2023年1~6月、3133人の法輪功学習者が連行や嫌がらせを受ける(二)
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 【明慧日本2023年7月18日】(前文に続く)

 2、かつて9年の判決を受けた西安市の女性エンジニアは安康病院に拘禁される

 陝西省西安市の学習者で、女性エンジニアの劉春霞さんは、4年間刑務所で拘禁され、2年前に帰宅した。しかし、2023年5月、劉さんは、当局のいわゆる「包囲網作戦」[注]で、(「包囲網作戦」は、西安で開催された中央アジアサミットに、中国共産党トップの習近平が参加したことに関連しているのかもしれない)地元の警官に再び連行され、悪名高い安康病院に拘禁されている。

 2023年5月6日午後5時ごろ、劉さんは職場で鄠邑区(こゆうく)国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)、惠民路派出所、西安市公安局の国保の警官らによって連行された。その後、警官らは劉さんの家を家宅捜索し、劉さんを西安市蓮湖区留置場に入れた。

 警官は尋問したとき、劉さんに「周という名前の年配の女性を訪問したかどうか、また、周と西京病院に行き、楊という名前の患者を訪ねたかどうか」について質問した。警官は、周さんが家で「集会」をしたと疑っているという。

 劉さんの弁護士は、病院にいる友人を見舞うことは常識で、何ら法律違反ではないため、劉さんを拘束する法的根拠にはならないと話した。 

 劉さんは高血圧が234㎜Hgまで上昇したため、蓮湖区留置場側が劉さんの入所を断ったが、警官は劉さんを安康病院に移送した。明慧ネットの報道によると、安康病院は精神科病院で、公安部門に属している。実際には、1999年に中共が法輪功迫害を開始してから、この病院が学習者を迫害する場所の一つになっている。

 劉さんは陝西省恵安集団の恵邦会社のエンジニアだった。真・善・忍への信念を堅持したとして、2度の不当判決を受けるなどの迫害が繰り返された。2001年10月、劉さんは、岐山県蔡家坡で学習者による法輪功修煉体得交流会に参加したとの理由で連行され、懲役5年の実刑判決を下された。その上、刑期を70日間延ばされ、2006年12月9日に刑務所から出所した。

 2017年3月21日、警官は劉さんを自宅から連行した。そして、2018年1月4日、西安市新城区裁判所は劉さんに懲役4年の判決を言い渡した。劉さんは公職を解かれ、刑務所にいる間、離婚の手続きを強いられた。劉さんの親族は当局の圧力の下で亡くなった人もいれば、海外に行くことを余儀なくされた人もいた。

 2021年3月、帰宅した劉さんは息子と一緒に暮らしている。不自由な足を引きずりながら、劉さんは生計のため、コロナ蔓延中にもかかわらず、懸命に働き、上司や同僚からも認められていた。しかし今、劉さんは再び、中共当局に罪をでっち上げられ連行された。連行される前の劉さんは健康だったが、拘禁されてから高血圧症を発症した。家族は劉さんのことをとても心配している。

 3、長春大学教授・王敏さんは連行される

 吉林省長春市の政法委員会と「610弁公室」の計画の下、2023年2月19日、長春市公安局と二道区の国保の警官は、多数の学習者の取り締まり強化のための連行行動を行った。警官らは資料拠点(法輪功迫害の真実の資料を作る場所)から私物と大量の大法書籍を押収した。

 学習者・王敏さん(70)は大学教授である。2022年12月、王さんはある学習者の家を訪ねたとき、警官がその学習者の家に押し入った。その日、警官は王さんを連行しなかった。数日後、長久路派出所の警官が王さんを連行したが、その夜に解放した。2023年2月13日、長久路派出所の警官と自称長春市公安局の警官は、王さんを自宅から強制連行した。警官らは王さん宅から携帯電話1台、数冊の本を押収し、王さんを「九台留置場に送る」と言った。

 4、北京市の任文曼さんは房山区留置場に拘禁されている

 明慧ネットの2023年6月23日の報道によると、北京市の学習者・任文曼さん(52)は、2023年6月16日午後、房山区国保と派出所の警官により実家から連行された。当時、警官の行為を見て、任さんの90歳近い母親はその場で意識を失い、病院に運ばれた。現在、任さんは房山区留置場に拘禁されている。

 任さんは中国人民大学を卒業し、中国公安新聞社に就職し、編集者になった。真・善・忍の信仰を堅持し続けているため、解雇され、夫との離婚も強いられた。

 2017年5月24日午後5時ごろ、任さんは北京市在住の姉の家から連行された。隣人の話によると、やってきてたのは、瀋陽市公安局和平分局の警官男女2人だという。その日の朝6時から、警官は任さんの姉の家の近くにいたそうだ。警官はパソコン2台、iPad数台、携帯電話数台などの私物を押収した。任さんはその後、瀋陽市和平区留置場に拘禁された。

 2018年、任さんは2回も瀋陽市和平区裁判所に不当裁判を行われた。法廷で弁護士は法律に基づき、任さんの無罪を主張した。しかし、裁判所は「証拠」一つもない状況で、無理やり任さんに懲役4年と罰金2万元の判決を宣告した。その後、任さんは遼寧省女子刑務所に送られ、拘禁されたという。

 5、身体障害者スポーツ大会の世界記録保持者、連行される

 明慧ネットの2023年7月4日の報道によると、身体障害者スポーツ大会で世界記録を更新した武漢市江漢区の法輪功学習者・張慶元さんは、17年間放浪生活を余儀なく強いられていたが、今年3月29日、武漢市新州区陽ラ街の借家で再び中共当局の警官に連行され、江漢区新華路派出所に送られた。その後、行方がわからない状態である。

 張さんは1968年生まれで、幼いころ左腕の前腕を切断するという悲劇に見舞われた。1994年、張さんは第4回極東・南太平洋身体障害者スポーツ大会に出場し、男子三段跳びで優勝し、世界記録を更新した。

 中国共産党の江沢民グループが法輪功迫害を引き起こしてから20数年の間、張さんは法輪功を学び続けているという理由だけで激しい迫害を受けた。連行、拘禁、家宅捜索、嫌がらせ、洗脳班での拘禁(6カ月)、拘留所・留置場(7回)での拘禁、さらに、懲役4年の実刑判決を受けたことがあり、余儀なく17年の放浪生活も強要された。拘禁されている間、張さんは、殴打、脅迫、暴行、睡眠のはく奪、壁に向かって長時間立つことを強制され、灌食などの拷問を受けた。心身ともに大きなダメージを受けた張さんは、会社から不当に解雇され、模範労働者手当と障害者手当の配給を停止され、生きていくための手段を完全に絶たれてしまった。

  [注]:
 大法弟子に対して包囲網を形成し、大法弟子の追跡、情報収集、捜査、監視、捕捉などの手段を組み合わせ、最終的な目標である大法弟子の逮捕に向けて様々な取り組みを包括的に実施すること。

 つまり、日本で言えば「一斉摘発」に当たると思われる。中国共産党は通常、大きなイベントや今回のサミットのような政治会議の前には、開催地の当局は法輪功学習者への警戒を高め、政権にとっての「トラブルの発生」を防ぐために、逮捕や嫌がらせを強化することが多い。

 (続く)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/7/7/462724.html)
 
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