグを押収し、7人の学習者を写真撮ってから派出所まで連行した。午後7、8時ごろ、一部の学習者を帰宅させたが、一部の学習者を拘束した。

 3月4日午後2時ごろ、学習者たちは洗脳施設に連れて行かれた。同月15日、洗脳のビデオを見せられ、「五書」を書くことを強要された。同月22日午前、学習者たちは再び尋問され、写真を撮られ、撮影された。午後、学習者全員が帰宅した。しかし、呉春延さん、朱喜玉さん、安さんの3人は6カ月の居住監視となった。

 同年4月20日、延吉市の警官と検察庁の人員らが呉さん、朱さん、安さんの3人の家に押し入って学習者の3人を検察庁に連れて行き、何らかの書類にサインを強要したが、3人は拒否した。

 同年12月27日、法曹界関係者らが案件を解除するという口実で、朱さんと安さんを裁判所に連れて行って開廷し、案件を解除すると宣告してから2人を帰宅させた。呉さんは身体の不調が原因で行かなかった。

 2017年4月7日、延吉市裁判所の裁判官・金英玉が開廷せずに突然朱さんに懲役4年、安さんに懲役3年の不当判決を宣告した。同年5月11日、朱さんは吉林省女子刑務所に収監され、安さんは身体の不調が原因で「監外執行」となった。

 法曹界関係者らが再び安さんに懲役3年の不当判決

 2021年8月下旬、安さんはまた北山派出所の警官らに不当に連行され、再度3年の不当判決を下された。刑期は2021年8月下旬から起算。同年9月下旬、当時80歳の安福子さんは吉林女子刑務所に収監された。今年2月22日、安さんは吉林省刑務所病院で死亡した。家族は遺体との面会を求めたが刑務所側に拒否された。その後、遺体は刑務所側に早々に火葬された。

 安さんの妹・安英姫さんも中国共産党に何度も連行され、拘禁され、拷問を受けて2022年12月26日に死亡し、享年64歳だった。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/6/28/462429.html)
 
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