2023年1~6月、3133人の法輪功学習者が連行や嫌がらせを受ける(一)
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 【明慧日本2023年7月16日】法輪功迫害を引き起こした中国共産党の元総書記・江沢民が(2022年11月30日)死去した。しかし、2023年1~6月、中国共産党(以下、中共)当局は、江沢民の法輪功学習者(以下、学習者)に対する「名誉を汚し、経済的に破綻させ、肉体を消滅させる」という絶滅政策を継続的に執行し、「ゼロ行動」や「掃黒除悪」(暴力団など犯罪集団の取り締まり作戦)、「社会の安定の維持」ということを口実にして、真・善・忍を信念とする学習者への迫害に加担し続けている。

 明慧ネットの報道の統計によると、2023年1~6月に3133人の学習者が連行や嫌がらせの迫害を受けたことがわかった(連行されたのは1752人、嫌がらせを受けたのは1381人)。そのうち、58人が行方不明になり、35人が強制的に洗脳班に送られ拘禁され、1041人が家宅捜索や身体検査を受けた。28人が放浪生活を余儀なくされ、120人が強制採血(指紋採取、足跡採取、音声録音、顔認証、DNA検査、尿検査、虹彩採取なども)をされた。 

图1:2023年1~6月中国法轮功学员遭中共迫害人次统计

2023年1~6月、迫害を受けた中国国内の学習者の延べ人数統計

 学習者に対する連行と嫌がらせは中国本土の30の省、自治区、直轄市に及んでいることがわかった。

 連行被害が最も多い地域は、山東省292人、吉林省246人、黒竜江省161人、遼寧省160人、河北省156人、湖北省125人、四川省98人、北京市66人、広東省59人、重慶市51人となっている。

 嫌がらせ被害が最も多い地域は、吉林省238人、山東省218人、四川省172人、河北省113人、湖北省104人、黒竜江省80人、陝西省61人、湖南省58人、北京市48人、遼寧省45人、重慶市40人となっている。

图1:2023年1~6月明慧网报道中国各地区法轮功学员遭绑架骚扰迫害人次统计

2023年1~6月、連行、嫌がらせを受けた中国各地の学習者の延べ人数統計

 2023年1~6月、60歳以上の学習者535人が連行や嫌がらせの迫害を受けた。連行されたのは331人である。その内訳は、90~100歳が3人、80~90歳が45人、70~80歳が175人、60~70歳が108人となっている。嫌がらせを受けたのは204人である。その内訳は、90~100歳が8人、80~90歳が57人、70~80歳が83人、60~70歳が56人となっている。

图2:2023年1~6月中共对60岁以上老年法轮功学员迫害人次统计

2023年1~6月、迫害を受けた60歳以上の学習者の年齢層別人数統計

 迫害を受けた学習者たちの中には、公務員、大学教授、医師、教師、大学生、定年退職した幹部、裁判所の裁判長、優秀なパイロット、身体障害者スポーツ大会の世界記録保持者、エンジニア、企業経営者、会計士、中国公安新聞の編集者、北京農業科学院の農学博士、農学の専門家、北京対外経済貿易大学の准教授、院生の指導教授など、71人の各界のエリートが含まれている。そのうち37人は学校の先生や教授である。

 2023年1~6月、中共の警察などが様々な手段で、学習者から83万2593元を奪い、19人が年金の支給を停止された。 

連行(人) 嫌がらせ(人) 洗脳班(人)
1~2月 374 243 1
3~4月 689 631 18
5~6月 689 507 16
合計 1752 1381 35

 この情報は2023年1月1日から2023年6月30日までを収集したもので、それ以前に公表されなかった迫害事例も含まれる。

 一、2023年1~6月、1752人の学習者が連行される

 明慧ネットの報道の統計によると、2023年1~6月、1752人の学習者が連行されたことがわかった。

 迫害事例

 1、長春テレビの電波ジャックに参加したことで懲役11年を受けた荘顕坤さんは連行される

 吉林省長春市の学習者・荘顕坤さん(49)、韓英麗さん(48)夫婦は、今年2月下旬に地元警官に連行された。現在、夫婦とも葦子溝留置場に拘禁されている。荘さんは20年前、長春テレビの電波ジャックで法輪功迫害の真実の映像を放送したことに関与したとして、かつて、当局の裁判所から懲役11年の判決を宣告された。

 荘さん夫婦は、吉林省長春市自動車メーカーの元職員だった。法輪功を学び続けているとの理由で荘さん夫婦は、この24年来、中共当局から残酷な迫害を加えられた。

 2001年2月、韓さんは北京へ行き、政府に法輪功迫害を停止するように求めたが、警官に連行され、北京市公安局留置場に拘禁された。その後、懲役5年の判決を受けた韓さんは、吉林省女子刑務所に拘禁された。

 荘さんは1999年10~12月、法輪功への迫害停止を求めに北京へ行ったが、15日間拘束された。2000年2月、仕事中の荘さんは長春市公安局錦程分局の警官に連行された。その後、労働教養処分1年を科されたが、朝陽溝労働教養所と奮進労働教養所で残酷な迫害を加えられたうえ、拘禁期間も6カ月延長された。2002年3月、長春テレビの電波ジャックで法輪功の真実の映像を放送したことに参加した荘さんは、懲役11年の重刑を下され、吉林省四平石嶺刑務所に拘禁された。

 2023年2月24日朝7時半、緑園区西新派出所の警官は荘さん夫婦を自宅から連行し、九台派出所に送った。3月4日、夫婦は長春市葦子溝留置場に移送されたという。

 長春テレビの電波ジャックの真実

 2002年3月5日、長春ケーブルテレビ局の8つのチャンネルでは、法輪功の真実の「法輪大法が世界に広がる」と「焼身自殺? それともやらせ?」などのドキュメンタリー映画の映像を50分間にわたって放送した。このことは中国国内や海外に大きな衝撃を与え、多くの人がテレビ映画を通じて法輪功が迫害されている真実を知った。

 しかし、中共の当時の書記・江沢民は激怒し、中南海で「容赦なく殺せ」という密命を下し、事件解決の期限を与えた。2002年3月6日から中共当局は、軍隊、警察、政府高官を出動させ、5千人以上の学習者を連行して、刑務所や強制収容所に入れた。数人の学習者が拷問されて亡くなった。

 電波ジャックに直接参加した18人の学習者の中で、候明凱さんと劉海波さんの2人が自白強要ためのひどい拷問を受けて死亡し、もう1人は行方不明になった。残り15人の学習者・周潤君さん、劉偉明さん、劉成軍さん、梁振興さん、張聞さん、雷明さん、孫長軍さん、李徳海さん、趙健さん、雲慶彬さん、劉東さん、魏修山さん、荘顕坤さん、陳艶梅さん、李曉傑さんは、4~20年の不当判決をそれぞれに下された。劉成軍さん、梁振興さん、雷明さんは迫害で亡くなった。

 (続く)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/7/7/462724.html)
 
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