2023年1~6月、3133人の法輪功学習者が連行や嫌がらせを受ける(三)
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 【明慧日本2023年7月19日】(前文に続く)

 二、2023年1~6月、1381人の学習者が嫌がらせを受ける

 明慧ネットの報道の統計によると、2023年1~6月に1381人の学習者が中共の警官から嫌がらせを受けていた。

 迫害事例

 1、重慶市渝中区の凌丹さんは嫌がらせを受ける

 学習者・凌丹さん(49歳女性)は、重慶市渝中区人民病院の五官科(耳鼻咽喉科及び眼科。人間の五感に関わる診療を行う)の主治医であった。凌さんの両親は、社会的に尊敬され、温厚で人助けが大好きな善良な人だった。両親は法輪功を学んでいたため、長期にわたる嫌がらせ、尾行・監視、家宅捜索、連行・拘禁などの迫害を受けた。その結果、両親は相次いで他界した。

 母親の王元蘭さんは、重慶市渝北区の病院で40年近く勤務した医者であった。王さんは2010年3月(凌さんが労働教養所に拘禁されている間)に自宅で亡くなった。父親である凌鵬程さんは、四川省地質鉱業局と重慶市城建局のエンジニアで、土木工学の専門家で、国務院から任命された三峡ダム地区の地滑りに関する専門家でもあったが、2015年5月に他界した。

 2022年4月、凌さんは私的な理由で勤務先の愛康検診センターを辞めた後、7月に(仮住まいが渝北区)渝北区の龍山派出所の警官は、凌丹本人が見つからなかったとの理由で、友人や親族に電話をかけ、嫌がらせをした。

 今年2月、渝中区公安分局の警官及び桂花園コミュニティの職員は、凌さんの親戚や友人に電話をかけるだけだはなく、家まで行き、嫌がらせをした。

 愛康検診センターで仕事をする6年間の中で、渝中区公安分局と渝北区公安分局の警官は数回も凌さんの職場に来て、嫌がらせをしたり、騒いだりした。警官の行為に、勤め先の上司も同僚も抗議を行った。 

 2、黒竜江省富錦市による田海涛さんに対する経済的な迫害

 黒竜江省ジャムス市の富錦市の学習者・田海涛さんは、富錦市農業銀行の元職員で、コンピュータのメンテナンスと管理を担当していた。田さんは真面目に働き、ここ数年連続で省・市の優秀職員に表彰された。しかし、田さんは法輪功の信念を堅持していたため、労働教養所に拘禁され、拷問により命が危険にさらされたこともあった。田さんはさらに、勤め先から経済的な迫害をされていて、長い間仕事を与えられず、給料も停止された。先日、定年退職の手続きも拒否された。

 2021~2023年にかけて、富錦市政法委員会は上級政法委員会から「ゼロ行動」の指示を受けて、田さんの元妻、子供、弟、妹、義弟などの親族に繰り返し嫌がらせをした。2020年、派出所の警官は電話で田さんの親戚に「富錦市に身元不明な遺体がある。田海涛かどうかを特定するために母親のDNAを調べなければならない」と言って、田さんの戸籍を取り消そうとしたが、親族は同意しなかった。

 田さんの元の勤め先は田さんの給料23年間を停止し、定年退職の手続きをも遅延している。最近、元の勤め先は、「田海涛は解雇した人間」という口実で田さんの提案(在職している幹部・労働者一人一人について、その姓名・性別・生年月日・結婚・本籍・現住所や「家庭出身」「本人成分」など、記載されたもの)を地元の社会保障局に渡し、「これから、会社と関係ないので、政法委員会に相談するように」と田さんに言った。定年退職の手続きは、職員が個人資料を提出するだけで、勤め先が代行してやるべきことである。しかし、政法委員会が関与したため、手続きがなかなか進められない。もし、迫害がなければ、田さんは勤め先の発展に多くの貢献をしたに違いない。本来なら、社会保障部門は今年6月から田さんに、年金の支給を始めるはずだった。 

 田さんは今、生活していく費用が完全に絶たれてしまった。人は生きるため、食べもの、着るもの、住む場所がなければならない。これは人間の生きる権利であり、生きる権利を奪うことは故意の殺人になるのではないか。 

 三、535人の60歳以上の学習者が連行され、嫌がらせの迫害を受ける

 明慧ネットの報道によると、2023年1~6月、60歳以上の学習者535人が連行され、嫌がらせの迫害を受けた。連行されたのは331人である。その内訳は、90~100歳が3人、80~90歳が45人、70~80歳が175人、60~70歳が108人となっている。嫌がらせを受けたのは204人である。その内訳は、90~100歳が8人、80~90歳が57人、70~80歳が83人、60~70歳が56人となっている。

年齢 連行(人) 年齢 嫌がらせ(人)
90~100歳 3 90~100歳 8
80~90歳 45 80~90歳 57
70~80歳 175 70~80歳 83
60~70歳 108 60~70歳 56
合計 331 合計 204

 迫害事例

 1、遼寧省瀋陽市于洪区の梁学森さん(70)は不当拘禁される

 2023年2月27日、遼寧省瀋陽市于洪区の学習者・梁学森さん(70歳男性)は法輪功の資料を郵送する際、尾行されていた鉄西区霽虹派出所の警官に連行された。その後、警官は梁さんの家を家宅捜索し、パソコン、プリンター、法輪功関連書籍などの私物を押収した。翌日、梁さんは鉄西拘留所に送られ、未だに帰宅していない。

 梁さんは、瀋陽市新城子区裁判所の執行部の裁判長だった。

 2、北京市朝陽区の孟昭瑜さん(94)は連行される

 2023年4月2日朝8時過ぎ、学習者・孟昭瑜さん(94)は人に法輪功の真実を話していたが、当局が法輪功へのでたらめな嘘を信じた人に通報され、朝陽区の警官3人によって連行された。

 警官は孟さんを派出所に連行し、朝8時過ぎから夜中の3時まで尋問した。その後、警官は孟さんの家を家宅捜索し、法輪功書籍、プレーヤーなどの私財を押収した。孟さんは心身ともにダメージを与えられた。

 3、上海市虹口区の馮菊英さん(91)は連行される

 2023年2月、上海市虹口区の学習者・馮菊英さん(91)は連行され、家宅捜索された。当日、馮さんは帰宅した。

 馮さんはかつて、何回も連行されたことがある。 

 4、四川省遂寧市の向徳玉さん(91)は連行され、家宅捜索・居住監視をされる

 2023年3月上旬のある日、学習者・向徳玉さん(91歳女性)は午前、遂寧市船山区新市場バス停で、ある若者に法輪功の真実を伝えたが、通報された。やってきた警官は、向さんを河東新区仁里場派出所に連行した。その後、警官は文城街の居民委員会(日本では町内会のこと)の人と一緒に向さんの家に行き、家宅捜索を行い、法輪功書籍を押収した。向さんはサインを拒否したので、午後4時に解放された。居民委員会の人は携帯電話で警備員に写真を見せながら、「向徳玉はいつ、何をしていたのかがよくわかっている」と言った。それで、向さんは自分が長い間監視されていたことに気づいた。

 4月18日午後6時、向さんが食事しているとき、鎮江市派出所の警官と文城街居民委員会の人は向さんの家に来て、嫌がらせをし、写真を撮ろうとしたが、向さんに制止された。

 (続く)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/7/7/462724.html)
 
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